'08.12/10~09/21
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複数の検索語を「""」で括ると、フレーズ検索ができます。例えば、「"Dytiscus marginalis"」と入力すると、「Dytiscus」の直後に「marginalis」が出現する観察記を検索します。
「!」を使うとNOT検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」を含むが「ガムシ」を含まない観察記を検索します。
「|」を使うとOR検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ | ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」か「ガムシ」の片方または両方を含む文書を検索します。
「|」の優先順位は「&」や「!」より高くなります。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ | タガメ」と入力すると、「ゲンゴロウ ! (ガムシ | タガメ)」と解釈され、「ゲンゴロウ」を含むが、「ガムシ」か「タガメ」のいずれも含まない観察記を検索します。
空白や「&」「!」「|」を検索語そのものとして指定したい場合は、フレーズ検索を応用してください。例えば「R&B」を検索したい場合は、「"R&B"」とします。
9月21日
今のところに引越す前、実は徒歩で行き来できる距離にお住まいだったユースケくんも一緒です。 ふたりは20代前半の大学生で、しかも仲良しなので、僕もこっそり仲間入りして、アンチエイジングできないかと、ひそかな旅の主目的です。
ユースケくんには2度目の対面でしたが、今回もイケメンぶりがはなはだしく、お花畑のカミソリみたいで僕も女子ならほっとけません。なんで網なんか持っているのか不思議です。
しんちゃんははじめてでしたが、これまたイケメンで、韓流スターみたいでした。アニョハセられたらどこまでも着いていきます。
しかもしんちゃんは身長180cm、ユースケくんは185cm。僕が真ん中に立つと連行される宇宙人みたいになって残念です。
今回は1泊2日の道中です(何年ぶりだろう)。
旅先では、こちらもいつも懇意にさせていただいているYさんという、いろいろな発表や調査をされている(未記載種の発見もいくつもしている)すごいひとにいろいろ案内していただきます。
僕は小型種をいろいろ勉強できればいいなあと思います。
1日目は夜現地についてお食事。網は振りません。ライトトラップもしません。某しんちゃんが雨男らしいので、雨ばかりだんだんひどくなります。なんでも、離島にでかけたときは7~8日の日程のうち、行きと帰りの日以外は雨だったそうです。そういうのを楽しそうに話しています。
半径30cm以内でどしゃぶってほしいです。
食事先でクレイジーキングサーモンのあぶりとかいうメニューがあって、うおーとなってみんなで注文して、たしかにクレイジーだとか言って、クレイジーの概念を喪失します。
そして宿泊先でお風呂にはいって、僕は一度目のゴールを迎えます。何もしてないのに、何かを成し遂げた感が僕を襲います。筋肉が弛緩して僕はもうおじいちゃんです。ボキャブラリーが「うん」と「ねー」だけになります。
ユースケくんはしんちゃんにお湯かけて遊んでます。野球のピッチングフォームとかやってます。そして常に背がでかいです。しかも大学では経済のなにかを専攻しているようで、たのもしくてしょうがありません。
携帯もふたつ持ってて、ひっきりなしにかかってきて、片方でしゃべりながら片方でメールとかやってて、モテ度がもし可視光だったら僕の目は黒コゲです。
夜寝る前は、天井からラップ音みたいなのがしてきて矢追純一的非日常に少しおののきますが、雨のしずくがたれる音だったみたいです。どうやら雨はやんだようです。
翌日はキリッと晴れています。しんちゃんは少し残念かもしれませんが、僕は嬉しいです。Yさんが近くまで先に来て待っていてくれました。そこからYさんの車にみんなで乗せてもらって、さっそくいろいろ案内してもらいます。
Yさんは蛇の話を毎回します。
以前は採集中にヘビが足に巻きついてきた話をしました。今回は、どこかの子供がヤマカガシに噛まれて、噛まれたのが指だったので毒牙に刺されていたらしく、しばらくしてから鼻やおしっこから血が出てきて、医者からあと数時間遅かったら命が危なかったという話をしてくれました。
Yさんは気にいったフレーズは何度もリフレインするので、「おしっこから血が出た」と3回くらい連呼していました。ヘビ怖いです。
1箇所目はシマケシが採集できるところを案内してくれました。数はあまり多く確認できませんでしたが、普段はもうちょっといるようです。
僕は一匹だけ捕まえて、ほくほくしながら写真に撮ります。
Yさんやyanaさんが撮影するシマケシはとってもきれいですが、なぜか僕が撮るとなんだか地味です。でもはじめてのシマケシです。
ほくほくです。
そうこうしていると近所(?)のおじいちゃんがやってきて、Yさんに話しかけてきます(以下、薄れた記憶を脳内補完しつつの会話)。
なに捕ってんだ?
ここ、ちっちゃいゲンゴロウがいるんですよ。
ゲンゴロウ?ここはコイ放してっからいねえべよ。
コイいるんですか?今までみなかったけど。
前はここでよくどじょうとかうなぎとか捕れたんだ。昭和18年とか19年くらいはどうのこうのが盛んでー(略)。
もうタガメはみませんか?
タガメ?ちんぽきりなら昔はあちこちで見かけたんだけどな。
はい?
ちんぽきり。こういうの(せんだみつおのナハナハをする)。
(タガメだ...!)
ひとしきり話して別の場所へ移動へ。
Yさんが昔のひとの言う話はおもしろいなーと言う。僕もおもしろいなーと思う。なんでちんぽきりなんだろう。その呼称の由来に何があったのだろうか。
Yさんが、昔のひとはガムシのこともゲンゴロウと言う地域があったりして、ゲンゴロウがいるというから行くとガムシなんだもんなあ、とかエピソードを話してくれます。
同じ年寄りでも昔からその土地に住んでいたひとか、どこかから移住してきたひととでは呼び名も違っていたりするから、おもしろいよー。
アメンボなんかはオヨギムシって言って、泳ぎがうまくなるって信じられていて昔は子供に食べさせてたりした地域もあったみたいよ。アメンボって言ったら水に沈まないで、スイッスイッて泳ぐでしょ?泳ぎの上手な虫だってんで、あれを食べると溺れないっていうんだ。
はじめて水にはいる子供なんかにはあれを食べさせるって習慣があったみたい。
おっもしろいよなー。
2箇所はルイスツブとタマガムシが捕れるところ。
広大な池だが、ホンゲンはいないらしい。僕はナガグツしかないので岸辺でアプローチ。さっそくタマガムシがはいって、ほとばしる。
ガムシの不器用な泳ぎや生活史は僕の心を打つ。その中でもよく分からない形状へと進化(?)したタマガムシのいでたちは、胸をしめつけるくらいキュートだ。
なんのためだろう、なにに備えているのだろう。
滑り台から転がされたときに、一番早く下までたどり着けるようにだろうか。それとも万が一水流に飲まれたときに、クルクルまわっていられた方がアトラクションぽくて恐怖感を和らげるかもしれないと考えたのだろうか。
泳ぎ方もよくみるとおかしい。モーターで動いているみたいだ。自動的に動かされている、みたいに動く。モーターのような推進力がないとまっすぐ泳げないのかもしれない。考えれば考えるほど胸がきゅんきゅんする。
世の中要領のよさじゃない!いきざまだ!(>_<)/
ルイスツブはまるで網にかからない。タマガムシばかりだ。さっきまで僕をほとばしらせていたはずのタマガムシ。
ユースケくんが僕の前を、網を振りながらさわやかに横切っていって、ちょっと、振る度にルイスツブがはいってくるんだけど!と言い捨てて去っていく。かみそりでできたお花畑。
しんちゃんが僕のために気遣って、もしかしたら自分で捕ったルイスツブをこっそり僕のまわりに撒いていたかもしれないルイスツブを、根こそぎ履けてゆく。
去った後はあい変わらずタマガムシしかいない。いいけどね、好きだよ、タマガムシ。すごく。
チョウトンボというのもはじめて目にした。
Yさんから、以前道端からぶわぁとたくさんのチョウトンボがはばたいて出てくる姿を目にして、これでも本当に絶滅危惧種かと驚いたという逸話を話してくれる。
それと、ここにはヒカリモというのが自生しているらしく、季節があえば陽が落ちてから一面に渦を巻くヒカリモが見えて壮観だと教えてくれた。
帰り際にしかけたトラップをひきあげるも、なにもはいらず。
それから捕まえたタマガムシをみつくろって、残りを水に戻す。わらわらしながら緩慢に散っていく姿が無償に泣ける。
写真はそのとき一緒に逃がそうとしたヒメミズカマキリが、おもしろい格好でシンクロナイズドしていたのでおもわず撮影。飛び立つ前の準備かなにかだろうか。
3箇所目はコウベツブが生息しているところ。ちいさな脇溝だが、ここはコウベツブだけじゃなくていろんな小型種がいた。
覚えている限りでも、コガシラミズムシ、ゴマフガムシ属、シジミガムシ属、キイロヒラタガムシ、ガムシ(もいた気がします)、ホソセスジゲンゴロウ、コツブゲンゴロウ、ケシゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、コウベツブゲンゴロウがいた。
中型種もヒメガムシ、コガムシ、ヒメゲンゴロウ、ハイイロゲンゴロウなどが確認できた(半翅目はなんとなく省略)。ハイイロゲンゴロウは一匹だけで、普段は集団で生活しているのに、たまたまどこかから迷子になって紛れ込んだのだろうか。
それとYさんから極小種の捕り方や探し方、見分け方などを教わる。
写真はレクチャーを受けているところ。
途中、Yさんが「痛っ」と言って指をあげる。指先から血がにじんでいる。とっさにマツモムシを連想する。
マツモムシ。有吉弘行さんにひどいあだ名をつけて欲しい。できるだけひどいあだ名。命に貴賎はないけれど。生きとし生けるものすべてみな等しく幸福であってほしいけど。
でも僕は、代償として何日も痛みを負わすような、やりすぎる虫は嫌いだ。
トゥーマッチ剣呑。
そういえば、しんちゃんはマツムモシとかヘビとかクモとかゴキブリとか、まるで平気らしい。ゴキブリも手でいけるという。夜中がさがさいってるブッシュにも平気ではいっていくという。クマもたぶん平気だという。襲われなければいいでしょ、と言う(まさか!)。
G(ゴキブリ)はつぶすから汚いだけで、手にスナップを効かせて、Gにあたる寸前くらいで手前にひくとダメージが全身にまんべんなく伝わってつぶれずに落とせるから、それを手でさっとやって水槽にあげれば高たんぱくな栄養源を与えられていいでしょ。
言っていることが全人未踏で、すごく遠い。
結局Yさんの指を刺したのは植物のなにかのトゲだと判明。まだマツモムシじゃなくて胸を撫で下ろす。ほっ。
写真はコウベツブとツブとコガムシ。一番左の、ツブよりひとまわり小さいのがコウベツブゲンゴロウです(体長3.4~3.8mm)。右側のコガムシがダンプカーのように巨大に見える。
これはこの日ずっと思ってたことですが、一回の網で小型種と中~大型種が一緒にはいったとき、焦点をあわせるのがとても大変でした。
目や頭が慣れるのでしょうか。小さいものばかり見ていると、ちょっと大きいのがはいってくるとびっくりします。逆に大きいのにスコープしていると、小さいゲンガムに気がつきづらくなります。
体長数mmから4センチ。チビゲンゴロウはたとえばホンゲンのことをどう思っているのでしょうか。ひょっとしたら生き物として認識できていないのではないでしょうか。
後肢のオールでひと吹き飛ばされた日には、竜巻に飲まれたくらいの天災レベルではないでしょうか。
ガムシのうんちなんてちょっとした建造物ですね?
4箇所目はタガメ。
圃場脇の大きくて長い堀上。ここはYさんの所属する会の学芸員が許可を捕って生物調査をおこなっているところで、Yさんはそこで水生昆虫を担当しているそうです。
なので安心して堀上に網をいれられます。滅多にないことです。
ここではマルガタがびっくりするくらい高密度で生息していた。僕はほとんどため池や遊水地のような割と大きめな水場でしか見たことがなかったので、わくわくだった。
こんなにまとまって掬えたのは初めてだ。
水田脇の堀上でミジンコなどを食べながら成虫になったマルガタがそのまま留まっているのだろうか。知らないことばかりだ。
ここではタガメはもちろん、クロゲン、マルガタ、シマゲン、そしてホンゲンもいて(この地域では初確認らしい!)中~大型種が豊富だった。
僕以外の3人は淡水魚にも詳しく、他にもやれなんとかだかんとかだといって、魚やエビを捕まえるたびに、楽しそうにいろいろ話していた。僕も教えてもらって一個だけ覚えた。
ドジョウに似ているが、背びれのあたりが隆起しているのがカワドジョウというのだ(バーン)。今度から僕も混ざるのだ。
おっと危ねえにいちゃん。ドジョウっつっても背中を見てみな。膨らみ具合はどうだい?ハードボイルドかい?ヤケドするぜ。カワドジョウっつってな、ここいらじゃちったあ気の利いたヤサよ。
先は長いと思う。。
5箇所目はちょっと変わった感じのため池。
堆積泥が多く匂いもするためあまり水質はよさそうではないが、ここだけすごい量のタヌキモが群生している。
水質のせいか、ここでは赤っぽいシマゲンが捕れたりするそうで、ちょっと変わった印象です。
僕たちは赤い彗星のシャーのせいだと言って、普通のシマゲンより3倍早いからなかなか網にかからないんだなどと言って、おおいにモチベーションに影響を受けました。
結局シャーシマゲンは捕れませんでしたが、羽の赤い終齢コオイムシをみかけました。
途中、持ち主の方も見えての、立ち話もありました。ここは魚を放しても水質のせいか定着しないそうです。でもホンゲンなども確認できて、水生昆虫には天国のようです。
ユースケくんはガムシばっかり網にはいるようで、5回連続ガムシかよとかいって、いらだっています。なんとなく申し訳ない気持ちになります。
しんちゃんが、ユースケはマツモムシに刺されるっていう洗礼を受けていないから捕れないんだと揶揄します。
あと、ユースケくんが僕にクロゲン捕れたけどいりますか?というので、いりますと言うと、逃がしてしまいました。イケメンめ。相当なテクです。
しょうがないので一匹しか捕まえられなかったクロゲンを逃がすと、それを捕まえて再びクロゲンいりますか?と尋ねてきます。
相当です。
最後に山間の小道わきを流れる小さなたまりへ。
ここではホソクロマメゲンゴロウとマメゲンゴロウ、キベリヒラタガムシがとれました。
それと、上述したゲンゴロウ2種いずれか(?)の幼虫も確認できました。たぶんマメゲンゴロウではないです。ホソクロマメの幼虫であればおもしろいのですが。
日も暮れ始めていたので、Yさんから発砲スチロールのケースをわけていただき、落ち葉などの堆積物ごと持って帰ることにする。 コドラートごっこしながら個体数や種類や幼虫回収などができれば家でも楽しいかもしれない。
いろいろ巡らせていただいた採集旅行はここでおしまい。Yさんとはここでお別れ。今度は流水性あたり探してみましょうかと言っていただく。
今回もとてもとてもお世話になりました。小型種のかわいさ楽しさを再発見できて、またやる気がでてきました。
Yさんどうもありがとうございました。
しんちゃんはこれだけ遠いところに遠征したのにも関わらずなにひとつお持ち帰りしないという男気を見せていただきました(いろいろ見れたので満足です!と)。
ユースケくんはタガメだけお持ち帰りです。ガムシはあんなに縁があったのに一匹も持って帰りませんでした。我慢強く自制心のあるひとです。
僕は今回はいろいろお持ち帰りしました。順次アップしていければと思います。
ここ最近はずっと、どうしたら自然に負荷をかけずに採集を楽しめるかということが主題になっていて、 網を振るよりトラップやスコップをメインにしたり、水場の半分以上は網をいれないとか、持ち帰りする種類や数に制限をしたりしていましたが、ちょっとやりすぎてやせ我慢のようなところがありました。
自制や規律を設けて、その中で楽しくやるのは僕の得意とするところです。でもその自制や規律がまわりのひとから見て、まだまだゆるいものであれば、僕の飼育採集スタイルは途端に胸を張れないものになります。
これで充分だろうか。これではまだ足りないだろうか。
環境保全に対する興味はあっても能動的な活動をほとんどしていない身にとっては、自分の現在持っている採集スタイルなり飼育スタイルを見つめ直して、相応しいものにしていくことが主要なテーマです。
僕は公にHPを開いて、普段からアホなことばかり言ってますが、最低限そこさえクリアできれば、別にアホでもいいと思っています。
でも、そうこうしてシビアになっていたら、あんまり楽しくなくなりました。
自分のつくったハードルが、何度やっても飛び越えられないものになったのです。
今回はYさんのおかげで、幸いにもほとんど所有者の許可を貰っています。今日の僕は終始網を振るっていました。
すごく楽しかったです。
ゲンゴロウの世界に飛び込んだばかりのころの夢中さや忘我を思い出しました。
イノシシよけの電気網にあたって感電しましたが(あれって触れたタイミングではなく、一定感覚で電流が流れるのですね?常に流してたら電気代もバカにならないし、しびれながらなるほど納得しました)、
それより網にマルガタゲンゴロウ(ワイルドはでかい!)がはいったときの方がよっぽど電流が流れました。
今回ははじめから素直に行こうと思ってました。ハーゴンの城でホイミとギラだけで戦って、生き様を語るみたいなことはなしです。ベホマもイオナズンもちゃんと使います。これぞアンチエイジング。
そして持ち帰ったもの(目に見えるもの、目に見えないもの)に耳を澄まそうと思いました。やっぱり楽しくなければ僕もそこまでです。復活の呪文はけむいだけです。
これが第2のゴール。お風呂よりちょっだけましなゴール。
帰って即、60cm水槽を新調しました。ずっと種別単体飼育がメインでしたが、この水槽は複数種混合飼育です。極小種がひろびろと泳ぎまわっています。
大きな水槽を見渡して、小さなコウベツブを目視で発見するのは、自宅へ切り取って持ち帰ったフィールドのようでわくわくします。
この水槽は全部在来種の水草であしらってみました。水草の生育具合も楽しみのひとつです。
そうそう、持ち帰った発泡ケースもいろいろいじってみようと思います(発泡スチロールのまま飼います)。そのあたりもおってアップできればと思っています。
しんちゃん、ユースケくんもどうもありがとう。
若返ったぜ。
今日の収穫: いろいろ
8月18日
日ごとにふんわりする。誰かが僕の脳みそにふわとろの半熟卵を流し込んでるみたいだ。昨日まで雨ばっかりだった気がするのに、もうちゃんとした夏じゃないか。
もう夏でした。
えーと。まだ雨ばっかりだったころ、ひさしぶりの採集&観察に行ってきました。
一緒に行ったのはJさん、自適庵さんという方で、初対面だったのですが、全然そんな気がしませんでした。
おふたりはクワガタに詳しいひとで、特に自適庵さんは途中々々木があると蹴って、上から水滴が降ってくるのをJさんは慣れた感じで優しく浴びていました。
1箇所目はJさんポイントで、圃場脇のこじんまりとした休耕田でした。ここではタガメが捕れました。タガメを見るのは2年ぶりです。
僕はJさんにガムシを捕ってもらいました。
タガメは止水性昆虫の食物連鎖の頂点にいるかもしれませんが、ガムシは僕の滋養強壮の頂点にいます。おんおすわしました。
それから僕は少し離れたところの、オモダカやコウホネが生えているところで目をぎんぎんに光らせていたのですが、マルガタの幼虫は見つかりません。そうです、言い遅れましたが今日の僕の一番星はマルガタの幼虫です。
僕もYさんやフォッサさんのように、ワイルドマルガタベイビーがわらわらしながらせわしなく何かを捕食しているところを見るのだ。
見ているとコオイムシだかオオコオイムシだかがいたので掬ってみました。色が少し薄い感じです。チビゲンゴロウもとれました。ちっちゃすぎて泣きそうです。マルガタの気配はまるでありません。
水面を雨の雫が優しく打って、景色が優しくまほろんでいきます。オニヤンマがエキセントリックな軌跡を描きながら僕の前を横切ります。ヒグラシがおセンチな鳴き声をあげて、僕をむき出しにします。
次の場所へ移動します。
次はなんとなくあたりをつけた知らないところです。
実際に行ってみるといかにもよさそうな湿地でしたが、降りていくのが大変そうです。近くの畜舎で働かれている方に聞いてみると、そこで所有しているということだったので許可をいただこうとすると、畜舎の排水が流れ込んでいるからいないと思うよとのことでした。
しょーがないです。
でも親切に別の知り合いのひとの持っている池を教えてくれました。そこは水草も豊富で、そこならもしかしたらいるんじゃないかなあとのことです。僕らはお礼を言います。ありがとうございます。
雨はとうとう本降りになってきました。でも僕らのまわりにはなんだか虹がかかっているようです。
畜舎はバプテスマに打たれて神々しく見えます。畜舎のお兄さんはモーセです。その水草のある池へ向かって海を割って、道を標してくれました。うおー。
軽やかに行ってみました。鯉が楽しそうに群れていました。
そういうことも多々あります。
自適庵さんは蹴る木もなく、何もいない細い小川を網でひと掬いだけしていました。虹はどこかに消えてしまったようです。
他に目星をつけていたところも鯉どころか、水のあるところにすらたどり着けなかったので、昔の僕が知っていた場所へ行ってみました。
ひさしぶりの邂逅です。4面コンクリの遊水地ですが、最後に来たときはオオゲンの幼虫とタガメの幼虫が捕れました。柵は相変わらずそびえたっていましたが、ふたりにこそっと聞いてみます。
ちょっとアバンギャルドですが行きますか?と。自適庵さんはとても遠いところから来られました。このままでは終われません。行きましょう。目がキラッと光ります。
柵を超え、遊水地の中にはいります。僕が先におりて、自適庵さんが続きます。そして自適庵さんはおりる際に、足を溝に挟んでケガをされました。僕は慣れてますが、みなさんははじめてです。もう少しちゃんと説明するべきでした。本当に申し訳ないです。Jさんの僕を見る目がいくぶんいぶかしげになります。
それでもなんとか全員下に降り立つと、端っこのヒルムシロの小さな群生の下をがさがさします。
自適庵さんのテンションがものすごく低いです。
あげくとれたのはクロゲンの幼虫だけでした。マルガタは成虫も幼虫もいませんでした。
やっぱりもうここはだめだなあと思いました。でも、半分はお別れを言いにきたようなものだったので、よしと思います。僕もあらためて納得がいきました。
そうそう、だけど2匹捕れたクロゲン3齢後期の幼虫の、頭部がそれぞれ黒いのと黒くないのがいて、少し気になりました。各ステージの特定の期間だけ黒くなるのかと勝手に想像していましたが、そうでもないのでしょうか。
そして、僕は時間がないのでそろそろひきあげなければなりません(Jさんと自適庵さんは現地にお泊りして、明日はクワガタ捕りだそうです)。今日行けなかった、よさそうな場所をいっこだけ案内して帰ろうと思います。
でもその矢先に、近くでなんだかいい感じの水場があります。植生もほどよい具合で、いかにもという印象です。
そこは、前はただの間延びした開放水面だったと思うのですが、当時とは印象が違います。
ふたりと相談した結果、次の場所には行かず(実際捕れるかも分からないので)、ここで少し網をいれてみるということになったので、僕はここで帰り支度をします。
長ズボンを脱いで7分丈に着替えて、レンタカーなので中を少し掃除します。Jさんとそのまま一服しながら少し話し込みます。自適庵さんは車から降りてきません。足が痛いのだと思います。申し訳がないです。
おそるおそる、明日山登りできなかったらどうするのですか?と聞くと、Jさんに足になってもらいます、と言います。Jさんはすごく優しそうな目で笑います。おふたりの仲が手にとるようでした。
ちゃんと自適庵さんが明日も木をキックできますように。
そこで僕は突然足に違和感を感じます。あっ、と思ったときにはもうやられてました。
あっ!
そうです、あのブヨです。
ブヨ。あんなにちっちゃいのに、麻薬みたいにひとを容赦なく破壊する悪魔の唾液腺を持ついかれポンチクリーチャー。最後の最後で気を抜きました。8箇所刺されていました。もうほんとに嫌です。
急に僕はよそよそしくなって、おふたりにごにょごにょと挨拶みたいなものをしてそそくさと帰ります。
帰り道。
途中、Jさんからメールがはいります。パーキングに寄って見てみると、あれからそこで網をいれて、シマゲン、クロゲン、ヒメゲン、ガムシなどが捕れたそうです。そして最後に念願のホンゲンも捕れたと書いてありました。おっ!まだいたのですね~。よかったです。
急に、今日はお別れなつもりだったのに後ろ髪をひかれた気分になります。
僕も見たいなあと思います。あそこならマルガタもいたかなあとか考えはじめます。かつてあった生息地がなくなることはよく目にしてきても、逆はめったにないと思います。
また行きたいなあと思います。
ブヨさえいなければ。
翌々日。
靴を履くのが大変だったので、観念して皮膚科へ行きました。そして先生にマイナス150度の液体窒素で患部をリセットしてもらいました。これで皮膚組織がまた新しく形成されなおすそうです。液体窒素のファンになりそうです。
神様どうかお願いします。世界中の大量破壊兵器とブヨが液体窒素にひたひたに浸かりますように。
あと、市販のスプレー式の虫よけスプレーはあまりブヨには忌避効果がないそうです。それよりディートという成分を含有したウェットティッシュ型の虫よけシートがいいらしいです。
ディートは呼吸器系にはいるとまれに喘息症状を引き起こすためにスプレー式にははいってないことが多いそうですが、忌避効果はバツ群だそうで、ウェットティッシュ型のものなら大抵はいっていると教えていただきました。
よーし。たくましくなってきた。
Jさん、自適庵さん、今回はご一緒させていただいてどうもありがとうございました。
Jさんだけ無傷。
8月7日
サイトづくりをお手伝いしているバンドのひとがバサーで、コクチバスを釣るのがいかに楽しいか、嬉々として語る。楽しんでいるひとの言葉はパワフルだ。
そこには僕とバサーのひと以外にもうひとりいて、そのひとは釣り自体まだやったことのないニュートラルなひとだったので、ここはよーしと思って、僕も奮起してコクチバスのような外来種がいかに怖いかを話した。
難しいかったです、楽しい話の中に真摯な姿勢を持ち込むのは。
ほしいです。笑ってるうちにだんだん外来種が嫌いになっていくような、魅惑のストーリーテリング力。
ところで林さんの研究報告書を拝見させていただいて、クロズマメとマメの幼虫の見分け方についての知見が得られました(
HAYASHI M.: Distributional Records and Ecological Notes on Aquatic Coleoptera of Shimane Prefecture, Part III 235-258)。
僕も目が血走るくらい観察していたつもりでしたが、全然気がつきませんでした。
この冬の楽しみがひとつ増えました。
7月12日
どうなってるのか。抗議する先を探す。先には僕。ぼんやりしてる僕。
グッとこらえて一緒にぼんやりする。なんか去った。
ずいぶんおっきくなったうちのヤゴ。
手ごろなヨコエビがいなくなり、急きょヌマエビ、アフリカンなんとかという魚の稚魚を与えるが、あんまり食べない。
コバンムシの食べ残したサシをあげると、ガブッと噛みついて、お尻の三叉槍みたいなとんがりでグサグサ刺して、にぎやかに食べた。
僕は顔におしっこまでひっかけられた。
サシが残っててよかった。楽しい。
車の中でなぜか木村カエラのホットペッパーの歌がリフレインされて困ったので、加藤登紀子の時には昔の話をを思い出しながら歌ってプラマイゼロにする。 僕もおとなだ。パ行が好きだったのは昔の話なのだ。
今はマ行。優しい気持ちがなによりだ。
6月23日
会社で貧乏ゆすりが激しくてイスのクッションからわたがこぼれだした隣の席のひとの話を掲示板で少ししましたが、先日いつものように貧乏ゆすりしている彼が「ああっ」と声をあげるので、どうしたのかと思ったら、今度はとうとう革靴のかかとのところまで裂けてしまっていました。
うけます。
もうこうなったらゆすりまくって、着衣も何もかも引きちぎれて業務中に裸になってしまえと思いました。
貧乏ゆすりってすごい。
写真はトビイロ。幼虫撮りたいけどなんにもいない。たぶんこれから。
6月12日
みなさんのおかげで、20万HITを迎えることができました。このHPが開設したのが'01年4月なので、8年ちょっとかかったことになるでしょうか。
当初はこんなに長く続けることになるとは思ってもいませんでしたが、こうして振り返ってみると実にたくさんのひとの往来があり、たくさんの思い出がありました。
なにより、僕はいろいろなことを学んでこれた気がします。
昔の観察記やトピックをみると、僕はなんてだめなやつなんだと思いますが、そう思えるということは少しは成長できたのかなと思います。そしてたぶんそれは、このHPをやって、みなさんと触れ合う機会がなかったら届かなかった部分なのではないかと思います。
本当にありがたいと思います。
でもさっそく近々の文章や振る舞いが目もあてられなかったりするので、成長は錯覚かもしれません。常に、過去はあまずっぱいです。ほんのりにがすっぱ辛いです。
怖いので、未来を向いていきます。
これからもみなさんとしばらく長いお付き合いになるのではと思います。面倒や手間をおかけすることも多いかと思いますが、どうぞ変わらずご愛顧くださいませ。
本当はこのタイミングに間に合わせたいものがあったのですが、やっぱり間に合いませんでした。なので、タイミングとか気にしないでちょっとコツコツやろうと思います。
関係ありませんが、写真はいつかの「代替産卵床」です。THE・ナ☆ス です。ひどいものです。噛みまくられてすぐに腐って3日でこれです。
5月21日
5月18日
ロタラなんとかのお花。冬もお外にだしっぱで、厳しく育たされて、、そしたら屋内のよりもしっかり土に根付いて、ようやく抽水植物っぽい。
ものすごくピンポイントに降り注ぐラッキーが、こんなところでかたちになりました。
エゾコガムシも危ないことあったけど、無事に蛹。これまたつるんぷりん。
5月10日
エゾコガムシが潜りました。コガムシのときは潜るまでに7日でしたが、こちらは23日でした。3倍かかってます。
ヒメフチはまだ潜ってます。かれこれ4ヶ月潜ってるので、普段の4倍かかってます。
不安です。
POKKUNさんちの水槽がものすごい綺麗でした。シマゲンがきゃっきゃと背泳ぎしながらマツモムシごっこして遊んでて、うちの10倍楽しそうでした。
写真はコオイムシの弱齢幼虫。かわいいですねー。
4月4日
- ■ 童心社: よみがえれ ゲンゴロウの里 著: 西原 昇吾
-
21世紀は「環境保全」の時代。水生昆虫の代名詞のようなゲンゴロウが絶滅危惧種だという現実。化学肥料の使用や大規模化による田んぼの整備が、さまざまな生き物を絶滅に追いやった。 ゲンゴロウから見えてくる田んぼと里山の生態系を守るためにやるべき事はなにか。
( 同心社【よみがえれ ゲンゴロウの里】より抜粋 )
フルカラーで、写真もたくさんあって、これまた寝る前のニヤケ読みには最適です。僕も少し写ってて、うおーってなります。
あと、ちゃんと後でまとめてみようと思いますが、以下、今年の上陸越冬の成績でした。
- キベリクロヒメゲンゴロウ 8匹中6匹お目覚め
- エゾコガムシ 5匹中3匹お目覚め
- コバンムシ 1匹中1匹お目覚め
春到来。
3月18日
春せとぎわのうららかさに誘われて。日曜日に近場にふらりと遊びに行きました。見えないビタミンDをシャワーみたいに浴びたぐり、こまめに小気味よいうららかサンデー。
途中で携帯を落として、車道に転がって、前輪と後輪で丁寧に轢かれて終了しても、うららかさはサンデー。向かいの歩道の外人が苦笑いしながらこっち見てる。僕もつられて笑う。マンガみたいでした。
ついでに寄ったはじめての確定申告も、よく分からないうちに10分で終了。もうシャバダバせずにいられません。
シャバってダバって、のけぞるようにして小池を臨む。今日もマメゲンがいた。東京23区にマメゲン。なんだか勇気をもらいます。
でも他はなんにも見ませんでした。なにかのカエルの卵があったくらいで、前来たときにいたミズムシもいませんでした。春前は一番少ないのかな、とか考えながら小池を臨みます。
小池を臨み倒した後、少し登り降りすると、カラスがたくさんいました。たくさんいるなあと思っていると、ドン突きに立て札。
ここからはあくまでも個人的な感想です。僕だけの責任でものを発言しますので、カラスを駆除されている方、カラスを保護しようとされている方に対してどうか誤解がいきませんように。
立て札を見て、まずかわいそうだなあという気持ちがあって、それからその後を少しずつ、仕方ないかなという気持ちが埋めていきました。
その気持ちの埋まっていき方にあまり躊躇がなかったので、自分でも少しびっくりしました。
びっくりしたので、仕方ないのかなあという気持ちがどうして沸き起こってくるのか、少し考えてみました。
自分の中から湧きあがる、たぶんなにか諦観というか達観というか、そういうずっしりとしたものを感じました。
たぶん全部が全部等しく幸せになることはできない、という考えが僕の頭のどこかにあるのかもしれません。
理想はもちろんみんな幸せになることです。特に子供たちにはそうあってほしいです。
でもみんながみんな幸せにはなれないでしょう。常に誰かはどこかで涙を流すことでしょう。
僕の考える世界は、そういう達観のような気持ちの上になりたっているかもしれません。
どうしてだろう。でもそれは悲しくて、残念なことです。
その世界を形成する住人の一部はカラスです。僕のフィルターを通して映る彼らもまた、すべて等しく安泰には生きられないようにみえました。実際にこうして、一部が捕らえられて、駆除されようとしています。
その着想の上に、それでもまだ僕の考える世界には希望があります。簡単なことです。みんながまた、等しく不幸せになるわけではないと思えるからです。平等でないということは、そういうことかと思いました。
頭上のカラスたちも明日はわが身です。もしもカラスに思慮深さというものが存在するなら、自分の置かれている幸せを実感し、その幸せの上に捕まったカラスの悲しみを塗り重ねているかもしれません。
そうでなければ仲間の悲劇から汲む教訓などなにもないでしょう。
僕にカラスほどの思慮深さが存在するなら、それはとても大変で手間のかかることだと思い至るかもしれません。場合によっては酔狂かもしれません。でもなぜそんな考えに思い至るのでしょう。
もしかしたら頭がマイナスの力に負けているのかもしれません。でもそう思わないことにはもう僕は始まらないのかもしれません。
少なくとも、頭上のカラスの鳴き声が、僕の中の「かわいそう」を消す手助けをしてくれました。
実際、カラスにいろいろな被害をこうむっているひとたちも多いと思います。場合によっては害鳥です(場合にはよってないのでしたっけ?)。
人間の都合で害だの益だの呼ばわりしてそれもあれですが、僕もしっかり人間で、多大な恩恵にあずかっています。
はたしてそれをやめられるのか。難しい問題です。僕も都合のいい人間のひとりです。断固として。
そしたら残された道は、できるだけ漁られるようなゴミを出さないことと、カラスの未来が自分の未来の啓示だと肝に銘じる他ありません。僕だっていつ自分の尊厳を奪われるか分かりません。
尊厳を奪うものは、物理的な他者かもしれませんし、システマティックに肥大したこの世の仕組み的なものかもしれませんし、その仕組み的なものに育まれた自我かもしれません。分かりません。
でもそういう着想の上に立ってものを眺めると、この世は意外に「かわいそう」なことばかりでなく、また同時に、「うらやましい」ことばかりでないと思い至ります。
静謐なコップの水が、ため息で見えない波紋を描くだけです。だから、仕方ないかなと思う気持ちが強かったのかもしれないと思いました。
そんなことを考えながら、何週もあたりをぐるぐると回り、歩き疲れて帰ってきました。でもおおむね楽しい一日でした。
終了した携帯ですが、その後1900円でいいのが買えて、番号も変わらず、通話料もさがって、いいことづくめでした。もしかしたら店員も春まぎわのうららかさになにかしらサービス精神のようなものをくすぐられたのかもしれません。
そろそろ春。
3月12日
子供向けのクイズに少しお邪魔してます。どれも分かると水生昆虫をちょっとだけ長生きさせることができそうなクイズで大人もホクホクします。よかったらやってみてください。
ときをまなぼう 不思議クイズ
3月4日
ブラウザによって「戻る」ボタンを押したときの挙動が違っていて、ひとつ前の画面を構成していた動的な要素を、ブラウザが再現してくれるケースもあれば、そうじゃないケース(ブラウザが保存していたキャッシュページを使ったり、動的な要素を引き継がないでアクセスしたり)もあって、場合によっては変更権がなくなっていました。
遅い説明でごめんなさい。
こないだの暖かい日に、冬眠していたゲンガムを覗いたのですが、ひとまず外に出てきてしまったりはしてなかったのですが、表面が少し乾いていたので水をかけたら、ちょっとしてキベリクロヒメとエゾコガムシが一匹ずつ出てきてしまいました。
初春の目覚めの雨的な刺激だったのかもしれません。この際起こしちゃおうかと慌てたのですが、祈っていたらまたそのうち潜っていきました。「んだよ!」という声が聞こえそうでした。
潜って1ヶ月半ちょっと経つヒメフチがとうとう気になって、暴いてみました。掘る前に上から地面をそっと押して、ちょっと硬いところがあったので掘ったらどんぴしゃでした。だいぶ分かってきました。でもまだ前蛹のままでした。。
ピチピチと動いたのでまだなんとかなりそうですが、ちょっと心配です。写真撮ろうとしたら充電が切れていて、なんにもできずに上に紙かぶせてフタ閉じました。「んだよ!」と言われた気がします。
翌日、そっとフタをあけて紙をはがして写真を撮ろうとしたのですが、土でしっかりフタされてました。もう弱っちゃうのが心配なのでまたしばらくそっとしておきます。
雨ばっかりが降って、外の水槽がひたひたです。ルイスツブの水槽が、フタと水面がくっついちゃって息継ぎできるところがほとんどなくなっていて、危ないところでした。
2月15日
僕も再現してみようといろいろいじってみました。
そしたら、インターネットエクスプローラ(ver7.0.5730.13)を使って、ブラウザの「戻る」ボタンを押したときに、たしかに変更権がなくなってしまいました。
原因はブラウザが、「戻る」対象の前画面で受け取っていた動的なパラメータを再現しないことだったのですが、いろいろ調べていたら頭が痛くなってきたので、細かい説明は追って、ということにさせてください。
ともあれ修正いたしました。
少し出現率あげておきました。ガムシとタガメも選べるようになりました。
昨日なんだかすごくあったかかったので、冬眠していたうちのあれがああなっちゃってびっくりしたのですが、それもまた追って…。
2月1日
1月14日
2ヶ月くらい餌をあげてなかった外のオオゲン水槽に、ヒメフチに吸われた子赤を投入しましたが、一向に食べている気配がありません。
毎年11月から3月くらいまではろくに餌をあげていませんが、かといってまったく与えないのも心配でついついうやむやな飼い方です。
今期はもう春まで餌あげるのやめてみようかなと思ったり、思わなかったり。
満員電車のドアのところで、乗客を一生懸命詰める駅員さんが思わず敬語を忘れて「押すなっ!」と怒鳴ってしまって、そんなむき出しのイノセンスに綺麗なふたり組の女のひとが「うふふ」ってなってて、なんかくすぐられた。 いいなー。イメージ的には戦後復興のむせかえる感じ。知らないですけど、そう考えて昇華。
12月28日
それから1週間経ちましたが、すこぶる元気です。
ただ、いつも中期頃になると非常識な暴飲暴食が始まるのですが、まだ始まらないようです。季節的な原因で少し遅れているのでしょうか。
代わりに僕らが飲めや食えやの年末ムードですね。ほたるいかの沖漬けとか最高においしいです。
どうぞ楽しい年の瀬をお過ごしください。
今年も一年、大変にお世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします。
12月21日
かかった日数は11日。1齢のときから累算で、23日です。
やっぱり季節柄か、少し長めな感じですね。ともあれあったかくして、すくすく育てていきたいです。
親のヒメフチはあい変わらず交尾をさかんにしていますが、後続は出ません。
でも、一匹だけ大事に育てる、というのも気持ちがはいっていいかもしれません。
写真をたくさん撮っても、どの個体か分からなくなったりしなくていいですねー。
12月10日
おざぶヒーダーで水温約24度。脱皮の1日前から脱皮を確認するまでは、水温約28度の常夏ミャンマー水槽。
この調子でラッキーが、渋さ知らズのライブみたいに途切れることがありませんように。
ハナレグミのハイライトの歌詞と3丁目の夕日のマッチでタバコつけるのが、あぶなかった。なんかあぶないこと多い。
泣きながらピザ食った。女の子みたいで楽しい。
なつかしいのかな。なにか。年だな。