'01.08/05~11/08
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「!」を使うとNOT検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」を含むが「ガムシ」を含まない観察記を検索します。
「|」を使うとOR検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ | ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」か「ガムシ」の片方または両方を含む文書を検索します。
「|」の優先順位は「&」や「!」より高くなります。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ | タガメ」と入力すると、「ゲンゴロウ ! (ガムシ | タガメ)」と解釈され、「ゲンゴロウ」を含むが、「ガムシ」か「タガメ」のいずれも含まない観察記を検索します。
空白や「&」「!」「|」を検索語そのものとして指定したい場合は、フレーズ検索を応用してください。例えば「R&B」を検索したい場合は、「"R&B"」とします。
11月8日
僕の知り合いのゲンゴラーたちはみんなしてアズマが交尾したとか交尾栓がくっついてるとか言ってなんだか絶好調だ
けど、僕んちのアズマたちはいったいどうしちゃったんだろう…、しーんっとしちゃってさ。ていうか、アズマじゃな
くて僕の飼い方の問題だな、きっと。なにかがぴったりきてないんだろうな。ううむ。塩いれてみるか。
11月6日
おとといの、最後に羽化したゲンゴロウ、37㎜のメスでした。今年の通算成績オオゲン♂×1♀×5。ちょっとバラ
ンス悪いね~。きっとなにか飼い方におかしいところがあったんじゃなかろうか。ぬうむ。来年はバランスよくたくさ
ん羽化させるぞーっ。あとクロゲンをがんばるぞ。全然だめだった。来年はちゃんと頑張るぞっ。
最近クロメダカとかドジョウとか金魚にときどきカビみたいなのが生えてる。ひどくなると死んじゃうし、なんですか? これ。誰か直し方教えてください。
最近クロメダカとかドジョウとか金魚にときどきカビみたいなのが生えてる。ひどくなると死んじゃうし、なんですか? これ。誰か直し方教えてください。
11月4日
あたま疲れて気はもんもん、脳みそまるめた新聞紙、どーかしてるよ、ホント。
気分転換。
水槽見よ。
かわいいゲンゴロウたち♪
また新成虫の誕生。アリガトウアリガトウアリガトウ。とってもきれい。部屋がすごく汚い。でもゲンゴロウはピカピカ。
気分転換。
水槽見よ。
かわいいゲンゴロウたち♪
また新成虫の誕生。アリガトウアリガトウアリガトウ。とってもきれい。部屋がすごく汚い。でもゲンゴロウはピカピカ。
11月1日
おととい産まれたゲンゴロウは36㎜のオスでした。今は水面でチョコエッグのおまけのようにぷっかり浮かんでいます。
なにげに初めてのオス。元気にいけよ。うん、元気に。
そういえば羽化した唯一のクロゲン、おしりをちょっとはずれたところから空気が少しもれていたので気になっていたん だけど、最近気泡をみなくなった。だいじょぶかな、3ヶ月経ったし。杞憂に終われば万々歳。
待望の水生昆虫専門サイト[WATERBUG.JP]が今日プリオープン♪ リンクにも貼ったけど、すごいところです。各種別にわたった生態や飼育方法をここまで載せてるHPはないと思う。で もまだ途中までしかできてないんだけどね(笑)。グランドオープンは12月1日。
そういえば羽化した唯一のクロゲン、おしりをちょっとはずれたところから空気が少しもれていたので気になっていたん だけど、最近気泡をみなくなった。だいじょぶかな、3ヶ月経ったし。杞憂に終われば万々歳。
待望の水生昆虫専門サイト[WATERBUG.JP]が今日プリオープン♪ リンクにも貼ったけど、すごいところです。各種別にわたった生態や飼育方法をここまで載せてるHPはないと思う。で もまだ途中までしかできてないんだけどね(笑)。グランドオープンは12月1日。
10月30日
8月13日産まれ、9月27日上陸、10月29日羽化!そーです、ゲンゴロウラスト2匹のうちの一匹がウェルカム
しました。2ヶ月以上ですか、よくがんばりましたねェ。ウェルカム~。あと一匹の方ももう羽化してるか、そろそろ
でしょう。むふふ、上陸したゲンゴロウの羽化率はパーフェクトジオングッ。アムロ振り向きまくりっ。
でもクロゲンはさっきほじってみたところ3匹くらい幼虫のまま落ちてました。ううん、クロゲンは難しいっ。あんな に潜ったのにいまだ羽化に成功させられたのは一匹だけ。残りのコでがんばってよ~。
でもクロゲンはさっきほじってみたところ3匹くらい幼虫のまま落ちてました。ううん、クロゲンは難しいっ。あんな に潜ったのにいまだ羽化に成功させられたのは一匹だけ。残りのコでがんばってよ~。
10月28日
コガムシが2ペア交尾ごっこをしていたので、捕まえてオスとメスの違いを調べてみた。結果、分かんね~ということが
分かった。動いていると細かいところが見づらいので、写真に撮って見たけどさっぱり。生きてるうちは無理じゃない?(^^;。
昨日メススジを写真に撮るために冬越し水槽からメイン水槽に移して、夕方元の水槽に戻すときメスのお尻に交尾栓が付 いているのを見つけた。天気がよかったし、繁殖モードにスイッチしてしまったのだろうか。…う~ん、メイン水槽で飼お うかな…、でも水温の高さがちょっと心配だなあ。だいじょぶなのかな?どしよ。
昨日メススジを写真に撮るために冬越し水槽からメイン水槽に移して、夕方元の水槽に戻すときメスのお尻に交尾栓が付 いているのを見つけた。天気がよかったし、繁殖モードにスイッチしてしまったのだろうか。…う~ん、メイン水槽で飼お うかな…、でも水温の高さがちょっと心配だなあ。だいじょぶなのかな?どしよ。
10月27日
またまた引越ししました。今度はバナーもないし、カウンターもしっかり出てるしやっとひと安心。以前採集に一緒に
行ったMITSUさんが取得したHPスペースを借りての
リニューアルです。MITSUさんどうもありがとうございます。僕はここに永住します。もうどこにも行きません。
さて、んじゃハイイロ捕りに行ってきます(オイオイ、ライブの練習はいいの??)。
右の写真は今朝撮ったメススジですが、泳いでいるところの写真は難しいですね。とまったところを狙うと物陰の下だ ったり水草で顔が隠れてたりするし…ほんとにもー、時間かかるったらありゃしない。
さて、んじゃハイイロ捕りに行ってきます(オイオイ、ライブの練習はいいの??)。
右の写真は今朝撮ったメススジですが、泳いでいるところの写真は難しいですね。とまったところを狙うと物陰の下だ ったり水草で顔が隠れてたりするし…ほんとにもー、時間かかるったらありゃしない。
10月16日
昨日またHPにトラブルがありました。FTPに送ったデータが全部削除され、アカウントも抹消(!)。いくら穏
健派の僕でも怒ります。でもやっぱりメール返ってこないんだろーな…。フン。また引っ越してやるっ。
とりあえず我慢してもういっかい登録をやりなおしました。再々復活です。おめでとー。
さて、3回にまたがった14日の採集記ですが、今日は四ヶ所からです。四々所めはhainoさん、猪田さん、大さん、 しまさんの乗った車と、僕、Tくん、ミカの乗った車で、円を描くように走る道路を時計回りと反時計回りに別れて攻 めます。僕はhainoさんから地図を渡されましたが、細かい道の見方がよく分からず、結局いつもの[鼻]をきかせての 移動です。Tくんも[鼻]が効くので、よっしゃ~と意気込んで走り出したものの、気がついたら別の町へ突入。車の通 りもにぎやかで、僕たちはつい、このままおうちに帰ってしまうんじゃないかという気がしました。ミカはさっきから 虫と関係のない話をしています(ま、あたりまえと言えばあたりまえですが…)。
それですぐにとって返します。でもテキトーにきたので、どの道を曲がればhainoさんたちが攻めている一帯に戻れる のかが分かりません。Tくんは「ここだっけ?」などと、ぼんやりさは極致です。でもミカが「ここ通ったよ」と言います。 はたして、無事元の道に戻れました。ミカは僕にしょっちゅうこういう目に会わされているのでペチャクチャしゃべって いても、道を結構見ていてくれたりします。さすがです。
それで僕たちは反省して、やっぱり地図を見て走ることにしました。でも走り出してちょっとして、Tくんは車酔いを おこしています。前途多難です。そんなこんなのうちに猪田さんからの携帯がRRR。「もしもし?そーるわんさん?ホン シュウ捕れたよ。」をわおぅ(>.<)/。Tくんは車酔い&そんなニュースにちょっぴりへこたれています。僕はイライラして きます。ミカはそんなことどうでもいいようにさっきから関係のない話がとまりません。
結局合流することにしましたが、僕たちはそのあいだ一匹のゲンゴロウも見ませんでした。サイコーのチームです。彼ら が前を走ってくれていないとこのざまです。なにしに来てるのかさっぱり分かりません。ところで彼らはホンシュウを捕っ たものの、まだ一匹どまりです。でも一匹捕れれば複数捕れるのが普通なので、彼らのチームはがぜん士気が高まっていま す。大さんと猪田さんのしまさんのメガネが交互にキラキラキラキラ光ります。まぶしくて仕方ありません。ホンシュウを 捕ったのがhainoさんだと知るとTくんは「触らせて」と、彼をありがたいお地蔵さまのように見ています。僕は誰に言うわ けでもなく「絶対だいじょぶだよっ」などと言って、自分がだいじょぶではありません。
合流した足で、そのままもっと奥へはいっていきます。すると、いかにもいそうな湿地に到着しました。猪田さんはアッ というまに網をばしゃばしゃやりながら遠くへかすんで消えていきます。大さんは背丈以上の草が生えているところをも 踏み倒していこうとしています。ものすごい高まりです。Tくんとミカはタバコを吸ったり座ったり立ったりしています。 全然高まっていません(笑)。むしろすごい低い感じです(笑)。あとで聞いたら、Tくんは沼にはいっていけないミカを気 遣って一緒にいてくれたふしもあったようです。優しいひとです。僕は今度こそっ、と意気込んで網をふりまわします。で も10分くらいで下唇が重たくなって、なんかか変だなと思ってTくんたちのところに戻りました。そしたらTくんとミ カが僕のことを心配します。どうしたの?唇。触ると腫れています。ああ、またか。
ああっ、またかっ!
ブヨが僕の下唇を吸いました。みるみる膨れて僕はどうしても「はひふへほ」がうまく言えません。ミカがしわがれ声で「ダ メだこりゃあ」って言って、と言い、Tくんはなぜか僕と目をあわせません。ムカついたので車にひとりで戻ってタバコを 吸っていました。タバコをくわえると口に隙間ができてしまって煙を吸うと空気がはいってまるで1ミリグラムです。すご くおいしくありません。なにがホンシュウだよ、と思いました。なーにがゲンゴロウ採集だよっ、と思いました。みんなブ ヨに刺されてふくらんじゃえばいいのに、と思いました。
僕は前回も前々回もブヨに刺されています。刺されやすいひとって確かにいるんでしょうね。そのあと、 みんなが帰ってきて大さんだけ何ヶ所も蚊に刺されて痒そうにしていました。大さんが僕に何型?と聞いて きます。僕がO型だと言うと「ああ、やっぱり」と言います。O型は刺されやすい体質なんだそうです。僕は なんだか大さんにとっても親近感を抱きました。今度はお互い「痒いね?」とか「血ィ出てるよ」なんて言いながら隣 りあって採集したいなと思いました。お互いの刺されたところを掻きあったりできたらサイコーです。いや そこ違うそこは…くふっ、とか言いながら。でもやっぱり一緒に採集したらそこらじゅうから蚊やブヨが集まってきそ うなのでやめときます(笑)。
日もずいぶん落ちてきたので最後になんだか川の近くの湿地を探して締めます。そこではシマゲンを筆頭とする 小型種がたくさん網にはいりましたが、やはりホンシュウはそれっきりはいりませんでした。日はすっかり 暮れました。
一同、駐車場に戻り、着替えたり手を洗ったりしてそれぞれの車に戻ります。おつかれです。みんな少し 疲れているように見えました。ホンシュウは手ごわかったです。これだけゲンゴリストが集まって探しても 一匹だけだったので、ホンシュウもなかなかのものです。でも一匹いればどっかに必ずまだいますよね?haino さんはリベンジを誓っていました。でも楽しかったです。ホンシュウも一匹だけとは言え、捕れたのは大 収穫です。ここはオオゲンやタガメ、ホンシュウのいる本当にすごいところです。しまさんも大型種のお持 ち帰りができて、まんざらでもなさそうです。
最後にみんなでラーメンを食べました。テーブルがちいさかったのでみんなでひっつきあいながら食べま した。ラーメンは甘くて麺が伸びていてマズかったです(笑)。でもいいラーメン屋です。親密な空間をあ りがとう。hainoさん、猪田さん、大さん、しまさん、Tくん、ミカ、みなさん、おつかれさまでした っ。
帰りにTくんの家に行って、いいおみやげをもらいました。[ゲンゴロウについてにアップしておき ました。Tくんどうもありがとう!最後は採集期恒例の、僕の汚いパーツのア ップで締めます。ぷるる~ん。
今日の収獲: シマゲンゴロウ×1ペア
P.S. 次の日、職場のひとは僕の唇を見てもなにも言いません。自分で思ってるほどそんなにひどくないのかな、などと思いながら、 下唇腫れてない?と聞くと、言いづらくてなにも言えなかった、と言われました。それはバツゲームかなにかなんですか?などと言うひともいました。くぅ(T T)。
とりあえず我慢してもういっかい登録をやりなおしました。再々復活です。おめでとー。
さて、3回にまたがった14日の採集記ですが、今日は四ヶ所からです。四々所めはhainoさん、猪田さん、大さん、 しまさんの乗った車と、僕、Tくん、ミカの乗った車で、円を描くように走る道路を時計回りと反時計回りに別れて攻 めます。僕はhainoさんから地図を渡されましたが、細かい道の見方がよく分からず、結局いつもの[鼻]をきかせての 移動です。Tくんも[鼻]が効くので、よっしゃ~と意気込んで走り出したものの、気がついたら別の町へ突入。車の通 りもにぎやかで、僕たちはつい、このままおうちに帰ってしまうんじゃないかという気がしました。ミカはさっきから 虫と関係のない話をしています(ま、あたりまえと言えばあたりまえですが…)。
それですぐにとって返します。でもテキトーにきたので、どの道を曲がればhainoさんたちが攻めている一帯に戻れる のかが分かりません。Tくんは「ここだっけ?」などと、ぼんやりさは極致です。でもミカが「ここ通ったよ」と言います。 はたして、無事元の道に戻れました。ミカは僕にしょっちゅうこういう目に会わされているのでペチャクチャしゃべって いても、道を結構見ていてくれたりします。さすがです。
それで僕たちは反省して、やっぱり地図を見て走ることにしました。でも走り出してちょっとして、Tくんは車酔いを おこしています。前途多難です。そんなこんなのうちに猪田さんからの携帯がRRR。「もしもし?そーるわんさん?ホン シュウ捕れたよ。」をわおぅ(>.<)/。Tくんは車酔い&そんなニュースにちょっぴりへこたれています。僕はイライラして きます。ミカはそんなことどうでもいいようにさっきから関係のない話がとまりません。
結局合流することにしましたが、僕たちはそのあいだ一匹のゲンゴロウも見ませんでした。サイコーのチームです。彼ら が前を走ってくれていないとこのざまです。なにしに来てるのかさっぱり分かりません。ところで彼らはホンシュウを捕っ たものの、まだ一匹どまりです。でも一匹捕れれば複数捕れるのが普通なので、彼らのチームはがぜん士気が高まっていま す。大さんと猪田さんのしまさんのメガネが交互にキラキラキラキラ光ります。まぶしくて仕方ありません。ホンシュウを 捕ったのがhainoさんだと知るとTくんは「触らせて」と、彼をありがたいお地蔵さまのように見ています。僕は誰に言うわ けでもなく「絶対だいじょぶだよっ」などと言って、自分がだいじょぶではありません。
合流した足で、そのままもっと奥へはいっていきます。すると、いかにもいそうな湿地に到着しました。猪田さんはアッ というまに網をばしゃばしゃやりながら遠くへかすんで消えていきます。大さんは背丈以上の草が生えているところをも 踏み倒していこうとしています。ものすごい高まりです。Tくんとミカはタバコを吸ったり座ったり立ったりしています。 全然高まっていません(笑)。むしろすごい低い感じです(笑)。あとで聞いたら、Tくんは沼にはいっていけないミカを気 遣って一緒にいてくれたふしもあったようです。優しいひとです。僕は今度こそっ、と意気込んで網をふりまわします。で も10分くらいで下唇が重たくなって、なんかか変だなと思ってTくんたちのところに戻りました。そしたらTくんとミ カが僕のことを心配します。どうしたの?唇。触ると腫れています。ああ、またか。
ああっ、またかっ!
ブヨが僕の下唇を吸いました。みるみる膨れて僕はどうしても「はひふへほ」がうまく言えません。ミカがしわがれ声で「ダ メだこりゃあ」って言って、と言い、Tくんはなぜか僕と目をあわせません。ムカついたので車にひとりで戻ってタバコを 吸っていました。タバコをくわえると口に隙間ができてしまって煙を吸うと空気がはいってまるで1ミリグラムです。すご くおいしくありません。なにがホンシュウだよ、と思いました。なーにがゲンゴロウ採集だよっ、と思いました。みんなブ ヨに刺されてふくらんじゃえばいいのに、と思いました。
僕は前回も前々回もブヨに刺されています。刺されやすいひとって確かにいるんでしょうね。そのあと、 みんなが帰ってきて大さんだけ何ヶ所も蚊に刺されて痒そうにしていました。大さんが僕に何型?と聞いて きます。僕がO型だと言うと「ああ、やっぱり」と言います。O型は刺されやすい体質なんだそうです。僕は なんだか大さんにとっても親近感を抱きました。今度はお互い「痒いね?」とか「血ィ出てるよ」なんて言いながら隣 りあって採集したいなと思いました。お互いの刺されたところを掻きあったりできたらサイコーです。いや そこ違うそこは…くふっ、とか言いながら。でもやっぱり一緒に採集したらそこらじゅうから蚊やブヨが集まってきそ うなのでやめときます(笑)。
日もずいぶん落ちてきたので最後になんだか川の近くの湿地を探して締めます。そこではシマゲンを筆頭とする 小型種がたくさん網にはいりましたが、やはりホンシュウはそれっきりはいりませんでした。日はすっかり 暮れました。
一同、駐車場に戻り、着替えたり手を洗ったりしてそれぞれの車に戻ります。おつかれです。みんな少し 疲れているように見えました。ホンシュウは手ごわかったです。これだけゲンゴリストが集まって探しても 一匹だけだったので、ホンシュウもなかなかのものです。でも一匹いればどっかに必ずまだいますよね?haino さんはリベンジを誓っていました。でも楽しかったです。ホンシュウも一匹だけとは言え、捕れたのは大 収穫です。ここはオオゲンやタガメ、ホンシュウのいる本当にすごいところです。しまさんも大型種のお持 ち帰りができて、まんざらでもなさそうです。
最後にみんなでラーメンを食べました。テーブルがちいさかったのでみんなでひっつきあいながら食べま した。ラーメンは甘くて麺が伸びていてマズかったです(笑)。でもいいラーメン屋です。親密な空間をあ りがとう。hainoさん、猪田さん、大さん、しまさん、Tくん、ミカ、みなさん、おつかれさまでした っ。
帰りにTくんの家に行って、いいおみやげをもらいました。[ゲンゴロウについてにアップしておき ました。Tくんどうもありがとう!最後は採集期恒例の、僕の汚いパーツのア ップで締めます。ぷるる~ん。
今日の収獲: シマゲンゴロウ×1ペア
P.S. 次の日、職場のひとは僕の唇を見てもなにも言いません。自分で思ってるほどそんなにひどくないのかな、などと思いながら、 下唇腫れてない?と聞くと、言いづらくてなにも言えなかった、と言われました。それはバツゲームかなにかなんですか?などと言うひともいました。くぅ(T T)。
10月16日
はあっ、おはよーございます。つい寝ちゃいました。でもまた眠い(笑)。でもがんばるぞォ。
昨日の採集日記の続きです。2番目のポイントは溜め池らしいところでしたが、なにかの大規模な工事をしていて、 ナチュラルさがほとんど失われていました。緑は根こそぎにないし、水は茶色い曇りガラスでふたがしてあるよう です。残念でしたが、なるほどこうやって沼地は消えていくのか、と感慨深く見ました。
気を取り直して三ヶ所めにむかいます。そしてそこでみんなでお昼ごはん。遠くの方ではツクツクホウシの鳴き声。 ん?ツクツクホウシ?びっくりしました。10月半ばにセミが鳴いている。感動的なオペラが終わり、幕は降りたけ ど彼はまだ歌っている。たった今過ぎた懐かしさがその余韻をひいている。僕は2本足で立つセミ。ひげの生えた入 道雲。だから彼の気持ちは分かります。深く共鳴します。
はい、僕も泣きそうです(T T)。
そんなことはさておいて、採集再開。みんなで網を持って、歩いて棚田を登っていきます。僕はなんだかお父さん お母さんになにはともあれくっついていく子供のように、この先になにがあるかも分からないままただ楽しい気持ち でいます。網を持つ手はハッピーです。途中トリかなんかに茶色い排泄物をかけられました。Tくんが僕のことを、 そういう宿命なんだよと言います。
ハッピーです。
これ以上先へは進めないというところまで来て、hainoさんはこの先(このあたり?)に溜め池があるはず(ありそう ?)なんだけどな、と言って畔をかきわけて先を見に行きます。僕たちは田んぼの水溜りやわき溝に網をいれます。 ヒメゲンやコシマゲン、タイコウチがはいります。猪田さんはさっそくタガメを捕っています。あい変わらずすごい ひとです。ミカはそんなみんなを写真に撮って田んぼをめぐります。あとでこのときのことを、わたしも長靴があれ ばなあ、などと言っていました。彼女は貴重種です。そんなこんなで網をいれながらみんなして田んぼを下っていき ます。僕とミカはそのまま車のところに戻り、捨ててあるタイヤに石をぶつけたりして遊びます。みんなはちょっと 道をそれて、そのまま採集を続けます。それから戻ってきた大さんとTくんが、ここで捕れなかったら他でも捕れな いよというくらい状態のいい湿地を見つけた、と言っていました。でもホンシュウは捕れなかったそうです。ううむ、 おそるべしホンシュウ。チャーシューは最後に食べろとでも言うのか(意味不明)。
そしてみんなと合流して、次の目的地を決めます。
決めます。きめます。キメマス…グーzzz。
昨日の採集日記の続きです。2番目のポイントは溜め池らしいところでしたが、なにかの大規模な工事をしていて、 ナチュラルさがほとんど失われていました。緑は根こそぎにないし、水は茶色い曇りガラスでふたがしてあるよう です。残念でしたが、なるほどこうやって沼地は消えていくのか、と感慨深く見ました。
気を取り直して三ヶ所めにむかいます。そしてそこでみんなでお昼ごはん。遠くの方ではツクツクホウシの鳴き声。 ん?ツクツクホウシ?びっくりしました。10月半ばにセミが鳴いている。感動的なオペラが終わり、幕は降りたけ ど彼はまだ歌っている。たった今過ぎた懐かしさがその余韻をひいている。僕は2本足で立つセミ。ひげの生えた入 道雲。だから彼の気持ちは分かります。深く共鳴します。
はい、僕も泣きそうです(T T)。
そんなことはさておいて、採集再開。みんなで網を持って、歩いて棚田を登っていきます。僕はなんだかお父さん お母さんになにはともあれくっついていく子供のように、この先になにがあるかも分からないままただ楽しい気持ち でいます。網を持つ手はハッピーです。途中トリかなんかに茶色い排泄物をかけられました。Tくんが僕のことを、 そういう宿命なんだよと言います。
ハッピーです。
これ以上先へは進めないというところまで来て、hainoさんはこの先(このあたり?)に溜め池があるはず(ありそう ?)なんだけどな、と言って畔をかきわけて先を見に行きます。僕たちは田んぼの水溜りやわき溝に網をいれます。 ヒメゲンやコシマゲン、タイコウチがはいります。猪田さんはさっそくタガメを捕っています。あい変わらずすごい ひとです。ミカはそんなみんなを写真に撮って田んぼをめぐります。あとでこのときのことを、わたしも長靴があれ ばなあ、などと言っていました。彼女は貴重種です。そんなこんなで網をいれながらみんなして田んぼを下っていき ます。僕とミカはそのまま車のところに戻り、捨ててあるタイヤに石をぶつけたりして遊びます。みんなはちょっと 道をそれて、そのまま採集を続けます。それから戻ってきた大さんとTくんが、ここで捕れなかったら他でも捕れな いよというくらい状態のいい湿地を見つけた、と言っていました。でもホンシュウは捕れなかったそうです。ううむ、 おそるべしホンシュウ。チャーシューは最後に食べろとでも言うのか(意味不明)。
そしてみんなと合流して、次の目的地を決めます。
決めます。きめます。キメマス…グーzzz。
10月15日
14日、ゲンゴロウ仲間総勢7人で、採集に出かけました。とっても楽しかったです。でもまたもや
僕はひどい目にあいました。ムカつきさえしました。僕と僕を包むこの世界に。でもそれはやっぱりまた最後に書き
ます。
今日はみんなであのホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウを、ゼロ敗覚悟で捕まえようという、いかにもくた くたになりそうな名目での採集会です。待ち合わせのPAでみんなと合流。僕とTくん(ものすごくハンサムだ けど、ものすごくぼんやりしてるひとです。頭にいつもチョウチョがとまっている感じです)とミカ(僕の昔からのと っても仲良しな女のコです、ゲンゴロウやゲンゴロウ好きにとっても理解があります)が到着すると、すでにhainoさ ん(このイベントのオーガナイザーです。今日一番の若者で、大学院卒の博識ですが、どっからどう見ても農家のおじち ゃんです)と猪田さん(言うまでもありませんね、すごいひとです、はい)が車のトランクの上に地図や雑誌をひろげて 話し込んでいました。それからちょっとするとすぐに大さんとしまさんがやってきました。
大さんとしまさんに会うのは初めてです。僕はおふたりと猪田さんのところの掲示板で知り合いましたが、縁あっ てこうしてオフで会うことができました。出会いはいいですね。いきなりふたりともとっても優しそうなひとです。 しまさんなんてずっと目を細めてニッコリしています。
挨拶もそこそこに、目的地に向かいます。いつものことですが、僕やTくんはhainoさんや猪田さんのあとをくっつ いていっているだけなので、細かいことは分かりません。着いたかな、と思ったら網を持って水をまさぐるだけです。 というわけで、さっそく一ヶ所めの採集ポイントに到着です。ここでhainoさんは以前タガメやゲンゴロウを捕ったそ うです。見た感じはなんてことない田んぼの堀上げですが、植性は豊かで、常においしい水が流れ込んでいるんだな あ、と思いました。水深が結構浅かったのでゲンゴロウやタガメが捕れたというのは意外に聞こえましたが、そのと きは水深が膝下まであったそうです。さて、なにが捕れるかな。
みんなして網をいれます。すぐにクロゲン捕ったけど誰かいりますかー、とかタガメ捕ったけどいりますかー、と かガムシ平田さんいるー?とか聞こえてきます。僕の網にもタガメがはいりました。きらきらのタガメです。猪田さ んが欲しいというのでそっちへ持っていって、移そうと思って網を覗いたら逃げていなくなっていました。あはは、 泣きそ~♪なんだかとっても楽しいです。ちょっとしてオオゲンのメスも捕りました。きらきらのオオゲン。やっぱ りオオゲンは迫力があります。あとあとになって考えてみれば、今日捕れたゆいいつのオオゲンでした。
1時間くらいばしゃばしゃやって捕れた虫を整理します。しまさんは、hainoさんが前にここで捕ったオオゲンをリ リースしようと持ってきた余剰固体のでっかいオスと、さっき僕が捕ったメスを手にいれて、さっそくのオオゲンワ ンペアゲットに、ますますにっこり笑顔が素敵に輝きます。大さんはクロゲンとタガメをお持ち帰りです。Tくん はなぜかホトケドジョウのようなナマズをお持ち帰りします。そして誰も、ええ、誰もホンシュウは捕れません。そ んな簡単には捕らせてくれないようです。でも茨城でタガメとオオゲンが捕れたのはびっくりです。どっかに少しは いるんだろうなとは思ってたけど、自分で捕れることはないだろうなと思っていたし、だってあのオオゲンとタガメ ですよ?去年の今ごろは欲しくていろいろ探してて、だけどもどうしても手にはいらなかったやつです。それもタガ メなんて結構な数が捕れちゃいました。大さんが言いました。今日、わたしの中で貴重種のタガメが普通種になりま した。みんな笑ってました。きっとみんなもそう思ったのでしょう。
そして二ヵ所めへ向かいます。
今度は溜め池らグーzzz…。
今日はみんなであのホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウを、ゼロ敗覚悟で捕まえようという、いかにもくた くたになりそうな名目での採集会です。待ち合わせのPAでみんなと合流。僕とTくん(ものすごくハンサムだ けど、ものすごくぼんやりしてるひとです。頭にいつもチョウチョがとまっている感じです)とミカ(僕の昔からのと っても仲良しな女のコです、ゲンゴロウやゲンゴロウ好きにとっても理解があります)が到着すると、すでにhainoさ ん(このイベントのオーガナイザーです。今日一番の若者で、大学院卒の博識ですが、どっからどう見ても農家のおじち ゃんです)と猪田さん(言うまでもありませんね、すごいひとです、はい)が車のトランクの上に地図や雑誌をひろげて 話し込んでいました。それからちょっとするとすぐに大さんとしまさんがやってきました。
大さんとしまさんに会うのは初めてです。僕はおふたりと猪田さんのところの掲示板で知り合いましたが、縁あっ てこうしてオフで会うことができました。出会いはいいですね。いきなりふたりともとっても優しそうなひとです。 しまさんなんてずっと目を細めてニッコリしています。
挨拶もそこそこに、目的地に向かいます。いつものことですが、僕やTくんはhainoさんや猪田さんのあとをくっつ いていっているだけなので、細かいことは分かりません。着いたかな、と思ったら網を持って水をまさぐるだけです。 というわけで、さっそく一ヶ所めの採集ポイントに到着です。ここでhainoさんは以前タガメやゲンゴロウを捕ったそ うです。見た感じはなんてことない田んぼの堀上げですが、植性は豊かで、常においしい水が流れ込んでいるんだな あ、と思いました。水深が結構浅かったのでゲンゴロウやタガメが捕れたというのは意外に聞こえましたが、そのと きは水深が膝下まであったそうです。さて、なにが捕れるかな。
みんなして網をいれます。すぐにクロゲン捕ったけど誰かいりますかー、とかタガメ捕ったけどいりますかー、と かガムシ平田さんいるー?とか聞こえてきます。僕の網にもタガメがはいりました。きらきらのタガメです。猪田さ んが欲しいというのでそっちへ持っていって、移そうと思って網を覗いたら逃げていなくなっていました。あはは、 泣きそ~♪なんだかとっても楽しいです。ちょっとしてオオゲンのメスも捕りました。きらきらのオオゲン。やっぱ りオオゲンは迫力があります。あとあとになって考えてみれば、今日捕れたゆいいつのオオゲンでした。
1時間くらいばしゃばしゃやって捕れた虫を整理します。しまさんは、hainoさんが前にここで捕ったオオゲンをリ リースしようと持ってきた余剰固体のでっかいオスと、さっき僕が捕ったメスを手にいれて、さっそくのオオゲンワ ンペアゲットに、ますますにっこり笑顔が素敵に輝きます。大さんはクロゲンとタガメをお持ち帰りです。Tくん はなぜかホトケドジョウのようなナマズをお持ち帰りします。そして誰も、ええ、誰もホンシュウは捕れません。そ んな簡単には捕らせてくれないようです。でも茨城でタガメとオオゲンが捕れたのはびっくりです。どっかに少しは いるんだろうなとは思ってたけど、自分で捕れることはないだろうなと思っていたし、だってあのオオゲンとタガメ ですよ?去年の今ごろは欲しくていろいろ探してて、だけどもどうしても手にはいらなかったやつです。それもタガ メなんて結構な数が捕れちゃいました。大さんが言いました。今日、わたしの中で貴重種のタガメが普通種になりま した。みんな笑ってました。きっとみんなもそう思ったのでしょう。
そして二ヵ所めへ向かいます。
今度は溜め池らグーzzz…。
10月12日
言ったそばからこんなざまです。やっほい♪というわけで、もう一度ニリューアル宣言です(^^;。今度はだいじょぶで
しょう。これからもどうぞよろしく~。
10月6日
というわけで引っ越ししました。ここはキャパ制限ないのでたくさん画像載っけられます。ときどき重たいけど、
しばらくこれで様子見てあげてください。みなさんこれからもどうぞよろしく~。
10月1日
なんだか久しぶりの観察記です。実はこのHPのキャパがぱんぱんになって画像追加できなくなってしまいました。
今、無料掲示板を借りて引越しの最中です。でもここ容量が多いんだけど、表示にラグがあったりバナー広告がはいっち ゃったりと、いまいち環境よくないです。う~ん、どうしよ。
とにかく引越しします。次の更新はリニューアルオープンということでいきまっほい♪
今、無料掲示板を借りて引越しの最中です。でもここ容量が多いんだけど、表示にラグがあったりバナー広告がはいっち ゃったりと、いまいち環境よくないです。う~ん、どうしよ。
とにかく引越しします。次の更新はリニューアルオープンということでいきまっほい♪
9月23日
メイン水槽の水替えをしたんだけど、そのときタッパに一時避難させた。でも、こんなにいたのかと自分でもビックリ
。120cm水槽くるまで辛抱してよー。
9月17日
おととい、池で網をひと掬いしたらガムシが10匹くらいはいった。もっとはいったかもしれない。中には
1、2匹ゲンゴロウもはいっていた。
もっと網をいれてみる。全てになにかしらはいる。
ブルーインキみたいな色をしたタガメもはいった。ゲンゴロウの大きさのクロゲンもはいった。網が重たい。
もちろんこれは夢の話だ。でももちろん僕は夢だなんて知らない。僕は頭に阿蘇山ができたみたいに興奮している。 すごいよすごいよすごいよ。僕は誰にも言わないで黙ってようと思った。
でもすぐ隣りに公園があって子供だかなんだかが野球かなんかの、スポーティーな遊びをしている。絶対バレる。その うち絶対バレる。水もよく見るとすごく汚れている。水が臭い。僕は持って帰れるだけ持って帰ろうと思った。で も容器がない。網しかない。
網しかない。
そう、僕はなぜか網だけしか持ってきていない。
なんなんだ俺は?と思った。よくできたオチだ。できすぎていて、僕は途方に暮れるしかない。
もっと網をいれてみる。全てになにかしらはいる。
ブルーインキみたいな色をしたタガメもはいった。ゲンゴロウの大きさのクロゲンもはいった。網が重たい。
もちろんこれは夢の話だ。でももちろん僕は夢だなんて知らない。僕は頭に阿蘇山ができたみたいに興奮している。 すごいよすごいよすごいよ。僕は誰にも言わないで黙ってようと思った。
でもすぐ隣りに公園があって子供だかなんだかが野球かなんかの、スポーティーな遊びをしている。絶対バレる。その うち絶対バレる。水もよく見るとすごく汚れている。水が臭い。僕は持って帰れるだけ持って帰ろうと思った。で も容器がない。網しかない。
網しかない。
そう、僕はなぜか網だけしか持ってきていない。
なんなんだ俺は?と思った。よくできたオチだ。できすぎていて、僕は途方に暮れるしかない。
9月10日
以前ここに書いた、Tくんの助言により一命をとりとめたオオゲン3齢幼虫、無事羽化しました。
ホッとしました。Tくんは余計なことしか言わないことで僕の中で有名なのですが、今回は珍しく
余計なことではありませんでした。ゲンゴロウともども感謝です。どもども。ちなみにこのゲンゴ
ロウのデータ、すごいことになっています。毎度おなじみ[ゲンゴロウについて]
に載せておきました。やっほい♪
9月6日
カフカの[変身]で主人公が朝起きたら虫になっていた。僕もいつか虫になる。ゲンゴロウになる。
いや、ガムシになる。そして朝の光の中で僕はどこへ行こうかと考える。泳ぐのもいい。飛ぶのも
いい。のんびり歩くのもいい。どこだっていい。どこへでも行ける。でもガムシだって大変だ。な
にしろ泳ぐのにすごいカロリー使いそうだ。あの泳ぎ方だもんな。でもなったらなったで気になら
ないかもしれない。割としっくりきて楽しいかもしれない。みんなに捕まえられることもあんまり
ないだろうし。友達のゲンゴロウとかタガメに、おまえはいいよな、なんて言われる。おまえはい
いよ、人気がなくて。僕は照れて笑う。えへへ、でも人気はあった方がいいよ。そして僕はのんび
り水草を食む。太陽に一番よくあたって、水にふわりと溶けている部分を。キラキラしてまぶしい。
まぶしくて目があけられない。
9月3日
昨夜、幼虫にあげるアカムシが残り少なくなったので買い足したのだが、バイクで家についてみるとビニール袋がからっぽ。はあっ!どういうことぉ?
どっかで落としましたね(T T)。
というわけで、今日仕事の昼休みにロケットスタートで再びアカムシ買って家に戻ってエサあげてトンボ返りしました。 もちろん会社に戻ったころには昼休み終わってたので、昼飯は2階の倉庫でこそこそ食べました。ああ、よかった(キラキラ)。
上州屋の店員いわく「アカムシたくさん買うんですね。なにに使うんですか?」
どっかで落としましたね(T T)。
というわけで、今日仕事の昼休みにロケットスタートで再びアカムシ買って家に戻ってエサあげてトンボ返りしました。 もちろん会社に戻ったころには昼休み終わってたので、昼飯は2階の倉庫でこそこそ食べました。ああ、よかった(キラキラ)。
上州屋の店員いわく「アカムシたくさん買うんですね。なにに使うんですか?」
9月1日
おはようございます。とうとう9月。あ~あ、とうとう9月。せつないなあ、なんでだろ?
ところで今年産まれたタガメ新成虫のうちの一匹が、こんなふうです。パッと見るととても探しづらいです。僕ん家 の水槽は泥がなく、水草ばっかりたくさんあるのでこの方が適しているかもしれません。でもなんでこいつだけ?も しかして不本意?
さらにところでうちのコガムシ連中、27日に全部いっぺんに潜って、昨日、一匹ペットボトルの底から丸見えの恥 ずかしいやつがいるのですが、そいつが蛹化しました。ううむ、早いっ!ってことは…。
[ガムシについて]に画像載せました。
ところで今年産まれたタガメ新成虫のうちの一匹が、こんなふうです。パッと見るととても探しづらいです。僕ん家 の水槽は泥がなく、水草ばっかりたくさんあるのでこの方が適しているかもしれません。でもなんでこいつだけ?も しかして不本意?
さらにところでうちのコガムシ連中、27日に全部いっぺんに潜って、昨日、一匹ペットボトルの底から丸見えの恥 ずかしいやつがいるのですが、そいつが蛹化しました。ううむ、早いっ!ってことは…。
[ガムシについて]に画像載せました。
8月28日
25日、26日と、5にんで採集に行ってきました。楽しかったかといえば、めちゃめ
ちゃ楽しかったです。でも最初に言っておきます。ひどい目にあいました。今日医者に行ってきまし
た。それは順番に説明します。
25日、前々から計画していた通り今日から採集ツアー出発です。早朝、僕は[行けさせまくれ!]で おなじみTくんに家まで迎えに来てもらい、Tくんの車で待ち合わせの○○PAまで行きまし た。そこで先に到着していた猪田さん (知るひとぞ知る、すごいひとです。格闘技の世界でいうところの猪木かはたまた石井館長か)と、昆 虫病理学に明るいhainoさん(昆虫病理学ってなんですか?と聞いたのですが難しすぎてほとんど理解 できませんでした。うまく説明できそうにないので省きます、ゴメンなさい(T T))と合流し、それか らシステムエンジニアをされているMITSUさんを待ちました。
MITSUさんはあの有名な[ダサ字 for WINDOWS]を開発されたひとでもあります(!)。彼は着くなりトイレ に駆け込んで行ったのですが、後で聞いた話によると、高速乗るなりオシッコがしたくなったものの 渋滞でトイレに寄れず、我慢も限界にきて運転しながらビニール袋を使って用を足そうとしたそうで す。けれど車は動くし隣で走っているバスの存在が気になってオシッコが出ずに「大変でした よ。」とのことです。申し訳ないとは思うけれどみんなで大爆笑してしまいました。ものすごいひと がきたものだ、と思いました。
僕、Tくん、猪田さん、hainoさん、MITSUさんの5にんで猪田さんの別荘に着くと(でかい!)、 今日いちにちの 動きについて作戦会議。猪田さんは地形図、hainoさんは何分の一か忘れましたが一軒一軒の家の、 住んでいるひとのお名前まで載っている詳細な地図を取り出しました。僕やTくんはどっちかといった ら匂いで沼を探す方なので、そんなものは見たこともなく、へええと感心してしまいました。
思えばこれが、採集のプロというか、水生昆虫に情熱をかけるひとたちと僕のような気分一発のアマ チュアの人間との違いを最初に知ったひとコマで、今回の旅行中にそれは何度も起こったのですが それを書いているときりがないのであまり触れないと思います(^^;、あしからず。
作戦会議が終わると、ついに採集に出発。猪田さんhainoさんMITSUさんの乗った車と、僕とTくん の車の二台に分かれて、まずは僕の知っている採集場所へゴー。一ヶ所めの、僕がタガメやマルガタ、 ガムシなんかを捕ったところへ行ったのですが、水が全然ありません。MITSUさんが「あ、これガムシ ィ?」と言うのでみんなで見てみると、ガムシの死骸が一匹だけ落ちていました。僕はもちろん、 言葉もありません。
二ヵ所めの、オオゲンを捕ったところもすぐ近くなので気を取り直して行ってみます。ここは8月5 日の[観察記]に書いたところでもあります。長靴では浸水してしまうので、ウェーダー(知らないひと は長靴の胸まであるやつだと思ってください)を持っている猪田さんとMITSUさんが池にはいります。
MITSUさんはウェーダーデビューとあってなにか感慨深いものがあるのか、足や網よりも口の方がよく 動いています。一方猪田さんは慣れたもので、陸で歩を進めるのと同じようにぐいぐい奥へと入って いきます。噂には聞いていましたが、さすがです。そこにはためらいや躊躇の片鱗はまったく見当たり ません。hainoさんはhainoさんで水の中へ入れないぶん、上から僕たちに[足を取られる泥の中を効率 よく歩く方法]を教えてくれています。ぷっ、そんなものがあるのかっと思いましたが、きちんとあ るのです。世の中はうまくできています。そういう、いわゆる[コツ]をあまり知らないで体当たりで 生きている僕には貴重な話です(ガムシよ、おまえも聞いておけ)。
そんなみんなをよそ目に、Tくんはと言えばのんびり道路脇でタバコを吸っています。彼は確か長靴 も履かなかったような記憶があります(笑)。
というわけで、オオゲンやタガメは一匹も捕れませんでした。僕は初めて見た巨大なガムシ3齢幼虫 を一匹お持ち帰りです。そしてここにはトラップをふたつしかけて、僕は今年産まれたタガメ新成虫と 親クロゲンを放して、撤収です。
次の場所へ向かう途中、たまたま僕が前回見つけた場所に通りかかったので、携帯で猪田さんたちの 車に連絡してみんなで寄ってもらいます。そこは回りを高い木や草に囲まれて、廃墟と化している公園 です。そう、8月5日の最後に書いたすべり台のある、おっかない人工池です。昼間、陽の下で見ると 更にその不可解さがよく分かってきます。まずそのすべり台、高さ2.5メートルほどの高さのところ にすべり口があるのですが、そこへ行くまでの階段なりはしごが付いていません。子供たちはどうや ってこのすべり台に登っていたのでしょうか?でももしかしたら取り外し用のはしごかなにかがついて いて、ここが利用されなくなったときに取り外したのかもしれませんね。それとももしかしたらこれは はじめからこういう、どちらかと言ったらわんぱくな男の子のための少しワイルドなすべり台で、あえ てすべる方から登らせていたのかもしれません。想像力は使いようによってどちらにでも働きます。い らない恐怖心かもしれませんね。でもそうは思っていても、不可解なことは更に続きます。もうひとつ は、この敷地の、池のあるところの反対側にサビたブランコがあるのですが、それを挟んだちょうど 真ん中あたりに大きなU字溝があって、結構な勢いで水が流れています。前回の観察記の、ここで水の 流れる音を聞いたというのはどうやらこれの音です。敷地の中にいて向こう側へ渡るには、短い土管の 上を渡る以外にありません。足を踏み外したら深さといい水量といい、子供だったら大変なことになり そうなのは見て取って分かります。これはなんなのでしょう?やはりわんぱくな男の子のためのアトラ クション?スリリングなものが与える好奇心や冒険欲の充足?度が過ぎます。それとも当時はきちんと フタがしてあったのでしょうか?なぜわざわざ今ははずしてあるのでしょうか?僕の、いらない邪推で しょうか?それにしてもう~む、おっかないです。百歩譲っても不思議でなりません。
あ、採集に来てるんですよね?、つい道をそれました(^^;。
ここは水深もそんなに深くなく、歩いても水があまり汚れないので、泳いでいるガムシやミズカマキ リがよく観察できます。ここではオオゲンの新成虫も一匹取ることができました。前に来たときもいそ うな感じがしたので、やっぱりいたかという感じです。ここは農業用ため池でも水田の堀上げでもな く、ひとの出入りがほとんどなさそうなので、これからもゆっくり観察していけたらなと思っていま す。
それからみんなで更に北上、途中ラーメン屋で昼飯を食べて、今度はhainoさんが知っている採集地 に行きました。hainoさんの格好を見ていただければお分かりになると思いますが、彼は田んぼやその 周辺での採集を得意とし、その採集地も実に堀上げです。彼が田んぼ脇に立つと、地元のひとと見間 違うほどのしっくり感があります。まさに擬態です。あるカミキリムシがハチそっくりな姿に似せて 身を守るそうですが、彼もまた、農業にたずさわる人間にうまくとって変わります。彼だけなら通り がかりの地元住民やおせっかいなおばちゃんにいろいろ聞かれたり注意されることはまずないでし ょう、いや本当に。下の写真を見て、そうは思いませんか?
そんなわけで、一見なんの変哲もない掘上げですが、掬うたびになんやかやがはいってきます。ここ ではクロ、シマ、コシマ、ヒメ、オオゲンとコオイムシやタイコウチが確認できました。それから hainoさんが地形図を頼りに、みんなでタガメやオオゲンがいそうな場所を探してみます。けれどいそう な雰囲気はそこかしこから漂ってくるものの、とんと網にははいりません。今までは誰かしらが知っ ているポイントに行っていたのでオオゲンを見ることができましたが、やはり探すとなるといないも のです。
しかし、しかしです。hainoさんが最後に立ち寄ったところで僕はマルガタを捕りました!実はなにを 隠そう念願のマルガタです。前にある掲示板でマルガタの幼虫の写真を見る機会があったのですが、も のすごく変わったフォームをしていて(MITSUさんがあれは宇宙人だ、と言っていましたが僕も同感で す)、なんだか心打たれてしまいました。僕の家にもマルガタはいるのですが、オスメスつがいだと思 っていたのが実はオス二匹だったこともあって、ぜひメスを、と狙っていたものでありました。これ はオスでしたが僕の気持ちはがぜん盛り上がっていきます。網を掬う手にも熱いエナジーがこんこんと 流れ込んでいるのが分かります。猪田さんが、マルガタが一ヶ所に多産しているのは見たことがない と言っていました。猪田さんがそう言うのならそうなのでしょう。でも網を掬う僕の手はそんなこと はないと言っています。でも10分でやめました。やっぱりいませんね(; ;)。マルガタはひとつの 場所にたくさんいるものではないのです。ああ…。
陽もだいぶ傾いてきて一路帰途につく途中、今度はTくんの知っているオオゲン生息地に立ち寄りま した。Tくんは、あそこで捕れなかったらどうしよう、と不安顔です。僕やhainoさんの知っている ところで、それぞれ一匹ずつですがオオゲンが捕れたので、そのことが心配なようです。でもそんな 心配は必要ありませんでした。オオゲンがいっぱいいました。タガメもいっぱいいました。
多産地です。猪田さんもここはすごいね、と言っています。MITSUさんはMITSUさんで、ヒメミズカマ キリを捕って喜んでいる様子です。左の写真の、だいたいにおいて手前で猪田さんとMITSUさん、右で hainoさん、左奥で僕が網を入れていました。僕もタガメとオオゲンを捕ることができました。ところ が(ああ、ところがっ)、後ろからTくんが「そこマムシでるよ」などと言います。そこマムシでるよ? Tくんの言い方が、まあいつでもだいたいそうなのですが「明日も晴れるといいね」みたいな、とても 柔らかい感じで言うのですぐにその意味をつかめません。僕は早く言ってよ~、などと言いながらそこ からあがります。もちろん僕は、そんなTくんの暖かい言葉のおかげでマムシに出会うこともなく済 みました。けれどブヨに刺されていました、何箇所も何箇所も。ああ、ブヨ!ブヨめっ!あんなに小 さい体でどうしてあんなに皮膚を腫れあがらせることができるんだあ!?僕は刺された個所をい っこいっこ数えては、まさに山の稜線に消えた太陽のように、深く沈んでいきます。みんなはどうや ら刺されずに済んでいるようです。猪田さんにいたっては「刺されるけど慣れちゃった」などと言って キラキラと笑っています。びっくりです。僕はそれからTくんの車に一足先に戻ると、MITSUさんから 借りた軟膏をひとり、しずしずと静かに塗っていました。
軟膏を塗りながら僕は考えていました。僕たちは採集していったいどうするんだろう、と。今日は 振り返るまでもなく、とても有意義で、はちゃめちゃに楽しかった。タガメやゲンゴロウを始めと する、たくさんの水生昆虫に出会えた。車のウインドウ越しに、みんなの楽しそうな様子が青い夕 暮れのヴェールに包まれてこっちに届いてくる。今日は最後の最後でタガメやオオゲンが捕れた。 よかった。でも僕はふと考えてしまっている。なんでだ?ブヨに刺されたから?そうだ、それもあ る。ブヨに刺されて僕はヘコんでいる。ヘコんでいるときの考えにろくなことはない。でも僕は考 え続ける。そんなにオオゲンやタガメを捕ってどうするのか、と。もちろんみんなに対してどうの というものではありません。言うまでもなく、これは僕の極個人的な思いです。僕個人が採集とい うものに対して、とても曖昧でいるのです。僕が彼らに出会うことなく、ひとりで採集をしていた らいまだに一匹二匹のゲンゴロウで、捕った捕れないと大騒ぎしていることだろう。でも、いろい ろな経緯や幸運が重なって、その道のエキスパートに出会い、こうして採集ツアーにも同行させて もらっている。とてもありがたいことだ。うん、それは当然だ。でも僕の一部はいきなりどかっと 目の前に現れたオオゲンやタガメに対処できないでいる。慣れていないのだ。アマチュアの、好き だ好きだで現状を知らずに、ただ感情にまかせて神経質になっている。ダメダメだ。だって僕はどこ からどこまでが採集で、どこからどこまでが乱獲なのか知らない。生息数や生息地がどうしたら 増えるのかも知らない。採集経験をつんできて獲得するおおよその生息分布や個体数の実感もない し、かといって科学的根拠としての除去法による個体数推定(そういうのありましたよね?)なんて いうものもとんと知らない。だから一般論としての、ここまでという線引きもできない。よりどこ ろはすべて小さな僕自身だ。僕自身の感想にゆだねられている。僕は小さな水たまりに浮いた小さ な箱の中から顔を出して、世界についての感想を語ろうとしている。無知は怖い。無知から来る自 信や確信や、根拠のない評価、批判、僕は今までたくさんしてきた。うんざりだ。あのころにはも う戻りたくない。
軟膏のついた指がぬるぬるとすべる。軟膏すら準備してきていない僕。ダメダメなのは分かるけ ど、でもどうしたらいいのか分からない。僕は無力だ。ブヨが僕を刺して皮膚をこんなふうにする のは自然が僕を拒絶している証拠なのかもしれない。偽善め、と。おまえの心なんか見え見えだ、 と。僕は結局最初の、こんなに捕ってどうするんだろうというのが分からないでいる。そうこうして いるうちにみんなが戻ってくる。トラップをみっつしかけてきたという。僕はすごいですね、と言う。 でもその言葉は誰か遠いところで言っている別の人間の言葉だ。
完全に陽の暮れた帰り道(車のヘッドライトを消すと、それはもうなんにも見えません。)、僕は 前の車に電話して、やっぱり朝僕の連れていった池にもう一度行ってくれませんか、と言う。僕は そこの池でタガメを逃すときMITSUさんに、一緒に持ってきたオオゲンを逃すなら僕にくれません か?と言われた。僕はどうぞと言った。でも僕は今になって、とても逃したくなっている。そして MITSUさんに、やっぱりあげると言ってたゲンゴロウ逃がしてもいいですか?と言う。もちろん MITSUさんは快くいいですよ、と言う。当たり前だ、あげると言われてそれを後で返せと言われてもイヤ だなんて普通言えない。優しいMITSUさん、ダメな僕。僕には昔からそういうところがある。でも それはまあいいや。
それからその池に戻ると、僕はオオゲンも逃がす。僕はなぜかみんなの気も知らず、ひとり逃がし たという事実に小さな充足を覚えてしまっている。もしかしたらここで僕はみんなに、僕の小さな 世界観を披露してしまったかもしれない。小さな水たまりの上の、小さな箱の中の世界観を。 まあいいや。僕はダメだ。それは分かった。話を元に戻します。
猪田さん宅に戻ったのは夜の9時くらいだったでしょうか。それからみんなで食事をとって、しば しくつろぎます。そして僕とhainoさんはビールで乾杯です。おつかれさま、かんぱ~い♪わちゃちゃ わちゃちゃ。僕は楽しみにしていた温泉にはいります。そうです、猪田さん宅のお風呂は温泉なので す。いや~いいですね、池や沼で泥にまみれたあとはやっぱり温泉に限ります。格別です。採集に興 味がなくても風呂が好きなひとは、一度沼にはいってから温泉につかってみてください、ヤバいです よ~。
みんながお風呂にはいったあと、採集してきたゲンゴロウたちの整理をして、それから今年中の オープンを目指して進めている[WATERBUG.JP]の企画会議にはいります。MITSUさんはモ バイルパソコンを取り出して、それにピッチをつなぐとウィーンと機動させます。さすがSEです。 細かいことは分かりませんが、やたら頼りに見えます。僕のあさはかな印象ではMITSUさんは本当は ものすごくすごいひとなのに(ああ、だってダサ字を・・・!)、いや別にフツーでしょ?フンフン♪と なんでもないふうにしている感があり、その普通さがとても素敵でした。朝のオシッコの件といい、 Tくんのトンカツ定食のカツと自分のカツカレーのそれを見比べて俺の方がデカくない?と勝ち誇 っている無邪気さといい、まったくなんなんでしょ(笑)。すごすぎます。
それから猪田さんの論文や原案の書いた紙を机の 上に並べてディスカッションを始めました。水生昆虫好きが5にんも集まったのです。熱くなるの は当然です。それはいつ果てるともなく長く続き、深夜にまで及びました。その内容は[WATER BUG.JP]とはなにかといったことも含めて、いずれ別の機会に紹介させていただこうと思って います。しかし眠かったあ~、途中からほとんど頭がまわていませんでした、みなさんのタフさと 熱意には頭の下がる思いです、ごめんなさい(^^;。
さて、日もあけて翌26日、僕は池にしかけたトラップに800匹のオオゲンがかかり、その中 から自分の逃がしたゲンゴロウを探す夢で起きました(T T)。TくんはTくんで、僕たちが寝ている 寝室の入り口に誰かが立っている気がして、起きたらシャツが汗びっしょりだったそうです(T T)。 うわ~い♪
お昼、みんなでトラップの回収です。その足でそのまま撤収するため、今度はそれぞれの車で出発 します。そして一ヶ所めの、昨日トラップを最初にしかけた池に立ち寄ります。残念ながらおけら です。ミズカマキリとカエルしかはいっていません。僕の逃がしたオオゲンやタガメがはいってい なかったのは正直言って嬉しかったですが、ここは思ったほど数が少ないのかもしれません。
次に昨日最後に行った多産地のため池に行きます。ここは案の定、たくさんのオオゲンやタガメが トラップから回収できました。僕はその池をちょっと下りた休耕田でせっせとタモを振りかざし、 オオゲンとそして、マルガタのメス(おおっマルガリータァ!)をゲットしました。やったあ!嬉しい です。絶頂かと言われれば絶頂です。天にも昇る思いです。しばらくして降りてきたTくんや MITSUさんに、そこ肥料臭くない?みたいなことを言われましたが、もうどうでもいいです。Tくんに僕の 車に乗らないでねと言われてしまったので、僕はMITSUさんの車に乗るからいいと言うと、MITSUさん は、ははと笑ってそれきり何も答えてくれませんでした。はは(T T)。結局hainoさんに捕っても らったマルガリータを貰って、僕のマルガタはペア2+オス1になりました。みんなは捕ったやつの 中から持って帰るものを選んで池に逃がしています。猪田さんはさすがなので、逃がす前にタガメの 横に一円玉を置いて、ひとつひとつ写真に収めてから必要のないものを逃がしています。あとで固体 の体長を測ってデータにするそうです。実にさすがです。
さすがついで猪田さんにはこんなこともあ りました。トラップを回収した後、猪田さんが今月の頭にタガメを捕ったところにも寄ったのですが、 途中hainoさんの知っているタガメ産地に通りかかると、砂利の登り道を5分、いばらを掻き分け15 分も進まなければならなというのに、「行ってこようかな♪」などと明るく言って元気に旅立っていき ました。一緒に旅立ったhainoさんは僕らよりも若いし分かる気がするけど、猪田さんのあの情熱の 源はなんなのでしょうか?いばらを越えなければならないというのにもちろん半袖です。案の定20 分ほどで、到達できずに戻ってきたのですが、「やっぱり無理だったよ」と言うその顔には疲労の色ど ころか、どこか満ち足りた感さえ漂っていました。このひとは別格です。さすがです。
なんだかんだ夕方になり、結局二日目も充実した採集工程となりました。二日間を通してとりあえず 思ったのはなにはともあれこの右のひとです。そうです、Tくんです。採集中、ふと気になって彼を 見てみると、大抵こんなふうにあらぬ方向を見てたそがれているか、タバコを吸っています。採集地 に着いても長靴を履かないどころか網を振らないこともありました。そのくせ僕たちの中でここらへん で一番採集地に詳しかったりします。変わったひとです。彼は僕のことをチンピラみたいだと言いまし たが、言わせてもらえば彼だって貴族か貴公子のようです(ああ、そっちの方がいいじゃんかっ)。彼 とは二日を通していろいろ話しましたがその漠とした感じがとっても素敵で、よりいっそう仲良くな りたいと思いました。
そして僕は一日目だけで飽き足らず、二日目の最後の最後でまたブヨに刺されました、何箇所 も(T T)。両足パンパン手もパンパン。痒いの痛いのムカつくわ~、です…。高速を使わずに帰途に 着くhainoさんにそこで別れると僕はまたTくんの車の中で悶々としたりしていました(^^;。ま、用 意不足で知識不足で準備を怠った僕が悪いんですけどね。
帰り道、ものすごくたくさんの雨が降りました。Tくんは走りづらくてスピードが出せないと言っ ていました。でも採集中に降られなくてほんとよかったです。天気には恵まれました。佐野PAで猪 田さんとMITSUさんとTくんと僕の4にんで夕食を取ると、そこでお別れしました。
僕はね、僕は本当に楽しかった!採集のあり方についてはいろいろ考えました。でも元から僕は こんな性格です。立ち止まらなくていいところで、はたと立ち止まって考えてしまいます。まだよく 分からないけれど、分からないなりにいろんな ものを見ていきたいと思う。いろんなことをこの耳で聞き、肌で経験して、いろいろなものを深めて いきたいと思う。なにかについてビッグマウスになれるほど、僕はなにも知らないじゃないか。も しかしたら、と思う。もしかしたらみんなの採集に僕は水を差してしまったかもしれません。そし たらゴメンなさい。僕はまだ未熟です。どんどん心を開きたい。受け入れる努力をしたい。ダメダメ だけど、がんばるのでこれからもよろしくお願いします。またいろいろ連れて行ってください!
と、綺麗な感じでここらで締めたかったのですが、ものごとはそう簡単には終わらないみたいです。 家に帰ったころにはブヨに刺されたところがぶよぶよと膨れ上がり、とてもじゃないけどあんまりで す。MITSUさんに返さずに持って帰ってきてしまった軟膏を塗っても塗っても、痛いし痒いし。そんな わけで冒頭に言ったように、結果としてはブヨ刺されで情けなくも翌日仕事を休んで医者に行って きました。お医者さんは「気持ちは分かるがゲンゴロウ好きもほどほどにね」と言ったとか、言わない とか。最後は僕の汚い足でお別れです。
あ、そうそう。みなさん本当にお疲れ様でした。特に猪田さ ん、別荘や温泉、とても快適でした。Tくんも車の運転最後までしてもらってありがとうございます。 MITSUさんオオゲンのことすいませんでした。hainoさん僕が気にしていた産卵床の、その後の掲示板 でのご報告どうもありがとうございました。
今日の収獲: マルガタ×2ペア+オス1 ガムシ×2ペア ガムシ3齢幼虫×1 タガメ×-3 ペア オオゲン×-1ペア クロゲン×-3ペア
25日、前々から計画していた通り今日から採集ツアー出発です。早朝、僕は[行けさせまくれ!]で おなじみTくんに家まで迎えに来てもらい、Tくんの車で待ち合わせの○○PAまで行きまし た。そこで先に到着していた猪田さん (知るひとぞ知る、すごいひとです。格闘技の世界でいうところの猪木かはたまた石井館長か)と、昆 虫病理学に明るいhainoさん(昆虫病理学ってなんですか?と聞いたのですが難しすぎてほとんど理解 できませんでした。うまく説明できそうにないので省きます、ゴメンなさい(T T))と合流し、それか らシステムエンジニアをされているMITSUさんを待ちました。
MITSUさんはあの有名な[ダサ字 for WINDOWS]を開発されたひとでもあります(!)。彼は着くなりトイレ に駆け込んで行ったのですが、後で聞いた話によると、高速乗るなりオシッコがしたくなったものの 渋滞でトイレに寄れず、我慢も限界にきて運転しながらビニール袋を使って用を足そうとしたそうで す。けれど車は動くし隣で走っているバスの存在が気になってオシッコが出ずに「大変でした よ。」とのことです。申し訳ないとは思うけれどみんなで大爆笑してしまいました。ものすごいひと がきたものだ、と思いました。
僕、Tくん、猪田さん、hainoさん、MITSUさんの5にんで猪田さんの別荘に着くと(でかい!)、 今日いちにちの 動きについて作戦会議。猪田さんは地形図、hainoさんは何分の一か忘れましたが一軒一軒の家の、 住んでいるひとのお名前まで載っている詳細な地図を取り出しました。僕やTくんはどっちかといった ら匂いで沼を探す方なので、そんなものは見たこともなく、へええと感心してしまいました。
思えばこれが、採集のプロというか、水生昆虫に情熱をかけるひとたちと僕のような気分一発のアマ チュアの人間との違いを最初に知ったひとコマで、今回の旅行中にそれは何度も起こったのですが それを書いているときりがないのであまり触れないと思います(^^;、あしからず。
作戦会議が終わると、ついに採集に出発。猪田さんhainoさんMITSUさんの乗った車と、僕とTくん の車の二台に分かれて、まずは僕の知っている採集場所へゴー。一ヶ所めの、僕がタガメやマルガタ、 ガムシなんかを捕ったところへ行ったのですが、水が全然ありません。MITSUさんが「あ、これガムシ ィ?」と言うのでみんなで見てみると、ガムシの死骸が一匹だけ落ちていました。僕はもちろん、 言葉もありません。
二ヵ所めの、オオゲンを捕ったところもすぐ近くなので気を取り直して行ってみます。ここは8月5 日の[観察記]に書いたところでもあります。長靴では浸水してしまうので、ウェーダー(知らないひと は長靴の胸まであるやつだと思ってください)を持っている猪田さんとMITSUさんが池にはいります。
MITSUさんはウェーダーデビューとあってなにか感慨深いものがあるのか、足や網よりも口の方がよく 動いています。一方猪田さんは慣れたもので、陸で歩を進めるのと同じようにぐいぐい奥へと入って いきます。噂には聞いていましたが、さすがです。そこにはためらいや躊躇の片鱗はまったく見当たり ません。hainoさんはhainoさんで水の中へ入れないぶん、上から僕たちに[足を取られる泥の中を効率 よく歩く方法]を教えてくれています。ぷっ、そんなものがあるのかっと思いましたが、きちんとあ るのです。世の中はうまくできています。そういう、いわゆる[コツ]をあまり知らないで体当たりで 生きている僕には貴重な話です(ガムシよ、おまえも聞いておけ)。
そんなみんなをよそ目に、Tくんはと言えばのんびり道路脇でタバコを吸っています。彼は確か長靴 も履かなかったような記憶があります(笑)。
というわけで、オオゲンやタガメは一匹も捕れませんでした。僕は初めて見た巨大なガムシ3齢幼虫 を一匹お持ち帰りです。そしてここにはトラップをふたつしかけて、僕は今年産まれたタガメ新成虫と 親クロゲンを放して、撤収です。
次の場所へ向かう途中、たまたま僕が前回見つけた場所に通りかかったので、携帯で猪田さんたちの 車に連絡してみんなで寄ってもらいます。そこは回りを高い木や草に囲まれて、廃墟と化している公園 です。そう、8月5日の最後に書いたすべり台のある、おっかない人工池です。昼間、陽の下で見ると 更にその不可解さがよく分かってきます。まずそのすべり台、高さ2.5メートルほどの高さのところ にすべり口があるのですが、そこへ行くまでの階段なりはしごが付いていません。子供たちはどうや ってこのすべり台に登っていたのでしょうか?でももしかしたら取り外し用のはしごかなにかがついて いて、ここが利用されなくなったときに取り外したのかもしれませんね。それとももしかしたらこれは はじめからこういう、どちらかと言ったらわんぱくな男の子のための少しワイルドなすべり台で、あえ てすべる方から登らせていたのかもしれません。想像力は使いようによってどちらにでも働きます。い らない恐怖心かもしれませんね。でもそうは思っていても、不可解なことは更に続きます。もうひとつ は、この敷地の、池のあるところの反対側にサビたブランコがあるのですが、それを挟んだちょうど 真ん中あたりに大きなU字溝があって、結構な勢いで水が流れています。前回の観察記の、ここで水の 流れる音を聞いたというのはどうやらこれの音です。敷地の中にいて向こう側へ渡るには、短い土管の 上を渡る以外にありません。足を踏み外したら深さといい水量といい、子供だったら大変なことになり そうなのは見て取って分かります。これはなんなのでしょう?やはりわんぱくな男の子のためのアトラ クション?スリリングなものが与える好奇心や冒険欲の充足?度が過ぎます。それとも当時はきちんと フタがしてあったのでしょうか?なぜわざわざ今ははずしてあるのでしょうか?僕の、いらない邪推で しょうか?それにしてもう~む、おっかないです。百歩譲っても不思議でなりません。
あ、採集に来てるんですよね?、つい道をそれました(^^;。
ここは水深もそんなに深くなく、歩いても水があまり汚れないので、泳いでいるガムシやミズカマキ リがよく観察できます。ここではオオゲンの新成虫も一匹取ることができました。前に来たときもいそ うな感じがしたので、やっぱりいたかという感じです。ここは農業用ため池でも水田の堀上げでもな く、ひとの出入りがほとんどなさそうなので、これからもゆっくり観察していけたらなと思っていま す。
それからみんなで更に北上、途中ラーメン屋で昼飯を食べて、今度はhainoさんが知っている採集地 に行きました。hainoさんの格好を見ていただければお分かりになると思いますが、彼は田んぼやその 周辺での採集を得意とし、その採集地も実に堀上げです。彼が田んぼ脇に立つと、地元のひとと見間 違うほどのしっくり感があります。まさに擬態です。あるカミキリムシがハチそっくりな姿に似せて 身を守るそうですが、彼もまた、農業にたずさわる人間にうまくとって変わります。彼だけなら通り がかりの地元住民やおせっかいなおばちゃんにいろいろ聞かれたり注意されることはまずないでし ょう、いや本当に。下の写真を見て、そうは思いませんか?
そんなわけで、一見なんの変哲もない掘上げですが、掬うたびになんやかやがはいってきます。ここ ではクロ、シマ、コシマ、ヒメ、オオゲンとコオイムシやタイコウチが確認できました。それから hainoさんが地形図を頼りに、みんなでタガメやオオゲンがいそうな場所を探してみます。けれどいそう な雰囲気はそこかしこから漂ってくるものの、とんと網にははいりません。今までは誰かしらが知っ ているポイントに行っていたのでオオゲンを見ることができましたが、やはり探すとなるといないも のです。
しかし、しかしです。hainoさんが最後に立ち寄ったところで僕はマルガタを捕りました!実はなにを 隠そう念願のマルガタです。前にある掲示板でマルガタの幼虫の写真を見る機会があったのですが、も のすごく変わったフォームをしていて(MITSUさんがあれは宇宙人だ、と言っていましたが僕も同感で す)、なんだか心打たれてしまいました。僕の家にもマルガタはいるのですが、オスメスつがいだと思 っていたのが実はオス二匹だったこともあって、ぜひメスを、と狙っていたものでありました。これ はオスでしたが僕の気持ちはがぜん盛り上がっていきます。網を掬う手にも熱いエナジーがこんこんと 流れ込んでいるのが分かります。猪田さんが、マルガタが一ヶ所に多産しているのは見たことがない と言っていました。猪田さんがそう言うのならそうなのでしょう。でも網を掬う僕の手はそんなこと はないと言っています。でも10分でやめました。やっぱりいませんね(; ;)。マルガタはひとつの 場所にたくさんいるものではないのです。ああ…。
陽もだいぶ傾いてきて一路帰途につく途中、今度はTくんの知っているオオゲン生息地に立ち寄りま した。Tくんは、あそこで捕れなかったらどうしよう、と不安顔です。僕やhainoさんの知っている ところで、それぞれ一匹ずつですがオオゲンが捕れたので、そのことが心配なようです。でもそんな 心配は必要ありませんでした。オオゲンがいっぱいいました。タガメもいっぱいいました。
多産地です。猪田さんもここはすごいね、と言っています。MITSUさんはMITSUさんで、ヒメミズカマ キリを捕って喜んでいる様子です。左の写真の、だいたいにおいて手前で猪田さんとMITSUさん、右で hainoさん、左奥で僕が網を入れていました。僕もタガメとオオゲンを捕ることができました。ところ が(ああ、ところがっ)、後ろからTくんが「そこマムシでるよ」などと言います。そこマムシでるよ? Tくんの言い方が、まあいつでもだいたいそうなのですが「明日も晴れるといいね」みたいな、とても 柔らかい感じで言うのですぐにその意味をつかめません。僕は早く言ってよ~、などと言いながらそこ からあがります。もちろん僕は、そんなTくんの暖かい言葉のおかげでマムシに出会うこともなく済 みました。けれどブヨに刺されていました、何箇所も何箇所も。ああ、ブヨ!ブヨめっ!あんなに小 さい体でどうしてあんなに皮膚を腫れあがらせることができるんだあ!?僕は刺された個所をい っこいっこ数えては、まさに山の稜線に消えた太陽のように、深く沈んでいきます。みんなはどうや ら刺されずに済んでいるようです。猪田さんにいたっては「刺されるけど慣れちゃった」などと言って キラキラと笑っています。びっくりです。僕はそれからTくんの車に一足先に戻ると、MITSUさんから 借りた軟膏をひとり、しずしずと静かに塗っていました。
軟膏を塗りながら僕は考えていました。僕たちは採集していったいどうするんだろう、と。今日は 振り返るまでもなく、とても有意義で、はちゃめちゃに楽しかった。タガメやゲンゴロウを始めと する、たくさんの水生昆虫に出会えた。車のウインドウ越しに、みんなの楽しそうな様子が青い夕 暮れのヴェールに包まれてこっちに届いてくる。今日は最後の最後でタガメやオオゲンが捕れた。 よかった。でも僕はふと考えてしまっている。なんでだ?ブヨに刺されたから?そうだ、それもあ る。ブヨに刺されて僕はヘコんでいる。ヘコんでいるときの考えにろくなことはない。でも僕は考 え続ける。そんなにオオゲンやタガメを捕ってどうするのか、と。もちろんみんなに対してどうの というものではありません。言うまでもなく、これは僕の極個人的な思いです。僕個人が採集とい うものに対して、とても曖昧でいるのです。僕が彼らに出会うことなく、ひとりで採集をしていた らいまだに一匹二匹のゲンゴロウで、捕った捕れないと大騒ぎしていることだろう。でも、いろい ろな経緯や幸運が重なって、その道のエキスパートに出会い、こうして採集ツアーにも同行させて もらっている。とてもありがたいことだ。うん、それは当然だ。でも僕の一部はいきなりどかっと 目の前に現れたオオゲンやタガメに対処できないでいる。慣れていないのだ。アマチュアの、好き だ好きだで現状を知らずに、ただ感情にまかせて神経質になっている。ダメダメだ。だって僕はどこ からどこまでが採集で、どこからどこまでが乱獲なのか知らない。生息数や生息地がどうしたら 増えるのかも知らない。採集経験をつんできて獲得するおおよその生息分布や個体数の実感もない し、かといって科学的根拠としての除去法による個体数推定(そういうのありましたよね?)なんて いうものもとんと知らない。だから一般論としての、ここまでという線引きもできない。よりどこ ろはすべて小さな僕自身だ。僕自身の感想にゆだねられている。僕は小さな水たまりに浮いた小さ な箱の中から顔を出して、世界についての感想を語ろうとしている。無知は怖い。無知から来る自 信や確信や、根拠のない評価、批判、僕は今までたくさんしてきた。うんざりだ。あのころにはも う戻りたくない。
軟膏のついた指がぬるぬるとすべる。軟膏すら準備してきていない僕。ダメダメなのは分かるけ ど、でもどうしたらいいのか分からない。僕は無力だ。ブヨが僕を刺して皮膚をこんなふうにする のは自然が僕を拒絶している証拠なのかもしれない。偽善め、と。おまえの心なんか見え見えだ、 と。僕は結局最初の、こんなに捕ってどうするんだろうというのが分からないでいる。そうこうして いるうちにみんなが戻ってくる。トラップをみっつしかけてきたという。僕はすごいですね、と言う。 でもその言葉は誰か遠いところで言っている別の人間の言葉だ。
完全に陽の暮れた帰り道(車のヘッドライトを消すと、それはもうなんにも見えません。)、僕は 前の車に電話して、やっぱり朝僕の連れていった池にもう一度行ってくれませんか、と言う。僕は そこの池でタガメを逃すときMITSUさんに、一緒に持ってきたオオゲンを逃すなら僕にくれません か?と言われた。僕はどうぞと言った。でも僕は今になって、とても逃したくなっている。そして MITSUさんに、やっぱりあげると言ってたゲンゴロウ逃がしてもいいですか?と言う。もちろん MITSUさんは快くいいですよ、と言う。当たり前だ、あげると言われてそれを後で返せと言われてもイヤ だなんて普通言えない。優しいMITSUさん、ダメな僕。僕には昔からそういうところがある。でも それはまあいいや。
それからその池に戻ると、僕はオオゲンも逃がす。僕はなぜかみんなの気も知らず、ひとり逃がし たという事実に小さな充足を覚えてしまっている。もしかしたらここで僕はみんなに、僕の小さな 世界観を披露してしまったかもしれない。小さな水たまりの上の、小さな箱の中の世界観を。 まあいいや。僕はダメだ。それは分かった。話を元に戻します。
猪田さん宅に戻ったのは夜の9時くらいだったでしょうか。それからみんなで食事をとって、しば しくつろぎます。そして僕とhainoさんはビールで乾杯です。おつかれさま、かんぱ~い♪わちゃちゃ わちゃちゃ。僕は楽しみにしていた温泉にはいります。そうです、猪田さん宅のお風呂は温泉なので す。いや~いいですね、池や沼で泥にまみれたあとはやっぱり温泉に限ります。格別です。採集に興 味がなくても風呂が好きなひとは、一度沼にはいってから温泉につかってみてください、ヤバいです よ~。
みんながお風呂にはいったあと、採集してきたゲンゴロウたちの整理をして、それから今年中の オープンを目指して進めている[WATERBUG.JP]の企画会議にはいります。MITSUさんはモ バイルパソコンを取り出して、それにピッチをつなぐとウィーンと機動させます。さすがSEです。 細かいことは分かりませんが、やたら頼りに見えます。僕のあさはかな印象ではMITSUさんは本当は ものすごくすごいひとなのに(ああ、だってダサ字を・・・!)、いや別にフツーでしょ?フンフン♪と なんでもないふうにしている感があり、その普通さがとても素敵でした。朝のオシッコの件といい、 Tくんのトンカツ定食のカツと自分のカツカレーのそれを見比べて俺の方がデカくない?と勝ち誇 っている無邪気さといい、まったくなんなんでしょ(笑)。すごすぎます。
それから猪田さんの論文や原案の書いた紙を机の 上に並べてディスカッションを始めました。水生昆虫好きが5にんも集まったのです。熱くなるの は当然です。それはいつ果てるともなく長く続き、深夜にまで及びました。その内容は[WATER BUG.JP]とはなにかといったことも含めて、いずれ別の機会に紹介させていただこうと思って います。しかし眠かったあ~、途中からほとんど頭がまわていませんでした、みなさんのタフさと 熱意には頭の下がる思いです、ごめんなさい(^^;。
さて、日もあけて翌26日、僕は池にしかけたトラップに800匹のオオゲンがかかり、その中 から自分の逃がしたゲンゴロウを探す夢で起きました(T T)。TくんはTくんで、僕たちが寝ている 寝室の入り口に誰かが立っている気がして、起きたらシャツが汗びっしょりだったそうです(T T)。 うわ~い♪
お昼、みんなでトラップの回収です。その足でそのまま撤収するため、今度はそれぞれの車で出発 します。そして一ヶ所めの、昨日トラップを最初にしかけた池に立ち寄ります。残念ながらおけら です。ミズカマキリとカエルしかはいっていません。僕の逃がしたオオゲンやタガメがはいってい なかったのは正直言って嬉しかったですが、ここは思ったほど数が少ないのかもしれません。
次に昨日最後に行った多産地のため池に行きます。ここは案の定、たくさんのオオゲンやタガメが トラップから回収できました。僕はその池をちょっと下りた休耕田でせっせとタモを振りかざし、 オオゲンとそして、マルガタのメス(おおっマルガリータァ!)をゲットしました。やったあ!嬉しい です。絶頂かと言われれば絶頂です。天にも昇る思いです。しばらくして降りてきたTくんや MITSUさんに、そこ肥料臭くない?みたいなことを言われましたが、もうどうでもいいです。Tくんに僕の 車に乗らないでねと言われてしまったので、僕はMITSUさんの車に乗るからいいと言うと、MITSUさん は、ははと笑ってそれきり何も答えてくれませんでした。はは(T T)。結局hainoさんに捕っても らったマルガリータを貰って、僕のマルガタはペア2+オス1になりました。みんなは捕ったやつの 中から持って帰るものを選んで池に逃がしています。猪田さんはさすがなので、逃がす前にタガメの 横に一円玉を置いて、ひとつひとつ写真に収めてから必要のないものを逃がしています。あとで固体 の体長を測ってデータにするそうです。実にさすがです。
さすがついで猪田さんにはこんなこともあ りました。トラップを回収した後、猪田さんが今月の頭にタガメを捕ったところにも寄ったのですが、 途中hainoさんの知っているタガメ産地に通りかかると、砂利の登り道を5分、いばらを掻き分け15 分も進まなければならなというのに、「行ってこようかな♪」などと明るく言って元気に旅立っていき ました。一緒に旅立ったhainoさんは僕らよりも若いし分かる気がするけど、猪田さんのあの情熱の 源はなんなのでしょうか?いばらを越えなければならないというのにもちろん半袖です。案の定20 分ほどで、到達できずに戻ってきたのですが、「やっぱり無理だったよ」と言うその顔には疲労の色ど ころか、どこか満ち足りた感さえ漂っていました。このひとは別格です。さすがです。
なんだかんだ夕方になり、結局二日目も充実した採集工程となりました。二日間を通してとりあえず 思ったのはなにはともあれこの右のひとです。そうです、Tくんです。採集中、ふと気になって彼を 見てみると、大抵こんなふうにあらぬ方向を見てたそがれているか、タバコを吸っています。採集地 に着いても長靴を履かないどころか網を振らないこともありました。そのくせ僕たちの中でここらへん で一番採集地に詳しかったりします。変わったひとです。彼は僕のことをチンピラみたいだと言いまし たが、言わせてもらえば彼だって貴族か貴公子のようです(ああ、そっちの方がいいじゃんかっ)。彼 とは二日を通していろいろ話しましたがその漠とした感じがとっても素敵で、よりいっそう仲良くな りたいと思いました。
そして僕は一日目だけで飽き足らず、二日目の最後の最後でまたブヨに刺されました、何箇所 も(T T)。両足パンパン手もパンパン。痒いの痛いのムカつくわ~、です…。高速を使わずに帰途に 着くhainoさんにそこで別れると僕はまたTくんの車の中で悶々としたりしていました(^^;。ま、用 意不足で知識不足で準備を怠った僕が悪いんですけどね。
帰り道、ものすごくたくさんの雨が降りました。Tくんは走りづらくてスピードが出せないと言っ ていました。でも採集中に降られなくてほんとよかったです。天気には恵まれました。佐野PAで猪 田さんとMITSUさんとTくんと僕の4にんで夕食を取ると、そこでお別れしました。
僕はね、僕は本当に楽しかった!採集のあり方についてはいろいろ考えました。でも元から僕は こんな性格です。立ち止まらなくていいところで、はたと立ち止まって考えてしまいます。まだよく 分からないけれど、分からないなりにいろんな ものを見ていきたいと思う。いろんなことをこの耳で聞き、肌で経験して、いろいろなものを深めて いきたいと思う。なにかについてビッグマウスになれるほど、僕はなにも知らないじゃないか。も しかしたら、と思う。もしかしたらみんなの採集に僕は水を差してしまったかもしれません。そし たらゴメンなさい。僕はまだ未熟です。どんどん心を開きたい。受け入れる努力をしたい。ダメダメ だけど、がんばるのでこれからもよろしくお願いします。またいろいろ連れて行ってください!
と、綺麗な感じでここらで締めたかったのですが、ものごとはそう簡単には終わらないみたいです。 家に帰ったころにはブヨに刺されたところがぶよぶよと膨れ上がり、とてもじゃないけどあんまりで す。MITSUさんに返さずに持って帰ってきてしまった軟膏を塗っても塗っても、痛いし痒いし。そんな わけで冒頭に言ったように、結果としてはブヨ刺されで情けなくも翌日仕事を休んで医者に行って きました。お医者さんは「気持ちは分かるがゲンゴロウ好きもほどほどにね」と言ったとか、言わない とか。最後は僕の汚い足でお別れです。
あ、そうそう。みなさん本当にお疲れ様でした。特に猪田さ ん、別荘や温泉、とても快適でした。Tくんも車の運転最後までしてもらってありがとうございます。 MITSUさんオオゲンのことすいませんでした。hainoさん僕が気にしていた産卵床の、その後の掲示板 でのご報告どうもありがとうございました。
今日の収獲: マルガタ×2ペア+オス1 ガムシ×2ペア ガムシ3齢幼虫×1 タガメ×-3 ペア オオゲン×-1ペア クロゲン×-3ペア
8月23日
嘘でしょ?21日に2齢を迎えたコガムシの幼虫、昨日一匹3齢になっちゃいました。今日にはほと
んどが、当たり前でしょ?と言いたげに3齢になってます…。産まれてから5日くらいしか経ってい
ません。いくらなんでもこの速さは…。
週末は泊りがけで出かけるので、このスピードで言うとそのときには上陸の勢いもありえるので(結構 本気で考えてます)、急遽コガムシ専用上陸キットをつくりました。名付けて[ヘブン・オブ・ザ・コガム シ]です。あまりにも快適でまるで天国にいるような心地だ、というのを想定しました。そういうわけ で、いきなりつくったわりにはなかなかの天国モードだと思っています。ゲンゴロウ幼虫の飼育装置と 一緒に[飼育方法について]に載っけました。
はてさて、いい結果は出せるでしょうか?
オオゲン新成虫、今日進水式しました。幸せでした。
週末は泊りがけで出かけるので、このスピードで言うとそのときには上陸の勢いもありえるので(結構 本気で考えてます)、急遽コガムシ専用上陸キットをつくりました。名付けて[ヘブン・オブ・ザ・コガム シ]です。あまりにも快適でまるで天国にいるような心地だ、というのを想定しました。そういうわけ で、いきなりつくったわりにはなかなかの天国モードだと思っています。ゲンゴロウ幼虫の飼育装置と 一緒に[飼育方法について]に載っけました。
はてさて、いい結果は出せるでしょうか?
オオゲン新成虫、今日進水式しました。幸せでした。
8月21日
19(18?)日に産まれたコガムシベイビー、翌日早くも2齢を迎えるものが出てきました。画像
[ガムシについて]に載せました。太宰治の小説ばかり読んで暮らしていた
ようなアンニュイな顔は、はたしてちょっとはやる気のある顔になったのでしょうか?ぜひご自身
で、ご確認してみてください。
14日に書いた、Tくんの助言に一命をとりとめたオオゲンの3齢。今日上陸して土に潜りました。 誕生してからここまでに、なんと54日が経っています。
それと、2匹目のオオゲンが羽化しました([ゲンゴロウについて]に画像掲 載)。昨日の夜はまだ蛹だったので、今日羽化したんだと思 います。とても嬉しいです。これで今日潜った3齢を除いて、第一次ベビーブームの幼虫はすべて 終了です。結果は…惨々たるものです。オオゲンクロゲン約50匹中、土に潜ったものは13匹、 羽化に成功できたのはクロゲン一匹、オオゲン2匹です。とほほ。
今は再び40匹の1、2齢がわちゃわちゃやっているので、今度こそできるだけいっぱいの成虫を 誕生させたいと思っています。エサに気をつけよー!
14日に書いた、Tくんの助言に一命をとりとめたオオゲンの3齢。今日上陸して土に潜りました。 誕生してからここまでに、なんと54日が経っています。
それと、2匹目のオオゲンが羽化しました([ゲンゴロウについて]に画像掲 載)。昨日の夜はまだ蛹だったので、今日羽化したんだと思 います。とても嬉しいです。これで今日潜った3齢を除いて、第一次ベビーブームの幼虫はすべて 終了です。結果は…惨々たるものです。オオゲンクロゲン約50匹中、土に潜ったものは13匹、 羽化に成功できたのはクロゲン一匹、オオゲン2匹です。とほほ。
今は再び40匹の1、2齢がわちゃわちゃやっているので、今度こそできるだけいっぱいの成虫を 誕生させたいと思っています。エサに気をつけよー!
8月19日
水槽をぼんやりと観察していたら、なんか泳いでいます。あ、ガムシの幼虫だ!あれ?でもなんかち
っちゃいな。誰だ?というわけでコガムシの誕生です。体長6~7ミリ、頭でっかち、やる気の全然
ない顔。コガムシベイビー、ようこそいらっしゃい。僕のタイプです。
彼らにイトメ、アカムシ、モノアラをあげて様子をみていましたが今のところ好物はその順番です。 ちなみになぜかほとんどの幼虫が、イトメを捕まえると顔を水面から出して食べます。これはなんで しょう?おいヒゲ、うまく捕ったから心配すんなヨ、と見せてくれているのでしょうか。だとしたら 安心です。うまく育ってくれるといいな。
[ガムシについて]に写真載っけました。
彼らにイトメ、アカムシ、モノアラをあげて様子をみていましたが今のところ好物はその順番です。 ちなみになぜかほとんどの幼虫が、イトメを捕まえると顔を水面から出して食べます。これはなんで しょう?おいヒゲ、うまく捕ったから心配すんなヨ、と見せてくれているのでしょうか。だとしたら 安心です。うまく育ってくれるといいな。
[ガムシについて]に写真載っけました。
8月14日
昨日はなぜか4時くらいまで眠ることができませんでした。うう~ん、なんでだ?
ところで羽化したオオゲン、今日最初のご飯を食べました。もちろん赤飯です。とっても元気そうで す。クロゲンも今日水半陸半の容器にいれて様子を見ています。さっきタガメの食い残しの子赤をい れてみました。こいつも元気に食べてくれるといいな。
一時期とまっていたゲンゴロウの孵化が再び再開。ここ何日かで、クロゲンオオゲン合わせて30匹 を突破。しかしデータ録りの気力はもうほとんど残っていないので、摂取量チェックは最低限の数だ けに絞る。今までは一匹一匹個別飼育だったが、タガメ幼虫の飼育容器(自動給排水装置第2号)が空 いたので、そっちに茶こしを頭数ぶん置いて飼うことにしたが、水替えの手間が省けたぶんだいぶ楽。 ちなみにこれは[行け刺せまくれ!]のTくんの飼い方のパクリだ。
そういえば今日Tくんたちと遊んだ。Tくんに僕の家の、2週間くらい土の上でふんばって潜らない オオゲン3齢幼虫を見せたら、ちっちゃすぎない?と言ったので不安になって、彼が帰ったあと水の 中に戻してタガメの食べ残しの子赤をあげたら2匹立て続けで食べた。もうびっくりして言葉もでな い。ごめんよ~。しかしTくんの観察力には驚きます。幼虫も涙を流して喜んでいます。ま、水の中 なのでよく分かりませんが。
うう~ん、でも不思議だな、おまえ3齢になってもう4週間経つぞ…。
ところで羽化したオオゲン、今日最初のご飯を食べました。もちろん赤飯です。とっても元気そうで す。クロゲンも今日水半陸半の容器にいれて様子を見ています。さっきタガメの食い残しの子赤をい れてみました。こいつも元気に食べてくれるといいな。
一時期とまっていたゲンゴロウの孵化が再び再開。ここ何日かで、クロゲンオオゲン合わせて30匹 を突破。しかしデータ録りの気力はもうほとんど残っていないので、摂取量チェックは最低限の数だ けに絞る。今までは一匹一匹個別飼育だったが、タガメ幼虫の飼育容器(自動給排水装置第2号)が空 いたので、そっちに茶こしを頭数ぶん置いて飼うことにしたが、水替えの手間が省けたぶんだいぶ楽。 ちなみにこれは[行け刺せまくれ!]のTくんの飼い方のパクリだ。
そういえば今日Tくんたちと遊んだ。Tくんに僕の家の、2週間くらい土の上でふんばって潜らない オオゲン3齢幼虫を見せたら、ちっちゃすぎない?と言ったので不安になって、彼が帰ったあと水の 中に戻してタガメの食べ残しの子赤をあげたら2匹立て続けで食べた。もうびっくりして言葉もでな い。ごめんよ~。しかしTくんの観察力には驚きます。幼虫も涙を流して喜んでいます。ま、水の中 なのでよく分かりませんが。
うう~ん、でも不思議だな、おまえ3齢になってもう4週間経つぞ…。
続・8月13日
今日は嬉しい日だ、とさらに踏み込んで土に潜ってだいぶ経ったオオゲンの蛹ケースを掘ってみる。
悲しいことがそうであるように、嬉しいことも続くものだ。蛹室を掘り当てるとそこにはツヤツヤ
の、汚れなきオオゲンが羽化しているではないか!
今年はオオゲンの生息地も見つけられたし、初 のオオゲンの羽化にも成功し、先行きは順風満帆に見える。もちろん実際はそううまくはいかず、 失意と曖昧さとそれを取り巻く凡庸さが、朝の空気のように薄く僕を包むことだろう。でも今日の 日のこの思いを忘れず、僕はそれでもあきらめずに前へ進んでいくだろう。僕もひとの子だ。同じ 命として、この日のクロゲンやオオゲンのように、いつかは必ずうまくいくのだ。絶対この日のこ とを忘れたくない。ほんとに今日はいい日だ。
よしっ、飲むぞ~♪♪♪
今年はオオゲンの生息地も見つけられたし、初 のオオゲンの羽化にも成功し、先行きは順風満帆に見える。もちろん実際はそううまくはいかず、 失意と曖昧さとそれを取り巻く凡庸さが、朝の空気のように薄く僕を包むことだろう。でも今日の 日のこの思いを忘れず、僕はそれでもあきらめずに前へ進んでいくだろう。僕もひとの子だ。同じ 命として、この日のクロゲンやオオゲンのように、いつかは必ずうまくいくのだ。絶対この日のこ とを忘れたくない。ほんとに今日はいい日だ。
よしっ、飲むぞ~♪♪♪
8月13日
今日、初めてクロゲンゴロウが無事に羽化した。思い返せばクロゲンゴロウは3年前、友達と
遊びに行った地方の、公園の池で偶然見つけた、最初の大型ゲンゴロウ。初めはなんの種類か
も分からずただただびっくりしていた。あれから年月は過ぎ、何匹ものゲンゴロウが羽
化に至ることなく、ことごとく失敗に終わっていた中で、ようやく初の羽化成功。感慨はひと
しお。心は雲の上。嬉しい。嬉しいからもう一回書こう。
今日、初めてクロゲンゴロウが無事に羽化した。
今日、初めてクロゲンゴロウが無事に羽化した。
8月5日
先日ここで書いたように、親タガメのメスがオスを吸い殺してからというもの、アレがしたく
てもできないという、貞操帯をつけられたニンフォマニアのようになっていてかわいそうだった
ので、採集地に逃がしに行きました。
そのタガメを捕まえたところは、行ってみるとかなり水深が浅くなっていてとてもじゃない けど放せる状態ではありませんでした。
それで、去年、今年と何も採れなかったところですが、あそこは今どうなっているだろうと、 近くの溜め池に足を運びました。すると着いてびっくり。以前とはうって変わって植生が豊 富になっています。
もしやと思い、さっそく長靴を履いてはいってみると、水深もだいぶ増えていてヘタをする と下半身がすっぽり埋まってしまいそうです。最近渇水で水不足だったはずなのに、どうし てこんなに水があるんだろうと不思議に思いました。さっそくタモ網で掬うといきなりヒメ ゲンやヤゴがはいってきます。もしや、と思いました。
そして網を数振り目でガムシをゲット。おおぅ、ガムたん!こんにちはっ!僕は心の中で大 きく挨拶をしてプラケースにいれました。そして次にはオオゲンをゲットしました。
オオゲン?うおおっ、ゲンゴロウだあっ、いやあああキャーー!興奮が強すぎてしばらく過 呼吸気味でした。なにを隠そう3、4年目にして初めてのオオゲンゲットです。もっとも自 分の手で捕りたかったものです。大事件です。全然ニヒルになれません。クール&ダンディ ーはどこか遠い国の幻想です。それからものすごい勢いで網を動かしたので、あっというま にタモは折れ、僕は全身泥だらけです。ブヨだかなんだかにも刺されたけど気づいたのはし ばらく後です。結局採れたオオゲンは一匹だけでした。でもオオゲン1齢幼虫もいたので、 きっと足を踏み込めないもっと中心部にはまだいたんじゃないかと思いました。でもたいし たものです。すごく嬉しかったです。
それからここで、タガメを放しました。ぽちゃんと落として眺めていると、なんだかとても いい気分になりました。いい気分になんてなる必要はないんだろうけど。でもとにかくあり がとう、そしてさよーなら。いいオスみつけろよ。長生きしろよ。
途中隣りの家のひとが(とても立派な家でした)、なにやってるんですか?と話しかけてき たり、通りがかりの自称なにかの専門家だか研究家(4駆の後ろにボート付!)に、ここにた くさん自生しているのはヒルムシロだよ(ヒルがよく昼寝をするからそういう名前が付いた らしいよ)、と教えてくれたりしました。結構ひと通りは多く、この池には[危険、立ち入り 禁止/○○小学校]の看板が立っていました。結局ここではヒメゲン、オオゲン、ガムシ、 マツモムシ、コオイムシ、タイコウチを確認しました。前回まではほんとになにもいなかっ たのにな。さて、ここはこれからいつまでこの豊かな感じが存続するのでしょう。ここが荒 らされないことを強く祈ってやみません。
次はここから30分くらいの、前回行って、いそうでいなかったところへ向かいました。着 くとこの前は見かけなかった、なにやら木の塀が池(沼?)を囲んでいます。なんだろうと思 いながらも、はいってみるとハスが花を咲かせていました。植生は前と同じくらいの、普通 にちょぼちょぼといったところでした。
しかし、網をひと掬いすると途端にクロゲンが2匹はいってきました。おおぅ、クロたん! しかしここは逃がします。それから10秒経たないうちに今度はタガメを発見!採って測っ てみると、体長62ミリのメス。今日はなんだか絶好調。あのタガメ、こっちで逃がせばよ かったかな?などと考えていると、長髪をタオルで拭きながら上半身裸な、シャア・アズナブ ルみたいなひとがこっちに近づいてきました。そして「なにしてるんですか?」と聞いてきま す。僕は正直に「タガメを捕まえたんです。」と言いました。彼は「困るんですよね。」と言い ました。
僕は一瞬あっけにとられました。困る?困るってなに?彼が言うには、ここは個人の所有 地で、しょっちゅうひとが出入りして汚していくし、こないだは勝手におじいさんと子供が おたまじゃくしだかなんだかを採りにきて子供が溺れたそうで、そういう経緯があって百万 かけて塀を作ったんだそうです(「この塀が見えないんですか?」)。ううむ、なるほど。そう だったのですか。それはどうもすみませんでした。
更に、ここはある一種類の生き物だけが増えないように、蚊だっているし、いろいろいるし、 そういうのを壊されたくないんだと言います。バスなんて放されたらひとたまりもないんで す。僕がビオトープみたいで素敵ですね、と言うと彼は初めて少しだけ笑いました。僕はな んとかあと10分だけ調査させてほしい、採ったものはすべて逃がす、ゴミはいっさい捨て ないと頼みましたが、もうやめてください、と断られてしまいました。それどころか「誰から この場所を聞いたんですか?もう来ないでもらえませんか?」とまで言われてしまいました(T T)。 う~ん、仕方ないですね。彼に、信頼に足ることを証明するものを僕はなにも持っていない のでこれ以上はなんとも食い下がれません。彼も彼なりの考えで、自然を愛しているのです (たぶん)。それから採ったタガメを池に放すと、僕はそんなシャアに一礼して、その場を去 りました。
しかし、あと他にどんなのがどのくらいいたんだろう。見たかったですねェ~。う~ん、で も仕方ない仕方ない。
それから気を取り直してしばらく北上。あっ、とよさそうなところがあったのでUターンし ようとちょっと脇道にはいるとそこもなんだか水辺がありそうな感じ。回りは木や背の高い 草なんかでなにも見渡せないので、車を止めて降りる。
耳を澄ますと水の音。近くに小川か なにかあるのだろうか。古ぼけた緑のフェンスに体をよじ登らせると、なぜか目の前にすべ り台がひとつ。はあ?そのそばに、すべり台をはさむようにして、見捨てられてだいぶた ったような小さな人工池を発見。やっぱりあった!でもちょっと怖かったですね、ロケーシ ョン的に。まわりはひとの生活臭が全然ないし。
それでも、なんかいそうだっという強い好奇心に胸ぐらをつかまれて引っ張られるように、 池にはいっていきました。池の水深は浅く、 泥に長靴をとられて沈んでも膝くらいまででした。水面にはいたるところになんの種類か分か らない抽水植物が顔を出していました。茎を触ってみるとクワイにそっくりな触感で、ゲンゴ ロウ類の産卵床になりそうな感じが大です。
網を潜りこませると、すぐにクロゲンゴロウが採れ ました。他にもシマゲン、ガムシ、ミズカマキリ、コオイムシ、マツモムシが網にはいりま した。しかしゲンゴロウは採れません。ううん、ゲンゴロウにはちょっと水深が浅いのかな? などと思っていると日が暮れてだんだん視界が悪くなってきたので、そこで終了。ほんとは まじめに怖かったからなんですけどね(~<~*)。
でもここはひと通りも少ないし、僕としてはこれからもゆっくり観察していきたいところで す。しかし今回は短時間でかなりの成果。ポイントは3ヵ所回ってすべて当たり(まあ、その うちの一ヶ所はあれですが…)。今日は今まで採集に出かけたうちで、一番よかったですね。うん、 ダントツの一番です。あとはこれらの場所が衰退せず、静かに繁栄していくことを願うだけ です。おまえら、どんどん泳いで飛んで歩き回れよ!がんばれ~!
ああ、それにしてもなんだか書き疲れたゾ?
今日の収獲: ゲンゴロウ♂×1 シマゲンゴロウ×2ペア ガムシ♀×2 タガメ♀×-2
そのタガメを捕まえたところは、行ってみるとかなり水深が浅くなっていてとてもじゃない けど放せる状態ではありませんでした。
それで、去年、今年と何も採れなかったところですが、あそこは今どうなっているだろうと、 近くの溜め池に足を運びました。すると着いてびっくり。以前とはうって変わって植生が豊 富になっています。
もしやと思い、さっそく長靴を履いてはいってみると、水深もだいぶ増えていてヘタをする と下半身がすっぽり埋まってしまいそうです。最近渇水で水不足だったはずなのに、どうし てこんなに水があるんだろうと不思議に思いました。さっそくタモ網で掬うといきなりヒメ ゲンやヤゴがはいってきます。もしや、と思いました。
そして網を数振り目でガムシをゲット。おおぅ、ガムたん!こんにちはっ!僕は心の中で大 きく挨拶をしてプラケースにいれました。そして次にはオオゲンをゲットしました。
オオゲン?うおおっ、ゲンゴロウだあっ、いやあああキャーー!興奮が強すぎてしばらく過 呼吸気味でした。なにを隠そう3、4年目にして初めてのオオゲンゲットです。もっとも自 分の手で捕りたかったものです。大事件です。全然ニヒルになれません。クール&ダンディ ーはどこか遠い国の幻想です。それからものすごい勢いで網を動かしたので、あっというま にタモは折れ、僕は全身泥だらけです。ブヨだかなんだかにも刺されたけど気づいたのはし ばらく後です。結局採れたオオゲンは一匹だけでした。でもオオゲン1齢幼虫もいたので、 きっと足を踏み込めないもっと中心部にはまだいたんじゃないかと思いました。でもたいし たものです。すごく嬉しかったです。
それからここで、タガメを放しました。ぽちゃんと落として眺めていると、なんだかとても いい気分になりました。いい気分になんてなる必要はないんだろうけど。でもとにかくあり がとう、そしてさよーなら。いいオスみつけろよ。長生きしろよ。
途中隣りの家のひとが(とても立派な家でした)、なにやってるんですか?と話しかけてき たり、通りがかりの自称なにかの専門家だか研究家(4駆の後ろにボート付!)に、ここにた くさん自生しているのはヒルムシロだよ(ヒルがよく昼寝をするからそういう名前が付いた らしいよ)、と教えてくれたりしました。結構ひと通りは多く、この池には[危険、立ち入り 禁止/○○小学校]の看板が立っていました。結局ここではヒメゲン、オオゲン、ガムシ、 マツモムシ、コオイムシ、タイコウチを確認しました。前回まではほんとになにもいなかっ たのにな。さて、ここはこれからいつまでこの豊かな感じが存続するのでしょう。ここが荒 らされないことを強く祈ってやみません。
次はここから30分くらいの、前回行って、いそうでいなかったところへ向かいました。着 くとこの前は見かけなかった、なにやら木の塀が池(沼?)を囲んでいます。なんだろうと思 いながらも、はいってみるとハスが花を咲かせていました。植生は前と同じくらいの、普通 にちょぼちょぼといったところでした。
しかし、網をひと掬いすると途端にクロゲンが2匹はいってきました。おおぅ、クロたん! しかしここは逃がします。それから10秒経たないうちに今度はタガメを発見!採って測っ てみると、体長62ミリのメス。今日はなんだか絶好調。あのタガメ、こっちで逃がせばよ かったかな?などと考えていると、長髪をタオルで拭きながら上半身裸な、シャア・アズナブ ルみたいなひとがこっちに近づいてきました。そして「なにしてるんですか?」と聞いてきま す。僕は正直に「タガメを捕まえたんです。」と言いました。彼は「困るんですよね。」と言い ました。
僕は一瞬あっけにとられました。困る?困るってなに?彼が言うには、ここは個人の所有 地で、しょっちゅうひとが出入りして汚していくし、こないだは勝手におじいさんと子供が おたまじゃくしだかなんだかを採りにきて子供が溺れたそうで、そういう経緯があって百万 かけて塀を作ったんだそうです(「この塀が見えないんですか?」)。ううむ、なるほど。そう だったのですか。それはどうもすみませんでした。
更に、ここはある一種類の生き物だけが増えないように、蚊だっているし、いろいろいるし、 そういうのを壊されたくないんだと言います。バスなんて放されたらひとたまりもないんで す。僕がビオトープみたいで素敵ですね、と言うと彼は初めて少しだけ笑いました。僕はな んとかあと10分だけ調査させてほしい、採ったものはすべて逃がす、ゴミはいっさい捨て ないと頼みましたが、もうやめてください、と断られてしまいました。それどころか「誰から この場所を聞いたんですか?もう来ないでもらえませんか?」とまで言われてしまいました(T T)。 う~ん、仕方ないですね。彼に、信頼に足ることを証明するものを僕はなにも持っていない のでこれ以上はなんとも食い下がれません。彼も彼なりの考えで、自然を愛しているのです (たぶん)。それから採ったタガメを池に放すと、僕はそんなシャアに一礼して、その場を去 りました。
しかし、あと他にどんなのがどのくらいいたんだろう。見たかったですねェ~。う~ん、で も仕方ない仕方ない。
それから気を取り直してしばらく北上。あっ、とよさそうなところがあったのでUターンし ようとちょっと脇道にはいるとそこもなんだか水辺がありそうな感じ。回りは木や背の高い 草なんかでなにも見渡せないので、車を止めて降りる。
耳を澄ますと水の音。近くに小川か なにかあるのだろうか。古ぼけた緑のフェンスに体をよじ登らせると、なぜか目の前にすべ り台がひとつ。はあ?そのそばに、すべり台をはさむようにして、見捨てられてだいぶた ったような小さな人工池を発見。やっぱりあった!でもちょっと怖かったですね、ロケーシ ョン的に。まわりはひとの生活臭が全然ないし。
それでも、なんかいそうだっという強い好奇心に胸ぐらをつかまれて引っ張られるように、 池にはいっていきました。池の水深は浅く、 泥に長靴をとられて沈んでも膝くらいまででした。水面にはいたるところになんの種類か分か らない抽水植物が顔を出していました。茎を触ってみるとクワイにそっくりな触感で、ゲンゴ ロウ類の産卵床になりそうな感じが大です。
網を潜りこませると、すぐにクロゲンゴロウが採れ ました。他にもシマゲン、ガムシ、ミズカマキリ、コオイムシ、マツモムシが網にはいりま した。しかしゲンゴロウは採れません。ううん、ゲンゴロウにはちょっと水深が浅いのかな? などと思っていると日が暮れてだんだん視界が悪くなってきたので、そこで終了。ほんとは まじめに怖かったからなんですけどね(~<~*)。
でもここはひと通りも少ないし、僕としてはこれからもゆっくり観察していきたいところで す。しかし今回は短時間でかなりの成果。ポイントは3ヵ所回ってすべて当たり(まあ、その うちの一ヶ所はあれですが…)。今日は今まで採集に出かけたうちで、一番よかったですね。うん、 ダントツの一番です。あとはこれらの場所が衰退せず、静かに繁栄していくことを願うだけ です。おまえら、どんどん泳いで飛んで歩き回れよ!がんばれ~!
ああ、それにしてもなんだか書き疲れたゾ?
今日の収獲: ゲンゴロウ♂×1 シマゲンゴロウ×2ペア ガムシ♀×2 タガメ♀×-2