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アズマゲンゴロウモドキの交尾2001年冬
はじめてシャープゲンゴロウモドキという名前を聞いたときは、なんて長い名前で意味深なんだろうと思いました。 シャープ?モドキ?ええっ、どんな?と思いました。
とてもしなやかなゲンゴロウです。オオゲン(ホンゲン)に比べたら迫力はないけど、上品な感じを受けました。 おでこにはやっぱりモドキ属特有の逆三角形マークです。
とっても、とっても、とっても数が少なくて心配の募るゲンゴロウです。
アズマゲンゴロウモドキのメス
オスの上翅はつやつやですが、メスは条溝(上記写真の背中)がはいっていたりします。
冬のアズマゲンゴロウモドキ
2月のアズマゲンゴロウモドキ。寒くちゃかわいそうだから、と屋内で快適に過ごさせるとまず産卵しません。 寿命が何年もある種は、四季の変化を繁殖にうまく利用しているのかもしれませんね。
アズマゲンゴロウモドキの交尾2002年冬
一般にゲンゴロウ類の交尾は、オスの吸盤状の前肢がメスの前胸背、ときには頭頂近くにくっついておこなわれるが、アズマの場合は(たぶんモドキ属はみな)、 前胸側片寄りに吸盤をつけ、さらに爪を内側にひっかけるように固定しておこなわれるようです。さらに中肢にも吸盤を持っているという念の入れよう。 この方がより確実に交尾することができるからなのでしょうが、長い足が実に有効に活用されています。
アズマゲンゴロウモドキ
アズマとコゲンモの見た目は♀の上翅の縦溝以外変わらないので、同一種として記載していることも多いのですが、分布はくっきりと分かれていてその両種が混じることはありません。 地域特性を重んじる場合には亜種関係にあるという方が適切ですが、そこらへんの定義付けはまだきっちりと決まっていないのが現状のようです。
どちらにせよコゲンモとアズマの両種混合飼育は、自然界では決して起こり得ない不自然なことです。見分けもつかなくなります。
 

シャープゲンゴロウモドキの1齢
飼育2年目にして、時期はずれながらようやく幼虫がでました。産卵数も少なく孵化数も相当悪いです。 が、とにかくおめでとう。そしてここからがスタートですね。うまく成虫にできるかな?
捕食中のシャープゲンゴロウモドキ1齢
それぞれミズムシとオタマを食べる1齢幼虫。なんだか、他の幼虫に比べて食いが汚い気がしました。 まだ身が残ってるのに、と思います。もったいないなあ。
エサの選好性も強く、オオゲン(ホンゲン)幼虫のようになんでも反応してくれるわけではないので、決して簡単ではありません。
シャープゲンゴロウモドキ3齢個体A、B頭部
3齢の個体A,Bの、それぞれ頭部です。Cybister属には普通に見られる上唇の鋸歯は、彼らにはありません。つるんとしています。でもキバは鋭いですね。かわいいけど怖い。
シャープゲンゴロウモドキの3齢
この後上陸した最後の2匹は、上陸がまだ早かったのか脱走してしまい、気づいたときには玄関下で干からびて死んでいました。 16年前は頂きものの幼虫を同様に乾燥死、 15年前は産まれず、 14年前はこんな。残念です。 繁殖期が大型ゲンゴロウの中では一番早いので、これに失敗するといつもその年の繁殖期に乗り遅れた気分がします。 唯一のワンペア、翌年は3歳。希望はまだ捨てません。がんばれがんばれ。
避暑アズマ
しかしその後、夏バテしないようにと屋内に取り込んだら、1月も経たないうちにオスメスともに死んでしまいました。残り0。残念ながらこれが最後の写真となってしまいました。。

いつか、自分の飼育技術が少しはあがったなと思ったら、再チャレンジしたいです。もっと気合をいれて。
しかし再チャレンジしたいと思ったころには、すでにいなくなっているかもしれません。

開発による生息地の減少、高齢化や人手不足による里山環境の衰退、移入種による競合、希少性や換金性に敏感な一部のマニアや業者による乱獲、もはや絶滅してくれといわんばかりの悪条件の中で今も個体数を減らし続けています。
今までもたくさんの動植物たちが人間本位な営為活動の拡大に伴い減少し、そのまま満足な回復支援も得られず、絶滅していきました。教訓はすでに充分すぎるくらい提示されているはずです。

僕たちが今後どうしていくか、節度や保全意識が切に問われています。


 
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