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コクロマメゲンゴロウ
コクロマメゲンゴロウ。体長6mmと小さいゲンゴロウですが、見た目のフォルムはしっかりマメゲン系です(特に顔のあたり)。
このコクロマメゲンゴロウは、名前はマメゲンゴロウですが、属はマメゲンゴロウ属ではなく、モンキマメゲンゴロウ属となっています。
モンキマメはマメではないのですね。しかしNilsson(2000)によって、分類が整理される前はコクロマメはモンキマメ属ではなく、マメゲン属として扱われていました。
このあたりには他にも紛らわしい属に、クロヒメゲンゴロウ属というのもいたりして、ときどき再分類による入れ替えなどもおこなわれており、なかなか扱いが難しいゲンゴロウのようです。
上からみたコクロマメゲンゴロウ
上からみたときの逆卵型がとても美しいです。でも「逆卵」という言葉からは、まったく美しさを感じません。 この際ティアドロップ型という言い方に変えてしまえばセンスも問われていい感じじゃないかと思いますが、まるでどうでもいいことかもしれません。
スイカの種型とかでもいいのかもと思います。シード・オブ・ウォーターメロン。で、SWM型。あれなんか鉄砲みたいだぞ?
アトホシヒラタマメゲンゴロウを上から見たときにも同じような美しさを感じましたが、ともあれこういうかたちをなんていうのでしょうか。卵型、逆卵型と呼ぶのをもしもなしにするとしたら。
ね。
Platambus insolitus
僕は、ゲンゴロウにとても詳しいひとに案内されて、このコクロマメゲンゴロウの生息地を見ることができましたが、本当になんでもないようなところで、落ち葉の堆積した小さな溜まりの中にうじゃうじゃといました。 いろいろなゲンゴロウがいろいろな生息環境できちんと棲み分けをしながら、お互いうまく競合しないように生きているのだなあと思いました。
持ち帰って、水槽で飼うときに、うまくそのあたりを考慮したセッティングができるようになると、より楽しく飼育できるのかもしれませんね。
コクロマメゲンゴロウにたかる小さなクモ
コクロマメは潔癖症なのでしょうか。甲羅干しで上陸しても平らなところではおなかをつけず、写真のように…。ああっ。クモがたかってる!潔癖症とか言ったそばからクモみたいなのが…!
甲羅干しをするコクロマメゲンゴロウ
気をとりなおして。
コクロマメは甲羅干しのときに、平らなところではこうしておなかをつけずに、後肢以外の4本で身体を支えて立ちます。タイコウチもおなかをもちあげて甲羅干しをしますが、ゲンゴロウでは初めて見ました。
綺麗好きなわけではないですね。きっと。クモはどっか行きました。コクロマメは長いことこんな感じで佇んでいました。
コクロマメ専用水槽
11月。採集地の水温は14度でした。その日は11月にしては暖かい日だったので、いつもはもう少し低いのではと思いました。
どちらにしても部屋の中は暖かすぎるので、冬のあいだは外に出してみます。流木と落ち葉をメインに、水草を少なく。どうせだったら落ち葉はもっと欲しいですね。
手前に写っている黒いのがコクロマメゲンゴロウです。

後日、高地で捕れるクロマメゲンゴロウ系は体長や体型での同定があまりあてにならないことが分かりました。確実な同定にはオスの交接器を確認する必要があるそうです。
僕にはいまだ習得できていないスキルなので、この際、長い目で見た目標のひとつにしてみようかと思います。

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