'09.09/27~07/31
空白または「&」で区切るとAND条件になります。例えば、「ゲンゴロウ ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」と「ガムシ」の両方を含む観察記を検索します。
複数の検索語を「""」で括ると、フレーズ検索ができます。例えば、「"Dytiscus marginalis"」と入力すると、「Dytiscus」の直後に「marginalis」が出現する観察記を検索します。
「!」を使うとNOT検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」を含むが「ガムシ」を含まない観察記を検索します。
「|」を使うとOR検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ | ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」か「ガムシ」の片方または両方を含む文書を検索します。
「|」の優先順位は「&」や「!」より高くなります。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ | タガメ」と入力すると、「ゲンゴロウ ! (ガムシ | タガメ)」と解釈され、「ゲンゴロウ」を含むが、「ガムシ」か「タガメ」のいずれも含まない観察記を検索します。
空白や「&」「!」「|」を検索語そのものとして指定したい場合は、フレーズ検索を応用してください。例えば「R&B」を検索したい場合は、「"R&B"」とします。
7月31日
身近な種でも、生態は意外と知られていないという、いいモデルケースかもしれません(実は肉食性なのではないかという話まであったりします)。
ここらへんをもう少し観察してみたいなあと思い、はたと膝を打って、打って打って打ちまくって、膝の皿が割れる寸前のところで重い腰をあげて、採集に行ってみました。行き先は、ときどき書いてる自然観察公園です。
過去の記事:
[観察記15 8月22日] [観察記14 9月15日] [観察記14 6月25日] [観察記12 7月2日]
ここへはふたつの理由から足が遠のいてしまいました。
ひとつは当時の移動手段だったチャリンコを、盗まれたかパラレルワールドにひきずりこまれたか何かで失い、それ以来なんとなく徒歩で済ますようになってしまってから、ここまでの道程が楽なものではなくなってしまったこと。
もうひとつはここに大量のアメザリが侵入してきてしまい、以前までいたコツブゲンゴロウやコガムシ、ヒラタガムシなどの水生昆虫が確認できなくなってしまったこと。
最後に行ったときは、公園の管理を委託されているシルバーの方が見回りながら「ザリガニ捕っていいのは子供だけですよー」と注意しながら巡回されていて(僕も叱られました)、おおいにげんなりしてしまいました。
運転手さんはそこの公園がよく分からないようで、道を僕に尋ねるのですが、僕もうまく説明できず、じゃあナビでセットしましょうかという話になったのですが、ナビがうまく使えず、一緒になってああじゃないこうじゃないとやっていたらずいぶん仲良くなりました。
いいですね、ひととの触れ合いは。運転手さんも料金をすごく安くしてくれて、気持ちよく公園に着きました。
着くと、近くで若いひとたちがサッカーやっていたりBBQやっていたり、なんか夏を謳歌している感じで、どっかのフェスに来た感じがします。唐突にレゲエ聴きたくなります。
やっぱりレゲエはコンシャスネタですね。そういえばこないだの南アフリカW杯ではどっかの試合後にボブ・マーレィの「Exodus」がかかっていて、おっ!となりました。
関係ありませんが、イングランドはW杯のテーマソングを歌っているのがWEEZERだったりして、おっ!と思いました。
ちょうど今日はモンゴルの民族刺繍のはいったパンツを履いていたので、レゲエに走り出す感も万端です。いつでも裏ノリ可能です。でも音楽は一向に鳴り出しません。WEEZER風味すら気配もありません。
そうでした。採集でした。採集に来ていたのでした。
ディート入りのちゃんとした虫除けスプレーを、露出している皮膚にかけながら水場に降り立ちました。さっそく心配されたのは、はたしてコツブゲンゴロウが戻ってきているか(生物相が回復してきているか)だったのですが、あちこちで子供が「網貸してー」とか言いながらキャーキャー戯れている光景を見て、あまり期待が持てません。
以前確認できた隣の水場はあい変わらず枯れてきっています(数年前に敷地内で大きな工事があり、生い茂った植物を伐採して一面開放水域にして、一部は水の流れを止めてしまったのか半湿地化した陸地になってしまいました)。
一様にフェス気分が減退していきます。
見るとなんだか見慣れた植物が目に入ります。うちにもあるので、こればっかりはすぐ分かりました。ホテイアオイですね。こんなの前はありませんでした。
網をいれてみると、途端にいろいろはいります。大抵はスジエビです。スジエビは以前からよくいましたが、ずいぶん数が増えているようです。
代わりに前回あんだけたくさんいたアメリカザリガニが確認できなくなっています。スジエビが奇跡的に競合するニッチを死守した?まさか。
すごいところです。
覚悟はしてきたつもりですが、ここまでとは思わなくて頭にきてしまいました。フェス気分は完全に吹き飛びました。 タクシーの運転手さんとの束の間の親和的空間も本当にあったことか確認がもてなくなってきました。僕はただのゆとりをなくした不機嫌おじさんです。 サッカーボールをけり損ねた子供が僕のところにボールを取りに来たら、ポカリスエット左手に持ちながら思いっきり頭の向こうへ蹴り飛ばしてやります。なんだバカヤロー。
ホテイアオイ。グッピー。
みんな自然発生的に、ひと知れず出現しているわけではありません。みんな誰かが放しているのです。それも、おそらくほとんどはよかれと思って。もしくは飼育が煩わしくなって。
子供たちが楽しそうに網を振っています。グッピーがとれたら、その経緯に思いを巡らせて生物多様性の危機に胸を痛める前に、胸を躍らせるでしょう。買いに行かなくてもここで取れるぞ!と。
グッピー同様、ホテイアオイもあちこちの熱帯魚店やペットショップで売られているので入手は簡単です。
でも、入手先できちんと外来種だと説明しているところは見たことがありません。
安易に購入を考え、安易に購入できるところでなんの制約も受けず購入し、安易に購入された動植物はその安易さ故に、ちょっと面倒になれば安易に捨てられます。
そして捨てるにも、心ある優しいひとたちは殺したり腐らせたりするのをかわいそうだと考え(もしくはもったいないと考え)、ちゃんと生きていける環境に放してあげます。
そのことによって引き起こされるかもしれない多様性の危機には配慮がありません。なぜなら知らないからです。知る機会がないのです。
今日の収穫: なし
7月30日
ところで、唯一の一匹が越冬失敗したことによって僕の手元からいなくなってしまっていたキベリヒラタガムシ(?)ですが、ある日、生き返って僕をあッと言わせてくれました。
あああッ!
なんと。小型種の水槽の陸地部分をたまたま覗いて発見しました。神様ギフト。いつも意味もなくニヤニヤして無駄に動きのすばやい僕の破綻ぶりに、神様がおもわずあきれていたずらしたのでしょう。さすがです。
このときばかりは真顔で固まりました。それから写真をたくさん撮りました
理由をしばらく考えたのですが、たぶん去年、小型種をいろいろ採集したときに知らず知らずのうちに持ち帰っていたのでしょう。
そういえば先日死骸を暴いて、結局交接器のみつからなかったオオだかキベリだか分からずにいたヒラタガムシですが、仮にメスだったから、と考えると、やっぱりキベリヒラタガムシだったのではないか、という気がしています。
たいていのガムシはメスの方が大きいですし、公に報告されているキベリヒラタガムシの体長が、交接器の確認をもって種を特定したオスの個体による集積によるものだとしたら、メスはそれより少し大きくても普通かもしれません。
あとで神様がくれたヒラタガムシの体長も測ってみたいと思います。
7月22日
最後にコバンムシを目にしたのはいつだったろうと思う。
越冬から明けて、発泡ケースに戻したはずのコバンムシたち。
急に心配になって、がさごそしてみる。すばしっこくて、すぐ隠れるけど、どうにか捕まえた。4匹全部いた。去年うち来て以来なんとかみな健在。しばらく別のケースに移して観察。
ヌマエビを捕食しているところとか、100枚近く撮る。この感じーとか思いながら。でもほとんどピンぼけなので、なんとか見れる10枚くらいをパソコンに移す。
ヒシもヒルムシロもないので、なんとなく似たアマゾンフロッグピットを浮かべてみて早1ヶ月。
どうしたものか。7月5日
いいや、そんなことない。そんなことないぜ。なんとなく。
おお、そうだ俺にはやることがあった。ヒラタガムシの交尾器引っこ抜いて、高らかに頭上に掲げるのだ。おおお。でいだらぼっちに首を差し出すアシタカのように(古)。
新種だったらヒラタヒラタガムシにしよう(僕はヒラタなので)。ゴリラゴリラみたいでかっこいい。きっかけはいつもガムシ。
でも掘ってもなんにもなかった。
ありえない。返せ俺の計画的なご利用。中途半端に突き出したグーが気持ち悪いので、昔から干からびてたチャイロマメをほじくってみた。
チャイロマメの交尾器なんて例数少ないんじゃないの~?とそくざにスイッチオン。
しかしなんにも出てこなかった。
聞いてない。ルールがよく分からない。即終了。げんなりする。エヴァンゲリヲンの童謡2連発くらいげんなりする。
5月29日
移転と一緒に掲示板もリニューアルしました。これ、なんか見覚えあるひともいませんか?
もしかして、去年ちょっとだけ顔出して、タイムアウトしたり記事を喪失したりして、散らかし倒していなくなったアレじゃないですか?
もうだいじょぶなんですか?
あれから半年経ちました。僕もよだれ垂らしてただおすわりハアハアしていただけじゃありません。もうだいじょうぶです。
検証にご協力いただいたフォッサマグナさん、スピリットさん、POKKUNさん、この場を借りてお礼申し上げます。
あらためてご一読の上、今まで同様楽しくお使いください。
5月22日
やめろーなんて、もっとも耳に優しいヤ行とマ行なので優しく響いてしまって、まるで戦いになりませんでした。
でもどうにか勝ちました。苦しい戦いでした。ただいま。
なんだこれ。
ところで、来週「泳げ飛べ歩け!」は来週の土日にサーバを移転します。
アドレスはこのままなので今までどおりにお使いいただけますが、そのあいだ少しつながりにくくなるかもしれません。
このあたりの関係で、うちを引っ越したときに申請する住所変更みたいなものなのですが、間違って変更前の住所に届いちゃう場合には、ここが見れないことがあるかもしれません。
その場合は、しばらくしてからまたアクセスしてみてください。
はじめてなので、いろいろ手間取るかもしれませんがよろしくお願いいたします。
3月13日
よおし。じゃ春きたよ春。俺も起きなきゃ。そして起こさなきゃ、あれを。
ということで、起こしてみました(3/11)。長年愛用しているホンシュウツヤナガホソスプーン(普通種)を使ってほじくり返します。
思えば去年の11月に強制上陸越冬させてから約3ヶ月。僕の魂も一緒に土の中に潜ってしまったようで、日々こぢんまりとしてました。
ゲンゴロウは冬なにもしなくていいので楽ですね。ここぞとサーバを買って遊んだり、懲りずに掲示板アプリ直したり、動画配信サイトみてドロップアウトしたり、洗濯してないパンツをもう一回履いたりして、内なるインナーチャイルドに突き動かされるがまま放蕩な毎日を過ごしていました。
うおお、冬最高。でも春がきました。目覚めの春。ばいばい、僕の退行。おかえり、僕の社会性。どこ?僕のヤングなエナジー。みつからない僕のヤングどこ?
本当は勝手に起き出してくるまで待ちたいのですが、それだと気づかずに餓死や乾燥死させてしまうかもしれないので、一斉にエイヤで起こして水に戻します。
土を掘るときは毎年緊張します。
一番心配なのはスプーンで潰してしまうことです。次は発見し損なうことです。
どちらも、せっかく冬を乗り切ったのに僕のうっかりで昇天では悔やむに悔やみきれません。
でも後で分かったのですが、土が湿ってるより乾いている方が土を掃きやすくて、掘り出すにはこちらの方が楽で安心ですね。11月に、まだ土の含水量が多いときに、間違えて潜らせてしまったチャイロマメを掘り起こしたときは土掃けが悪くて気が気ではありませんでした。
さっそく掘るとホソクロマメが出てきました。元気にピョコンと飛び跳ねます。
次にコバンムシが出てきました。まだ寝ていたかったのか、すぐにまた土に潜っていきます。
シマゲンゴロウも出てきました。おはよう。
そして他のコバンムシ、ホソクロマメ、コガムシなども次々に出てきます。みんなおはよう。
でもコバンムシはみな一様に、すぐにまた潜っていきます。ちょっと掘り起こすのが早かったのでしょうか。でもダメです。中途半端に起こしたり寝かしたりは、あまりいい予感がしません。
しっかり起きてもらいます。
そして残念なこともありました。
そうです、うちではいつも全員が全員、無事に春を迎えられるというわけではないのです。
しっかりと確実に何匹かは、永遠の眠りについたままとなります。
今回はエゾコガムシが2匹ともダメでした。一番残念だったのはキベリ(?)ヒラタガムシです。サイズ的に少し気になるガムシだったので、どうしてもまた元気な姿を見たかったです。
せっかくなので、後で交尾器の確認に挑戦してみたいと思います(予定)。
結局今年は以下のような結果となりました。
2010.03.11 越冬結果
-
- 陸上越冬結果
-
コガムシ: 2匹中1匹
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/4 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
写真は水槽に戻した直後のシマゲンゴロウです。まだ上翅後部に土がついたままです。
体の中の空気を水と入れ替えているのか、口から気泡も出ています。郵送などで数日水から出した状態にしておくと、水に戻したときに同じように口から気泡が出るのが観察できますね。
そのうち浮きがちだった体もしっくり馴染んだのか、しばらくすると流木の影に姿を消していきました。
1月11日
思い起こせば去年の26日から今日まで、突如かみさまギフトなロングバケーションで、おかげで脳がスポンジです。
よりいっそうです。別にいいんですけど。
ところで、せっかくの休みなので僕もなにか意味あることをと思って必死に、シー・シェパードの高速船が調査捕鯨船に衝突したニュースから捕鯨についてなにか意見しようと思ったのですが、頭いたいたいになって、寝てしまいました。
なんてこった!このデフレ人間め。なんだとこの。えーと。この。すいませんでした。
でも鯨食べなくっても僕は平気です。
商業捕鯨モラトリアム中の調査捕鯨名目で鯨肉を調達するグレイな姿勢が国際世論の批判の的となっている向きも多いようですから、日本もいずれは捕鯨か反捕鯨の意思表明をしなければなりませんよね?
しかし捕鯨推進で世界と対峙するより、捕鯨をやめることによって得られる国際的な評価をうまく政治的に利用することによって得られるメリットの方が大きいような気がします。
僕は、いわゆる欧米の、コンパニオンアニマルのような知的な動物や愛玩動物は食べるべきではないという考え方に賛同できません。中国のひとが犬を食べても、おいしく食べてるならそれはまっとうなことだと思います。かわいそうだから食べるなという発想は危険だと思います。
でも、かといって、かわいそうだから食べるなというひとたちの気持ちも理解できるので、別のものを食べてそのひとたちの気持ちを尊重するのも悪くないなと思います。僕はお人好しに過ぎるのかもしれませんが。
なので鯨を食べるひとがいてもいいなと思います。絶滅するほど捕ったらだめだと思いますが、今のように限られたマーケットの中で限られた種類を、モリタリングしながら食用を目的として捕鯨するなら(発展途上国に工業用鯨油として輸出事業を展開するとかやらない限り)、そこまでひどいことにはならないんじゃないでしょうか。
反捕鯨なひとたちは、在庫があまっているのに、鯨肉調達量を増やすとはなにごとかと怒っています。
http://www.j-cast.com/2006/09/14002955.html
一方で捕鯨を肯定するひとたちは、反捕鯨派が事実を歪曲して扇動していると怒っています。
http://suisantaikoku.cocolog-nifty.com/genyounissi/2007/02/post_fba5.html
読めば読むほど実際のところどうなの?といぶかしく、また、一方でどちらの言い分もなるほどと思え、僕は一向に自分の意見を決めかねるのですが、みなさんはどうでしょうか?
あ、ちなみにシーシェパードはやっぱりやりすぎだと思います。環境テロリスト、納得です。
正義を大義名分に翳したひとたちの狂気という、その典型に見えます。
僕のとろけるロンバケも終わり。明日からめくるめいていくぜ。はあはあ。
12月31日
ずいぶん日が明け暮れちまいました。うっかり年の瀬です。リチャード・ギアが「ハ・チー」って言ってたのはいつですか。
ホソセスジは1ヶ月近く土に潜ってて、どうしてるかと掘り出したらまた幼虫のままで、様子見にシャーレに置いておいたら。。あとは恥ずかしくて言えません。写真はシャーレで撮った最後の姿。一緒に写っているのはブラインシュリンプ。残念です。
ブラインシュリンプだけがすくすくと育ちます。
今年もみなさんには大変お世話になりました。うだつのあがない僕のあがらなさに愛想尽かすことなく、いつもお相手していただけて感謝しています。来年もすったもんだしながらも、変わらずわいわいとやっていけたらとても嬉しいです。
みなさまどうぞよいお年を~。
11月26日
作詞:とよかん 作曲:そーるわん 軍隊一の戦うひきこもり 暗く湿った場所が大好きで 気づいたときには戦場へ 明日なき戦場へ
ときどきボールにされるの 飽きると放置されるけど60秒で立ち直る
復讐リストに名前を書いて いつか見ていろよ ダンゴム
4年くらい前に、中性子爆弾ブリーダー・とよかんさんのアニメダンゴムのテーマ曲をつくるんだぜと息巻いて、そっこーボツになった曲です。
20歳くらいのときに30万近く出して買ったTS-12というオールインワンシンセで数週間かけてつくりました。マイクはなくなっちゃったのでヘッドフォンのL側をマイクにして録りました。
最後のはただの弾き語り風。まったくアニメのテーマ曲っぽくありません。好き勝手すぎます。
今思えば音楽人生も終焉間際の頃、モチベーションもさがってたけど頭の固さもなくなってて、自由な感じでした。
脱パラノイア。
11月23日
いろいろメモ
-
- ホソセスジゲンゴロウ
-
個体A:- 孵化: 11/? (?)
- 2齢化: 11/17-18 (?)
ねろねろと動いてなんだか官能的です。大顎ちっちゃくて、眼もちっちゃくて、心に訴えかけるものがあります。2齢後期。
全開にした窓越しに、数百メートル先の中学校から運動部の元気な声が聞こえてきます。隣の家の洗濯機がなにかを洗っている音も聞こえます。
遠く、山手線のかすかな通過音に混ざって、名前の知らない鳥が形容しがたい声で鳴いているのも聞こえます。
11月12日
小さなスプーンを使って少しずつ掘って、ある程度小山ができたら手で掬って退避させる。それを繰り返す。
途中でもしヒラタガムシなんてひっかきまわしても、絶対に分からない。スプーンで押しつぶしてしまったらどうしよう。。途中で何度もやめようかと思った。
でもチャイロマメの幼虫はどうしても見てみたい。見れるか分からないのに。それでも。
掘りすすめていくと、あちこちからゲンガムコオイが掘り出される。コガムシとかコバンムシはもう体の動きが鈍くなっている。何匹かのコバンムシやコガムシはそのまま半眠りの状態で掬いあげて、脇に避けた。
ホソクロマメは掘り当てられるとすぐに起きだして、なんだなんだとわちゃわちゃしはじめたので速攻埋め戻した。なかば見ないふり。
みんな羽化するときとは違って、特に土の中に部屋のようなものはつくっていないようだ。ただ埋まってる。
なんとかチャイロマメを2匹、マメを3匹回収。退避させたものを全部越冬用のケースに戻す。
いちおう、どうしたらいいか分からなくて、上から少し氷水をかけた。
這い出してこないようにのおまじない。
なので、結局マメゲン2匹は回収失敗。しょうがないのでそのまま来春まで寝てもらうことにする。ケースを外に戻して、ようやくホッと一息。眠らせたり起こしたり、また眠らせたりして、カオティックでごめんなさい。2012年状態。でもだいじょぶ。なんにもないよ。
で、話は変わって。昨日、めでたくトビイロが羽化しました。羽化したてのテネラルはぴっかぴかで、とっても綺麗です。どんな種類のゲンガムも、このときばかりはなんともいえない美しさに包まれています。 特にトビイロは数年ぶりだったので、喜びもひとしおです。今もまだ蛹室にいるので性別は確認できていませんが、なにはともあれよかった。
一方で残念なことも。おとといは気温が少し暖かく、うちは昼間誰もいないので、そのままおざぶヒーターの上で加温させられていたツブゲンは、上にぴったりとフタがされていたせいもあって、帰ったら2匹とも黒くなって死んでいました。
おざぶヒーターの上にプラケを置いて、その上にティッシュをくしゃくしゃにして敷いて、その上に空中庭園のようにツブゲンの蛹室用ケースを配して少しは熱が直接伝わらないようにしていたつもりでしたが、プラケとケースのあいだに置いていた水温計は34℃を指していました。。
昨日回収した、おそらくはホソセスジゲンゴロウの幼虫は、そんな目にあわせないよう反省を活かして、大事に飼っていきたいです。
下のいろいろメモを修正しました。
11月10日
体長2mm。地を這うように動いてました。ゾウリムシかと思ってよく見たらゲンゴロウの幼虫ふう。
60cm水槽で極小種まとめ飼いしているので、誰の子だか不明です。
ツブゲンゴロウ、コウベツブゲンゴロウ、ルイスツブゲンゴロウ、コツブゲンゴロウ、ホソセスジゲンゴロウ、タマガムシの中のいずれかですが、消去法ではルイスツブゲンゴロウ、コツブゲンゴロウ、ホソセスジゲンゴロウのどれかになると思います。 中でもホソセスジゲンゴロウあたりを疑っているのですが、成虫は一匹しかいません。
どなたかお分かりになる方がいたら教えてくださいm(_ _)m
11月9日
いろいろメモ
-
- 陸上越冬
-
コガムシ: 2匹
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/4 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/21 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
- 上陸: 11/8 (-)
シマゲンは意外にも意外にもまったく潜らない。速攻で臭くなってジタバタするだけだった。まだ早いのか、乾燥水ゴケとかの方がよいのか。
後で思い立ったが、マメとチャマメはそういえば幼虫が見たいんだった。このままではたぶん幼虫見れない気がする。大失敗だ。いつも本当に自分は何をやっているんだろうか。
全22匹土中潜行済。去年の感じからするとやっぱり土から出てきちゃうのが数匹いるかもしれないので、それがAgabusなら最高だが、幼虫捕りたさに潜ったものを掘り起こすのは他の15匹に悪い気がする。うーむ。。
そもそも卵を抱えたまま土に潜るとどうなるのだろう。
だ。絶対。
11月7日
いろいろメモ
-
- トビイロゲンゴロウ
-
個体A:
- 孵化: 9/8 (-)
- 2齢化: 9/21 (13)
- 3齢化: 10/5 (27)
- 上陸: 10/19 (41)
- 蛹化確認: 11/7 (60)
- 羽化: 11/11 (64)
- 進水式: 11/14 (67)
- 親水槽: 11/23 (76)
上陸後はおざぶヒーターで加温。蛹化ケースは熱湯消毒したカップラーメンの空カップ。土はレンジでチンした数年使い回しのピートモス。
最後の1匹になってしまったときと、上陸後一時期おざぶヒーターの電源が切れていたときに冷や汗をかいたが、蛹化が確認できてひと安心。
-
- ツブゲンゴロウ
-
個体A:
- 孵化: 10/3-10 (-)
- 2齢化: 10/10-? (?)
- 3齢化: 10/? (?)
- 上陸: 10/31 (21-28)
- 蛹化: 11/2 (23-30)
- ☆: 11/10 (31-38)
- 孵化: 10/3-10 (-)
- 2齢化: 10/10-? (?)
- 3齢化: 10/? (?)
- 上陸: 11/3 (24-31)
- ☆: 11/10 (32-39)
その後数匹落として、残り3匹の時点で個別飼育。1匹は3齢上陸間際に☆。ひさしぶりのツブなのでなんとか羽化まで持っていきたい。
蛹化ケースは直径5cmの小さな透明プラケ。土はレンジでチンした数年使い回しのピートモス。おざぶヒーターの上にタッパを置いて、中にティッシュで嵩をかせいで少し離して加温。
-
- 陸上越冬
-
コガムシ: 2匹
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/3 (-)
- 上陸: 11/7 (-)
- 上陸: 11/4 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
- 上陸: 11/5 (-)
キベリ(?)ヒラタは写真を撮る間もなく、速攻で潜行してアッというまに土中へ。シマゲンは意外といつまでも潜らず今回は諦め。他の潜らなかった個体は後日あらためて再挑戦。 縦15cm×横25cm×高さ12cmのプラケにレンジでチンした使い回しピートモスを敷き詰めて屋外管理。
10月5日
「N町ほたる保護条例」 より一部抜粋
第1条 この条例は、ほたるの捕獲を禁止することにより、その保護と増殖を図り、もって優れた自然環境と町民の豊かな情緒の増進に寄与することを目的とする。この町で保護と増殖を図っているホタルは、本来北海道にいないゲンジボタルと、系統の違うヘイケボタル(岐阜産)です。
実は元々このN町にも本来のヘイケボタルがいるそうです。しかし、減ってしまったホタルを呼び戻すために、土地のヘイケボタルの回復ではなく、他所からホタルを持ってきて、町ぐるみで増殖活動をおこなっているようです。
元々いなかったゲンジボタルまで殖やしているのも気になります。どうせなら両方のホタルが見れた方が賑やかでよいと考えたのでしょうか。
分かりません。
どうしたら自然がいい状態に保てるだろうかと、真剣に考えているひとたちにとって、ここにはふたつの問題があります。
ひとつは、本来そこに生息していなかった生き物を放すと、元々の生態系のバランスが崩れてしまうかもしれない、ということです。たとえば奄美では野生化した犬がアマミノクロウサギに甚大な捕食圧を与えています。
http://www.google.co.jp/search?q=野犬 アマミノクロウサギ
元々生息していなかった犬がはいってきたことによって、身を守る術を知らないクロウサギが次々と襲われることとなりました。
天敵が多くなればその生き物は従来のような生息数を保てなくなりますし、生息数が減れば、今度は逆にその生き物に捕食されていた被捕食生物が増えていきます。その被捕食生物が増えることによって、今度はその生き物がエサとしていた被捕食生物が捕食圧で減っていきます。
wave02 -生態系ピラミッドのシミュレーション-
このあたりをいじってみると、体感しやすいかもしれません。
自然界は絶妙なバランスで生態系を維持しています。ひとの手によって特定の生き物だけを殖やしたり減らしたりすると、「風が吹けば桶屋が儲かる」じゃないですけど、予想していなかったところで、別の動植物がダメージを受けることになりかねません。
もうひとつは、そこに住む生き物と見た目が同じだったり似ていても、遠く離れたところに住む生き物とでは種類が違ったり、種類が同じでも系統が違ったりしています。
安易に混ぜてしまうと、雑種化してしまったり、系統が途絶えてしまったりします。系統が異なれば、それは将来別々の種類に進化する可能性を持っています。
たとえばガラパゴス諸島のフィンチという鳥は、もともと1種類の鳥が、何百万年という気の遠くなる時間をかけながら、島ごとの環境に適応していって、種分化を果たしたと考えられています。
http://www.google.co.jp/search?q=ガラパゴス フィンチ
長い時間をかけてゆっくりと固有性を身につけてきている生き物たちを混ぜ合わせてしまえば、また地域特性を育むために、膨大な時間を消費することとなります。
自然環境保全とは、見栄えのする生き物やひとの暮らしを豊かにする生き物を殖やしていくことではありません。
そこに住む生き物が、これからも生活し続けることのできる環境を維持することです。
条例にあるような「優れた自然環境」は、なにも遠くから生き物を運び込んで、無から築き上げなければ実現できないものではありません。
ホタルは町のひとたちがよかれと思って推し進めています。その影で、在来のヘイケボタルがどんどん追いやられてしまっているかもしれないとしたら、こんな皮肉はありません。
こういったケースは、なにもこの町だけに限った話ではないようです。
みなさんはどうお感じになるでしょうか。
中止の要請受け入れず、別地域のホタルを放流
9月27日
特に中肢にはニシキノアキラーなひれひれを付け、これを高速に動かすことで、Gのない立体移動を可能にしているのではと思われる。
泳いでいるときに、後肢はだうらりんと無駄に垂れ果てるばかりで、まったく使っていないようだが、なぜそれを後肢にせず、わざわざ中肢に任せているのだらふ。
よく分からないが、おそらくそれがガムシをガムシたらしめん、不器用さのあらはれなのかもしれない。
間違えているなりに、必死に努力しているうちに、なんとか事足りるようになる。しかし無理が効いて、どこか滑稽だ。つ、と胸を打つ。
ようく想像して欲しい。
一見、後ろ足が動いていないのに、縦横無人に動く丸い生き物がいる。他の肢はよく分からない(実際は速くてよく見えない)。だからどこも動かしていないように見えるのに、何故かふらふらと不審な動きをする。
あなたはきっと、あなふたふたはきっと、リモコンで勝手に操作させられているデブで憐れな宇宙飛行士を連想するだらふ。
まるで背中についたジャイロスコープがあちこちにジェットを噴出して、エキセントリックな動きをするが、もちろん足はだうらりんとド無駄に垂れ果てきっているだけだふ、と。
とても自由意志が尊重されているようには思へなひふ。ふわ。すら、すすす。でももちろふす、タマガムシはタマガムシ自身の自由意志によって泳すひこ。リモコンを操作しているのはタマガムシ自身だひこひこ。
そこに思い至った途端、あなたふたふたちんはきっと、胸がきふんきふんきているのに気づくでさふ。
それより。以下、林成多先生の、素敵なガムシの幼虫検索です。
水生ガムシ幼虫図鑑