'08.05/30~11/28

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11月28日

 
冬のヒメフチ幼虫
産まれちまった嬉しみに、今日も嬉しみ降り注ぐ
産まれちまった産まれみに、今日も産まれみドレミファミ

11月16日

 

チクッ 痛くって朝起きた。ひどいことですよ、もう。
でも採集恒例行事のような感じなので全部オーケーだ。
ブヨめ。

去年刺された右手はしばらく痒くて、局部が象みたいになって、完治するのに半年くらいかかった。
ブヨ。

小学生低学年の頃、弟とケンカすると、僕は弟をブタと呼んだ。名前の頭にタがつくからだ。僕は弟にブヨ呼ばわりされた。名前の頭にヨがつくからだ。
ブヨと呼ばれていたころは、世界はまだ謎だらけだった。ブヨに刺されるとどのくらい痛いかということも、まったく知らなかった。
ビフォア・アフター 今はよく分かる。しばらくのあいだ、ものすごく痛くて、局部から変なお汁が出る。ブヨ呼ばわりは誹謗中傷ではなく、もはや黒魔術の呪詛だ。
いや、でも全部オーケーだ。
ブヨすら最高だ。

昨日はKくんとYさんと採集に行った。天気もよく、気温も高く、わんぱく日和。
Yさんは今回はじめてお会いしました。とっても素敵なおじさま。優しくて、疲れ知らずで、イノセントで、おもしろいなあと思うことは2回言う。
そういうのすごい憧れます。Yさんは憧れのオトナでした。
清流に臨んで Kくんはもう何年越しの。おうちはじめて見せてもらいました。 築1年の、ペンションみたいな、おっきくて天井が高くて、頭上のライトが移動したり、トイレにボタンがたくさんついてたり、テレビが視界にはいらないくらいデカくて、あちこちからいい匂いがして、すごかった。
綺麗な奥さんがいて、かわいい子供がいて、マイホームとマイカーがあって、お互いの両親とちゃんと交流があって、知り合いを招待して夕飯をご馳走したりする。
僕の理想がありました。僕が一個も叶えてない僕の理想。
やんなっちゃうなー。やさぐれちゃうので、心の深遠にフタして冷凍。
谷のあいま それより2階のゲンゴロウ飼育部屋がすごかった。
本当にすごかった。筆舌に尽くしがたい。 僕はロベルト・バッジョに出会った貧しいサッカー少年のように、最初から最後までずっと「すげー」しか言えなかった。ぶっちぎりだった。
写真撮って、公開していいかと聞いたら、ダメだと言われたので1枚も紹介できる写真はないけど、本当にすごかったです。

流水系をさくさく ここでは何が捕れた、ここではこれが捕れた、といろいろ教えてもらいながら、いろいろなところに案内してもらいました。

念願の流水系ゲンゴロウも捕れたりして、とても楽しかった。 コツが分からなくて最初は戸惑ったけど、Kくんに流水系ゲンゴロウの掬い方とかいろいろ教えてもらって、自分でも捕れるようになった。
幸福感がそびえたって、どうしようもなかった。沢から一回道路にあがって、そのまままた沢に降りたりした。ちょっと制御不能だった。
トワダカワゲラ
成虫になっても羽がないという、変わったカワゲラも教えてもらって、幼虫を捕まえた。

それからも、いろんなゲンゴロウが見れた。
コツブ、ヒゲブトコツブ、チビ、ツブ、ケシ、ヒメケシ、ヒメ、オオヒメ、キベリクロヒメ、コクロマメ、サワダマメ、マルガタ、クロ、オオゲン。いろいろいた。
マメゲン3齢
タダマメの3齢幼虫(たぶん)もいた。しかしキベリクロヒメっぽい幼虫は見ない。

僕の今日のテーマはあれだ。
キベリクロヒメゲンゴロウの幼虫は冬採れるのか。
エゾコガムシ(コガムシ)は土の中で越冬してるのか。

Kくんからシャベルを借りた。今日の僕の網はシャベル。
ざくざく掘った。 後からここ熊が出るとか言われたり、Yさんの足にヘビがからみついてきた恐怖談を聞いたりして、不安と無力感で身体がダルくなったりしながら、それでも掘った。 途中で便意を催して、はじめてノ○ソして、地球とへその緒でつながったみたいな感覚に得も言われぬ優しい気持ちを覚えた。服とか、トイレとか、一瞬なんなんだと思った。 僕が万が一偉い人間だったら、そこで詩を詠んで碑に刻みたい。
みんな、うんちで大地とつながる。
偉くないので、黙って掘った。
掘って 掘って
掘って 掘って
掘って 掘った
掘って掘って、掘った。

 
掘ったら
あっ。
ドングリ
うーむ。。
 
掘ったら
あっ。
なにかの蛹
うーむ。。
 
掘ったら
あっ。
陸上越冬中のコバンムシ
うーむ。。
 

ハクチョウの今期初飛来
結局日も暮れて、エゾコガムシはどこにも見つからなかった。
水の中にももういない。Yさんいわく1網10-20匹くらいいたのにとのことだった。
キベリクロヒメの幼虫も見つからなかった。まだ早いのかもしれない。もしくは冬じゃ採れないのかもしれない。
いじめられっこみたいな、変な泣き声がするなあと思ったらYさんがハクチョウだと教えてくれた。おそらく今期初飛来とのこと。 夕焼けに染まって、はじめて見たにも関わらず、なんだか懐かしい気持ちを感じながら、はるか稜線にハクチョウが去って消えるのを見送った。
Kくんも隣で写真を撮りながら、もう、Yさんの車が邪魔っとか言って、オニだった。

そういえば、やっぱりサイバーショットは僕のとKくん、Yさんのは全然違った。
最近出たばっかりのカメラより、割と前のカメラの方がいいって、なんだかズルい。
僕は僕も自分で使ってた一番最初のカシオのやつがすごくよかったけど、もう売ってない。カメラのことを思うと心が腐る。
でもカメラ以外は最高だった。ブヨごと最高。


11月12日

 

DSC-H50 ピキィーん。て膝の割れるような音を脳天に聞いて、そうだ、カメラを買おうと思った。もう逆らえない。 啓示と強迫観念と我慢の限界が一緒にやってきて、林立するトーテムポールみたいに僕を取り囲んで買え買え言った。
即買った。
サイバーショットの。たぶんサイバーのCyberはCybisterの俗語かなにかなので、ゲンゴロウ撮り機みたいな名前のカメラだ。
即撮る。
んー、でもケイくんやyanaさんやYさんみたいにうまく撮れない。クローズアップレンズとかいうの買わなきゃと思ったら、ケイくんそんなのいらないって。
ふぅーーん。。じゃあもうパシャパシャやって神様のサイコロにおぶさってくしかないだろう。
ルイスツブゲンゴロウ


11月8日

 
あの魚部の顧問のI先生からお知らせいただきました。せっかくなのでこちらでもお知らせさせていただきたいと思います。今から楽しみです!
~日本テレビ系列 全国放送~
ヒメフチ交尾関係ありませんが、引っ越してからというもの、なぜかヒメフチが3日に1回くらい交尾しています。
生き物は危機を感じると子孫を残そうとするというような話を聞いたことがあります。
死んじゃうのでしょうか。。
気がかりです。
気がかりといえば、外水槽のキベリクロヒメゲンゴロウも気がかりです。ひょっとしたら冬に幼虫とれたりしないのかなといぶかしんだりしてます。ちょくちょく見てますが、なんの変哲もありません。
エゾコガムシは掘り返すのももうあれなのでどうなっているか分かりませんが、引き続き土の中。
僕の禁煙は2週間目。

11月1日

 

川沿いを歩くこっちに来て少し落ち着いたので、ぷらりと外に出てみる。
大変天気もよく、雲ひとつない快晴が気持ちよくて、地井さんのちい散歩みたいに、寄り道しながら歩こうと思った。

歩いていると、イケメンな男の子がマンションの下で携帯を一生懸命打ってたので、髪型を観察した。すごいいろんなところが持ち上がってたりくしゃってなってたりする。 すごいなー。とてもじゃないけど、まねできないと思った。

最後に床屋とか美容院とか行ったのいつだろう。5~6年かもっと前かな。もう行きたくないな、ああいうところは。

しばらく歩いていると、先ほどのイケメンが女の子を自転車のお尻に乗せて、僕のいる川沿いの反対側を通りすぎて行った。 太陽のキラキラが木漏れ日からこぼれていて、自転車がそれをくぐるたびに瞬いて見えて、なんだか青春だなあと思った。
すごく微笑ましい。

水鳥とフラミンゴしばらく行くと、フラミンゴがいて、あとなんとかっていう水鳥がいた。
水鳥の方は羽のところがニョキッと何か突き出していて、なんだろうと思ったら、自分の羽だった。 短く切られて、あまりにも短く切られたので、たためなくて、突き出しているような印象を受けた。
そこは屋外に設置された小さな水場なのでそのままの羽だと飛んで逃げられちゃうのかもしれない。 もしそうだとしたら、屋根つけて、多少飛んでも逃げられないようにすればあんなに羽を切られなくてもすんだのではと思った。これじゃあんまりだ。
たぶん僕はあの水鳥がかわいそうだと思ったのだ。飛ぶたびに、まだ羽がありすぎると判断されて、すこしずつ羽を抜かれていったのかもしれない。
あんなふうになるまで、水鳥は空を飛ぶことをあきらめなかったのかもしれない。

でも、本当の事情も知らないのにかわいそうだと思うのはどうなんだろうと思って、途中からかわいそうだと思うのをやめた。
意外と楽しくやってるかもしれない。自由に飛べる羽を失ったかわり、毎日決まった時間になるとドジョウだのなんだのとお魚がもらえるようになったのかもしれない。
もしそれがいやでも、そうしてかなきゃならないと思うので、きっと水鳥なりになんらかの納得はしているはずだ。生き物はたぶん、どんな生き物も環境に適応していくのだ。適応できないと死ぬのだ。 だからたぶん、水鳥はうまいことやってるのだ。

川の主?そうして水鳥についての気持ちをプラマイゼロにしてから、また歩いた。 天気がすごくいい。秋晴れの優しいシャイニング。地球規模のハグ。
ふと川から下を覗いて、びっくりした。
体長1メートルくらいの(なんだろう、たぶんニシキ)コイが悠然と3匹泳いでいた。こんなところで何をやってるんだっと思った。でもよく見れば水も驚くくらい綺麗だ。水質浄化の自治体の何かの指標的なあれなのかもしれない。 わからないので再び「デカいなー」という原始的な感覚肥大に戻っていく。超でっかい。写真では分かりづらいかもしれないけど、右上にも灰色の(フツウの?)コイがいるのです。全部で3匹。G3と勝手に命名して、ウォーとなる。

巨大なコイ3匹写真を撮っていると、つられて中学生の2人組も川を覗き込む。 しかし彼らは見慣れているのか、二言三言友達と言葉を交わしてまた歩いて行ってしまった。
もしかしたら普段は3匹どころじゃないのかもしれない。なんだ今日は地味だなーくらいかもしれない。でもいいのだ。
たくさん写真を撮った。

ずんずん行く。
昔、彼女の容態が悪くなったときによく一緒に行った病院の近くを通る。なんだ、こんなところにあったのかと一瞬懐かしい。夜と雰囲気が全然違う。まあいいや。
ついでに前歯がとれているので、歯医者さんもないか見てみるけど、よく分からない。まあ、これもいいや。
ゆくゆくはボンド。「ボンド塗って、歯、固まる」、ことわざみたいでカッコいい。天気のいい日の散歩は、考えることすべてが「なるほどー」的な趣を秘めている。
もしかしたらビタミンDが脳に優しいのかもしれない。

分からないけど、僕は行く。

急勾配途中で、どっかの島の急な斜面のいえいえのようなつくりの風景に出くわす。なんかいいなあ。
一瞬時間がとまっちゃったんじゃないかと思う。非日常がやってきて、時間軸がずれて、僕は突然に異端になる。昔のひとはここを、うつむき加減でしとやかに、ひたむきに歩いたのかもしれない。
京極夏彦で毎回出てくる眩暈坂のあの感じが来る。小説で感じた印象と、現実の既視感が交わって、消える。日本は田舎や故郷、口碑伝承を失って、目に見えないものに対して感じていた、独特の感覚もなくしてしまったのかもしれないと思った。
でも、代わりにきっと何か手にいれているはずなのだ。それにとって代わる便利なものを。僕らもそういう意味では羽のない水鳥と一緒なのだ。失ったものを追想しながらも、しっかりと前を見て、たくましくやっていくのだ。たぶん。

滝よし、と思ってしっかり行く。ずんずん行く。

ずんずん行くと小さな滝に出会う。涼しい音がして、水飛沫が午睡の太陽を映して、ずいぶんと瀟洒だ。
ふもとの溜まりで金魚網をカサカサさせる。マメゲンがはいった。滝な感じで、流水系なマメじゃないかとすごくドキドキしたけど、ただのマメゲンゴロウだった。でもマメゲンゴロウもいいものです。
ガンダムでいうとアッガイみたいな感じかもしれない。たぶんそんなことない。たぶん色で連想したのだろう。色?まあいいや。ただのマメゲンも流水が好きですねー。

なんだか突然、沢みたいな感じのセッティングで飼ってみたくなる。POKKUNさんやスピリットさんみたいな神が、指先に光臨してくれればいいんだけど僕だとおそらく厳しい。おそらかないでも厳しい。
でもいつかできたらいいな、と思う。あたりをふらふらしながら、しばらくそんな思いで自分だったらこうつくる的な思いを巡らせる。
まず滝が必要だ。滝がマスト。滝、プライオリティA。滝が水を落として水流をつくる。水流がよどむところもつくる。たぶん滝のななめ後ろ45℃がよどみだ。そこでマメゲンを飼う。 滝の正面はライトアップされてて、ライトの後ろでバスポンプみたいなのが水をくみ上げて、滝に戻すのだ。水槽から滝を覗き込むと、顔にしぶきがあたって超気持ちがいい。森林浴に似ているのかもしれない。 仕事行く前に、マメゲンの流水これ日々徒然草的な雑感を滝越しに感じて、滝でさらさらと涼をとって、おつうをしっかと組み伏せて、それから仕事行くのだ。おつう?

溜まりを掬う歩いて下の方に行くと、実際に泳いでいるマメゲンも確認できた。 この時期にまだこんな活動的に泳ぐものなのだなあと思った。何かを探しているような泳ぎ方だった。警戒はほとんどしていないようで、写真に撮るのも簡単だった。

途中で「ドジョウ、ドジョウ」と連呼しながら迫り来る子供がいて、僕の近くでバタッとしゃがみこんで(すごくダイナミックなしゃがみ方だった)、ドジョウを探していた。 僕が「ゲンゴロウいるよ、ゲンゴロウ」と言うと、ガバッと起き上がって、2歩くらい近づいて、僕の指差す方向に向かってまたガバッとしゃがみこんだ。
ものすごい非効率性だ。一連の流れが、消費大国日本を象徴しているような、はかりしれないエネルギーの使い方だった。
子供。
ゲンゴロウは期待はずれだったのか、2秒くらいで興味をなくして、「ザリガニはいないの?」と子供。「ザリガニなんかいたらドジョウもゲンゴロウもいないよ」「うそだ。ザリガニは?」「ほんとだよ、いいよザリガニなんか」 「絶対ザリガニいるよ」「いないよ」「いるよ」(以下、略)

自然下のマメゲン
だいぶ歩いて、それから帰りに定食屋で、とろろ定食の大盛りを食べた。うまかっつぃんぐで身も心も震えた。
客だか店主だかよく分からない親父が、口におそばやサトイモの煮っ転がしをたくさん含みながら「あれぇ?」とか言って、終始ウコン割りみたいなのを飲んでいた。
たぶんこれが店主だったらお店なんてつぶれてもうないと思うので、たぶん客だ。もしかしたら店主の弱みを握ってて、なにかしらの煽りの一環なのかもしれない。どこにいるのか分からない真の店のマスターに向かって「がんばれー」と思った。

滝のふもとらへん
途中、カラス駆除のための一時捕獲小屋みたいなものを見かけた。中には4匹くらいのカラスが落ち着きなくフェンスを行き来していた。増えすぎたカラスに対して、駆除をおこなっていることをご理解ください、というようなことが書いてあった。
カラスには悪いけど、仕方ないのかなと思った。かわいそうとか、ざまあみろとか思わないけど、仕方ないのかなと思った。これがさっきの水鳥だったらどうだろう。たぶんかわいそうだと思うんだろうなと思った。

少ないものや弱いものに対しては入れ込んで、多いものや強いものにはそっけないのは、これはなんのしかけが働いているんだろう。心のひだひだの震え方には差別がある。
たぶん何もかもに公平に平等に接しなさいと教わって生きてきているのになかなか僕がそうできないのは、心のひだひだの執拗な反対にあっているからだ。 ひだひだは、公平に平等にという「聞こえのいい言葉」に騙されるなと声を荒らげている。ちゃんとひだひだで確認しよう、と。
でも差別がある。矛盾がある。毎回読めない。ひだひだは手間もかかって、聞こえも悪く、見栄えも悪く、まとまりも悪い。そして、どうしてそんなことになっちゃったのかを考えなければならないのは、毎回こっちだ。
だからできればなしにして、楽に済ませたいんだけど、ひだひだはしつこい。執拗だ。
もちろんいいところもある。僕の思うひだひだのいいところは、正直なところだ。ときにはその正直さだけで救われる。すごく救われる。

規律、道徳、常識。
ひだひだを通さずに知識や理屈で済むもの、済むと思われていることがたくさんある。ただ、済まないものも多くある。経験則の及ばない新しい出来事には、似た経験から想像を働かせる。
でも時間と興味と、そして勇気のあるひとは、実際にそれを試してみる。そしてひだひだで確認してみる。場合によっては、あらためて再確認してみる。
僕はある時期から、哺乳類の肉を食べなくなった。健康のためを考えてと言っているが、ほんとは違う。ほんとは心のひだひだの強い反対にあったからだ。

カラス、食べられるようにならないのかなあと思った。そしたらカラスは、僕も食べるかもしれないと思った。
でも水鳥は食べないな。なんだろ、この差別。

マメゲンゴロウ みたいな感じで、秋の日和が僕をむき出しにして感覚器官をベロベロと舐めてくれたので、とっても気持ちよかった。
帰って、歯をボンドでとめたら変な味がして、ボンドの裏側の文字読んだら有機溶剤40パーセントでどうのと書いてあったので、即効はがして口をゆすいだ。
水がすきまから超もれる。ア○ンアルファじゃなきゃだめなのかなあと思いつつ、まあいいや的な救世主が僕を抱きしめる。マーイイヤ教。マイヤー様。「まあいいでしょー」がモットー。 メリット=どうでもよくなる。デメリット=どうでもよくなる。今日はなんだか少し書きすぎました。おわり。

お持ち帰り: マメゲン×3匹

10月31日

 
エゾコガムシの上陸越冬
寝ても寝ても寝たりない時期っぽいんだけどうまく寝れないのでしょっちゅう目がしみる。たぶん環境が変わったからだ。
そんなことよりPOKKUNさんのブラシュリ沸かし器が普通じゃない。なんでああいうのがつくれるんだろう。
スピリットさんの自作網とか自作水槽も尋常じゃない。指先が神様。いいなあゴッドハンドメイド。

近所になんとかっていう芸能人が来たお店があったからラーメン食べてみたけど別にうまくなかった。でも残さず食べた。歯がまたとれた。とれ癖がついてる。明日午前中になんか来るって言ってた。なんだっけ。目が超しみる。 黄色いテントウムシが部屋に飛んできて、ホシが一個もないのでナニホシテントウというのだろうと考えてたら、 テントウがすでに10だから、この場合ナニホシテンナニムシになるのかと思って仮にムホシテンムムシとかナシホシテンナシムシとかムボシテンムボシとかテンボシマムシブトンとかユイガドクソンとかジャックニコルソンとかやってたら超眠たい時期になったので、すぐ寝れた。 昔はインターネットなんかなかったし、ずっと悶々とできて楽しかった。写真は上陸越冬中のエゾコガムシ。少し掘った。

おやすみ。

10月17日

 
ポスター発表 引っ越しのどさくさでインターネットちょっとおあずけ。プリンさかさにしてゆっくり落ちてくる感じです。んーーーープルルンッ。
わくわくしますね~。茶色いおミツ飛び散らして一緒に揺れるんだオレも。

今度の日曜はどこへ行ったの?ゲンゴロウがあります。 相模原市立環境情報センター13時~。ポスター発表でほんのちょっと参加させてもらいます。とっても興味深い講演とかあります。よかったらぜひどうぞー。 あ、ポスターのタイトルは「やんちゃなのぶさんとやんなっちゃうなハードディスク」です。優しい気持ちになるやつ。


10月4日

 
ずっと、ゲンのエサが僕の押し売りみたいでヤでした。たぶんみなさんの方が詳しいのに。
みんなと分かち合ってエサ情報をつくっていけたらどんなにいいだろうと思ってました。

というわけでみんなでつくろう ゲンのエサをオープンしてみました。 世間的には繁殖もようやく収束したこの時期のオープンはどうなのかと思いますが、夏の終わりに「冷やし中華」みたいな哀愁がダンディな方向です。
だんだんダンディ。
構想から完成まで5ヶ月ちょっとかかりました。重かったり分かりづらかったりで使いづらいかもしれませんが、少しずつよくしていきたいと思います。

不具合報告とか、ご意見ご要望もお寄せいただければ幸いです。

10月2日

 
さっき知りました。びっくり。
でもタガメ自体よりも、具体的な地名が出ちゃってる方がもっとびっくり。
報道機関は希少種の生息地域を公開するということに、もう少し慎重になってほしい。もしも仮に万が一野生個体だったとしたら、行政とか地域団体が動くまで生息地の公開は待ってあげてほしいです。

希少種が生息していることを一般へは伏せつつ、地元に広く知ってもらおうと、難しい啓蒙や保全活動をしているひとたちもいるのです。
もちろん一般のひと全員が知って、全員で守っていくことができればそれが一番いいに越したことはないと、誰もが思っています。

タガメ2匹相次ぎ捕獲 県内「ほぼ絶滅」のはずが 北九州に野生種?

環境省が絶滅危惧(きぐ)2類に分類し、福岡県内でも1981年以降生息が確認されていないという水生昆虫のタガメが先月、(中略)と(中略)で相次いで1匹ずつ捕獲された。 タガメはインターネットで販売もされており、捕獲された2匹が野生種と断定はできないが、(中略)は「地理的にこれだけ近い場所で同時期に見つかることは珍しく、野生種の可能性は高い」として、近隣水域での生息調査に乗り出すことを決めた。

今回見つかったのは、タガメの成虫の雄と雌。雄は、(中略)が9月下旬の夜、自宅の庭から「ガサガサ」と物音が聞こえたため、戸外に出て捕まえたという。昆虫図鑑で調べて、タガメと分かった。体長52ミリで、(中略)に持ち込まれ、飼育されている。

雌は、(中略)が9月29日朝、(中略)の勤務先駐車場の外灯下で見つけた。既に死んでいた。体長は65ミリ。(中略)はすぐにタガメと分かり、(中略)に届け出た。

県によると、1981年以降県内でタガメの生息は確認されておらず、標本としては64年に同市の皿倉山山頂で捕獲されたものが最後。

(中略)は、今回発見された場所が10キロ程度と近い点から「同時期に2匹となると野生の可能性はある。まとまった地域に繁殖しているとすれば、環境が回復している指標といえる」とみており、ほかに目撃例がないか情報提供を呼びかけている。(中略)。

=2008/10/02付 西日本新聞夕刊=

9月28日

 
今年はいつが夏だったんだろう。今年はほとんどセミの声とか聞かなかったなあ。
でも代わりにいい経験ができた。とても限定された分野のまたそのはじっこで、僕は僕にしか聞こえない拍手を聞いた。
ふうな。ふうげなチック。

来月はお引っ越し。またあのときみたいになりそうで不安。でもあらかじめすんなりいかないことが分かってると、イライラしない。しょうがないかなと思う。 しょうがないので気持ちもすこやか。僕のにがすっぱい記憶袋の中で、きちんと役に立つものが残っててくれてありがとう。
パソコンできないくらいがなんだ。

パソコンめ。

次の引っ越し先は近くになんかいい具合の親水公園(?)みたいなのがあったりして、ウオーってなる。マダラコガシラミズムシとかいたらどうしよう。
荷物整理しなきゃなー。なんにもしてねえ。荷物を整理しだすと、だんだん実感沸いてくるんですよね。よ~し、次はロフト付。
ロフトやばい。おしゃれか湿地か迷う。よし、おしゃれな湿地で。

9月15日

 
ルイス1齢 会社を遅刻したら上司に「ゲンゴロウは起こしてくれないのか!?」と怒られた。パワハラだ。
ゲンゴロウは虫なので、起こさない。10分間隔でお尻から息を吸って、また潜っていくだけだ。
上司め。

昨日、寝る前にお酒飲みながらおいしいたこ焼きをほおばるために、とろんとろんの劣化ウランみたいになるまでレンジでチンした。チンした途中でソースがテープでケースに貼られっぱなしだったのを気づいてチンストップ。
ああいうのははずしてチンしないとバーストする。バーストしてた。ソースをはずしたらテープが僕の指に張り付いて、バーストした劣化ウランが指に垂れ付いてきて、思わず手を払ったけど、テープが指にくっついて、はずれなくて、ヤケドした。
たこ焼き怖ウィッシュ。でもおいしかった。

来月は住み慣れた赤羽からお引っ越し。ふわっふわしたい。

8月17日

 
ハグロトンボ
頭がデトロイドメタルシティだったので、近くのコンビニ行って頭痛薬買おうとしたら売ってなかった。そしたら店長のおばさんが私のでよかったらって言って、2回分も分けてくれた。 僕がポニョだったらバク宙しながら宗介のこと好きーと言うところだったが、そこはきちんとお礼を言った。
地球から紛争がなくなりますように。くだらない差別がなくなりますように。コロッケに砂糖がはいらなくなりますように。

上の写真はハグロトンボ。おなかの色が綺麗だったので撮ってみました。

ルイス2齢

防備録:
8/10-11頃にかけてルイスツブを2匹回収。すでに1齢後半くらい。見る限り親水槽には幼虫が食べられそうなものはない。カイミジンコかゾウリムシ、ヒドラのようなものが散見されるが食べられるのだろうか。 それとも静かに共食いをしていたのかもしれない。回収して、今度はクーラーがしっかりあたるところに置いておいた。
8/15-16にかけて全滅。2齢どまり。乾燥した容器を見てみると少し塩の結晶があるので、ブラシュリを網ですくって与えたときに、網についたブラシュリ飼育容器の中の塩水が累積し過ぎたのかもしれない。 マルガタなんかはためしにブラシュリを孵化させた塩水の中で飼ったら1日で落ちてしまったけど、あとはあまり気にせずいけた。ルイスは敏感なのだろうか。 いや、でもマルガタ幼虫飼育容器は水深がたっぷりあったので塩分濃度はそんなに高くなかったかもしれないと思いあたる。
今度は水量を多くするか、水換え頻度を増やすか、いったん真水にブラシュリを落としてから幼虫容器に移そうと思った。今度こそほとばしりたいです。

画像の幼虫と一緒に写っている冥王星みたいなのは、ブラインシュリンプの、孵化しなかった卵です。

8月4日

 
わ。時間あいちゃいました。

最近地道にやりくりしてます。地道さがハンパないです。予定していたことを計画どおりにおこなうというのは、とても精神衛生によいものなんだとあらためて気がつきます。 一日にできることはほんの少しだけど、振り返ってみるとそれなりです。そういうことを寝る前に少し考えて、体がふんわりと1mmくらい浮いた感じで眠ります。 予定ではこの積み重ねの先に、いずれゴールがありますが、たぶんゴールしたときにほめてくれるのは僕だけです。 えらいぞーと、自分の頭をごしごしします(予定)。そういう類の地道さです。ハンパなところがありません。

僕はあい変わらず個人的だなあと思います。

こないだ買ったウィーザーのCDで、「豚」という曲がありました。また肥満児かなにかのことを揶揄してるのかなあと思った。
「子供の頃はとても楽しかった。友達と泥んこになって遊んだ」という歌詞からはじまるこの曲。実は「屠殺される豚」の歌だった。
ずるいなあと思ったけど、そんなの吹き飛ぶくらい、サビが泣けます。

ゴミムシダマシ
関係ないけど、写真はゴミムシダマシの成虫。パン粉とビール酵母あげながら、累代飼育に挑戦中です(幼虫はミルワーム)。でも累代しても特に用途がありません。どうしたらいいのでしょうか。 このアンニュイさ加減をヤキモキさせながらほとばしり始めたいです。

防備録:
7/26よりルイスツブの第2陣が孵化しはじめる。その後4~5日かけて、計10匹ちょっと。8月はいったかどうかくらいでバタバタと落ちてほぼ全滅。
エサのブラシュリがもつようにと(ブラシュリの適温約28度)クーラーのある部屋のいっこ隣で飼っていたので、暑さにやられたのかもしれない (さえぎっているのが布なので少しは涼しいけど、それでも30度弱はいってたかも)。
後半回収したルイスツブを急遽クーラーのある部屋に移す。ブラシュリもそんなに落ちないのではじめからこれでよかったと思うのもつかの間、こちらも全滅。 まだそれでも暑かったのかもしれない(26-7度??)
今回は2齢後半どまりでした。


7月15日

 
大赤羽馬鹿騒祭 わ。時間あいちゃいました。

ルイスツブはあれっきり沸きません。マルガタも沸きません。水槽がもう一個増えました。ライトがばたばた寿命です。
水温下げる用に小型の扇風機3台まわして、最近はクーラーもつけっぱで、アンチエコが恥ずかしいです。
ミルワームの自家繁はじめました。用途は今のところなんにもありません。コガムシが卵のうつくりましたが、孵化せずカビが生えました。

しこしことゲンのエサページのリニューアルしてます。2~3ヶ月先の未来が少しキラキラしてます。

ゲンゴロウとはまったく関係ないですが、イベントやります。
めちゃめちゃボロくてキュートなお店があったのでみんなで流し素麺やってゲームやってお酒飲みます。和風な服着てきたらちょっと安くなります。
当日はばたばたしますがよかったらどうぞ。


6月16日

 
そういえばタガメの学名が変更されたみたいですね。Kirkaldyia deyrolliで検索
僕でさえそのご高名を聞き及ぶOさんの論文で拝見して、見出しを少し読んでみたのですが、詳しいことは分かりませんでした。 変更されたということはLethocerusKirkaldyiaのシノニムかなにかだったのでしょうか。
マメゲンとかクロヒメあたりもときどき学名が入れ替わったりするようですが、タガメは日本ではこれ1種なので、なんだかとってもびっくりしました。

6月5日

 
オレもPOKKUNさんみたいに自作の飼育キットとかつくるんだと膝をターンと叩いて、トビウオみたいにはしゃぎながらホームセンター行ってきた。

そういえば地元のホームセンターからペット屋さんが消えたので、ペット屋さんの中にはいってた熱帯魚屋さんも消えて、熱帯魚屋さんの中で売ってたこまごまとしたものが買えなくなって早数ヶ月。 なにもできない感がただならなかったが、いつのまにかホームセンターの隣に、かつてよりも大きなペット屋さんができてた。たぶんずっと前から。灯台デモクラシー。

ところで、ホームセンターについた僕は、はしゃぎすぎて何を買えばいいのかがほとんどまとまっておらず、右往左往しながら「網戸」とプラスチックの棒と瞬間接着剤を購入した。 店員に聞こうとして「網戸」が出てこなくてずっと「サッシ」と言っていたが、結局分かり合えなかった。 網戸コーナーは、僕と6~70代のおじいちゃんだけがフジツボみたいに張り付いて、どれを選べばいいのか長いこと決めかねていた。色や穴の大きさやサイズや厚さがいろいろありすぎる。 おじいちゃんもたぶんそう。しょうがないから、えいやーで決めた。ずいぶん時間を費やした。穴がちょっと小さいけど、妙案がある。トビウオ感覚だ。

やぶけた... 家に帰って網戸を広げてアイロンをかけた。溶かせば少し穴が大きくなる妙案。自由自在だ。フレキシブル。

小手先の熱処理は、穴がくっついてやぶけて得体の知れない虚空を描いて終了だ。僕なんていなくなればいいのに。危ない。僕はトビウオ。すぐ切り替える。えいやーだ。

プラスチックを30cm水槽のフチの大きさに切る。美しくカット。瞬間接着剤でジョイント。ジョイントしない。四角いプラスチックにすればよかった。丸いから接着面があんまりなくてすぐはがれる。 世界中の砂糖が火薬になればいいのに。いや、そんなことはない。POKKUNさんみたいに素敵な紹介を。なので、プラスチックの先をライターで溶かして、熱いうちにくっつけた。くっつかない。なにがPOKKUNだ。 そんなことない。溶けた熱いうちに接着剤で接着。よし。柔よく剛を制す。

水槽のフチのサイズに切り取った網戸を接着剤でくっつける。なんでも接着剤だ。しかしくっつかない。気持ちがくさくさする。セロテープでくっつけた。くっつかないと思ったらくっついた。
できた...
もうこれからはセロテープだ。セロテープこそ至高。最後にはじっこにちっちゃく穴を空けてできあがり。ファンファーレが聞こえる。月に刺さりたい。 満ち満ちて水槽の上にかぶせた。
これはちっちゃいゲンゴロウが仲間入りしたので脱出防止用なのだ。

翌日見たら、ライトの熱と開け閉めでセロテープがでろんでろんになって、そのうち水槽の裏とかライトの裏にくっついて、ライトを持ちあげたときにプラスチックの棒ごとはがれてめちゃめちゃだ。
ホチキスにすればよかった。


5月30日

 
ビール酵母を食べるミナミヌマエビ
そのあと、マルガタの幼虫はすべて落ちてしまいました。残念です。第2陣に期待します。
ブラシュリが不用意に大きくなってきました。流れ的に累代してみます。
不覚にもつまづいて地面に突っ伏しました。流れ的に小さな名もない草花を愛でました。ふうな流れです。
スウィート。

雨はごく稀におセンチを誘いますが、そんなときは無口が一番ですね。ぼんやりしてれば元通り。 昔はそういうものともよく向き合った気がしますが、いちいち自分に関心を持つのもメンドいものです。雨め。
今日はニューカマーが届けられる予定です。水槽の用意はバッチリ。楽しみです。



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