of Laccophilus difficilis
10倍の顕微鏡越しに。ツブゲンはとても小さいので、こっちが注意を払わないといるんだかいないんだか分からなくなります。
うまいこと見失わないようにしてあげましょう。きちんと観察していると、どうしてこれがとても優雅に泳いで、なかなかのものです。
最初に見つけたときはなんのゲンゴロウだか分からず、おもわず新種かと心躍りました。
死ぬと体色が変わって、この綺麗な緑色は失われてしまうのかもしれませんね。
あまりにちっちゃいゲンゴロウは、なにがなんだか分からなくなってしまうのであまり持って帰らないのですが、お持ち帰りです。
大変にかわいいお顔をしております。幼虫はどんなんでしょう。
チョンチョン泳いで、クルッと方向転換。慌てません。大きさは4ミリくらいしかないのですが、見ていて飽きないです。
日本には11種類のツブゲンがいます。ちっちゃくたって、いろいろ。目を凝らしてみれば、普段気づかないような世界にも豊かなバラエティが存在することに思い至ります。
空を飛びたい、よし飛ぶぞと陸にあがり、羽を乾かすツブゲン。
乾かしている最中にアブラムシだのトビムシだのに乗っかられてなかなか飛べないツブゲン。うぅ、重い~。
緑の映えるゲンゴロウ。ちっちゃくたって。
本州ではツブゲンゴロウ、コウベツブゲンゴロウ、ルイスツブゲンゴロウ、キタノツブゲンゴロウ、ワタラセツブゲンゴロウ、ニセルイスツブゲンゴロウ、シャープツブゲンゴロウの7種が確認できるようですが、画像はそのうちの前3種です。
左からルイスツブ、(タダ)ツブ、コウベツブです。見た目や大きさの違いはこうなっています。
特に、図鑑などの写真を見てもあまり違いの分からないツブゲンゴロウとコウベツブゲンゴロウですが、比較するとこうなっています。左がコウベ、右が(タダ)ツブ。
いらっしゃいませ。まばたきしたら迷子。ちゃんと見ててね。ブラインシュリンプですくすく。
約2.5mm。ミジンコも食べます。もぐもぐ。ぷは。もっとくれっ。
もうまばたきしても平気。ちゃんと見てるよ。ブラインシュリンプがキツくなってきた。
脱皮したばかりの3齢幼虫。しばらくして色が落ち着くと大アゴを開くようになります。エサくれ、の合図です。
元気なヨコエビは全然捕まえられないけど、弱らせたヨコエビだとがむしゃらです。1日3匹くらいでおなかいっぱい。
UEさんの写真だとすごく綺麗な緑色だけど、うちはこの程度。なんか中途半端。体長は約6ミリ。もう少しで上陸です。3齢になってからはやや長めなんですね、期間。
3齢後半を10匹以上みて、ようやく緑色がきました。ああっ。
みどりっ。グリーンっ。ね?どゅっくしきたよー(~<~*)ハアハア。
上陸が近くなるとそわそわ落ち着かなくなってきます。そしたら土の上へ。
みんな素直に潜っていきます。齢期が長いせいか、上陸時のタイミングもそんなにシビアではないです。簡単です。
土繭ではなく、普通に浅いところに潜っていきます。
上のとはまた別のコです。成虫水槽で3齢まで飼っていたので楽チンでした。背中の模様がくっきりしていて動きがすごく活発です。これもまたじきに潜っていきました。
上陸するとほとんどみんな、足を顔や胴になびるようにして体のお掃除をします。写真の、足が胴体を這っているの、分かりますか?ツブはA型きれい好き。
1センチも潜らないところで、こんなまるっこさで蛹化してました。まるっこすぎて、ドキドキします。坂道を転がしたら一番下までいってしまいそうです。
ああ。発表します。僕はツブの蛹が大好きです。
パシャパシャとってたら、眩しかったのか恥ずかしくなったのか、向こうを向いてしまいました。ああ、ムーミンだ…。きゅんきゅんです。こんなちっちゃいくせに。
1週間ほどでぺろん。羽化しました。暖かいものが胸を充満していきます。ゆっくりと色づいて、体がしっかり固まったら一人前の新成虫として土から出てきます。
新成虫というか、きゅんきゅんきゅん。
新成虫というか、きゅんきゅんきゅん。
ぞくぞく羽化。いらっしゃい。いらっしゃい。ほんとよくきてくれました。いらっしゃーい。ずっとゆっくりしてってよー。
いちおしベストショット!もーまぢで。かわゆい~。ツブころん。すってんころツブん。ごろりんしてこっち向いてツブツブなお顔だねー。だばだばー。