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ヒメフチアップ
日本では南西諸島に生息しますが、今ではほとんど見ることができないそうです。オオゲンよりやや小さめ。コガタノよりやや大きめ。 そういうわけではないのですが、見た目もオオゲンとコガタノの中間くらいでしょうか。
ヒメフチトリゲンゴロウ
オオゲンのような頭部、前胸背、上から見た全体の輪郭、そしてコガタノのような大きな目、黒いお腹。 もしかしたら昔まだ大陸が地続きだった頃、北方種のオオゲンと南方種のコガタノが頻繁に出会うところがあって、そこで交雑したものが固定されたのではなどと、分からないなりに想像してみました。 でも後ろ足のオールはどちらにも似ず大きく、体は横から見るとでぶっとしてます。同じく南方種のフチトリゲンゴロウというのがいるのですが、そっちよりなのかもしれません。どうなんでしょうね。
ヒメフチとロタラ
血統的にはフチトリ寄りなのでしょうか。名前があれですし。幼虫比べられるとまたおもしろいのでしょうけども。 僕にも遺伝子学的素養などがあればより深い洞察もできるのでしょうけど、よく分かりません。
横からヒメフチ
でもかっこいいです。ヒメという名前はふさわしいのでしょうか、通して口にして言ってみた感じも、なんだかなあです。 でっぷりしてないです。空気漏れ漏れです。はい、私見に過ぎるかと。
11月のヒメフチ
うちに来てから丸1年。'05.11月のヒメフチ。今年は新成虫が賑わいます。南方系は屋内で冬越し。少なくなった部屋の中の水槽で、変わらず元気な姿を見られるのはこれ幸いかな。
1月のヒメフチ
'06.1月のヒメフチ。これも屋内水槽ですが、上の写真とは少し趣が異なりますね。 別の水槽で、違うカメラだし、それはそうかもしれませんが、なによりこの水槽は余剰のオスばっかりでやさぐれだっているので、そういうところがあるのかもしれません。
5月のヒメフチ
'06.5月のヒメフチ。食欲も増し、動きも活発になり、僕も水槽に張り付く頻度が増え、そして交尾しているところに出くわしました。 途端に期待は高まります(上のとはまた違うカメラになりました)。
交接部
実は、オスの交尾器は3本ヤリのようになっています。こんなのが普段はおなかの中に格納されているのですねー。脇を添えたら勝負は真ん中。
 

スイカを食べるヒメフチ
夏です。僕はスイカを飼ってきました。僕はスイカが大好きです。うちのゲンゴロウたちもスイカが大好きです。
スイカをシャリシャリ食べるヒメフチを見ながら、僕もスイカをシャリシャリ食べました。
これを風流と呼ばずしてなんと言おう。
ヒメフチに食べられたスイカ
そしてこんなんなりました。僕が食べたスイカでしょうか、ゲンゴロウが食べたスイカでしょうか。
ちなみにキュウリも食べるので、もしかしたら瓜系全般いけるのかもしれません。ほんとはスイカでもキュウリでもなんでもいいから、かじったついでに卵も産んでくれるとよかったのですが。
ちなみに写真のヒメフチは全部メスです。植物質のものが体内にはいることによって産気づくとか、そういう気の利いた因果があればいいのに。
まーでも老若男女や種を越えて、スイカはみんなの大好物。
ねー?
 

a 1st instar larva of C,rugosus
産まれたての初齢、体長27mm。オオゲンとほとんど変わりません。おでこがVネックです。
初齢の顔のアップ
Vネック。。顔の輪郭もなんとなくV型ですね。
ヨコエビを捕食する初齢
ヨコエビを捕食する初齢。ヨコエビはそんなに好きじゃないみたいですが、食べないわけでもありません。いろいろ食べて、栄養をつけていきます。
同じくヨコエビを吸汁する初齢。ヨコエビの体液がキバから体内へどういうふうに取り込まれていくのかが分かりますね。
この個体は片方のキバでしか吸汁していないようです。あいているもう片方のキバから水を吸い込んでしまったりしないのでしょうか。
雑魚を捕らえたヒメフチ初齢
魚の名前は詳しくないのですが、なにかの雑魚を捕らえたヒメフチ初齢です。ヒメフチはどちらかというと虫より魚の類の方が好きなようですね。
どちらかというとというレベルは超えていると思います。
僕にはマルコガタノゲンゴロウと本種は魚食、という印象がありますが、みなさんのところではいかがでしょうか。
初齢後期
脱皮を2日後に控えた初齢の後期。脱皮の前後は、食欲がぴたりとなくなります。食べなくなったのが本当に脱皮を迎える前触れだからなのか、僕は気になっていつもより多く観察します。
2齢初期
剥けたばかりの2齢。ホッとして、それから間髪いれずに嬉しさがこみ上げてきます。いつまで経っても簡単になることのないゲンゴロウの幼虫飼育は、僕に初心を忘れさせません。
a 2nd instar larva of C,rugosus
剥けて少し経った2齢。幼虫はお魚大好きです。おたまも食べますが、エビはそうでもないです。たまにサシも齧るようですが、うちでは与えた1/2に白いカビ状の吹き出物が出たので、もう与えないことにしました。
2齢後期
3齢に剥ける数時間前の2齢。じっとして、あまり無駄な動きがありません。脱皮に向けた準備で、身体の中は大忙しなのかもしれません。
3齢になったばかりのヒメフチ幼虫
剥けたばかりの3齢。まだ身体が色づいていませんね。
3齢になったばかりのヒメフチ幼虫
それから数時間経過した3齢。だいぶ色づいてきました。
1~2齢にかけて、ミズムシ、ヨコエビ、アカヒレ、メダカ、おたま、スジエビ、ガムシの幼虫といろいろ食べてきましたが、3齢はぐんと体が大きくなるので、大きさにあわせたサイズのエサを見繕ってあげなければなりません。
a 3rd instar larva of C,rugosus
上陸寸前の3齢。約8cm。これは6/19に孵化、6/28に2齢、7/10に3齢になりました。そしてこのあと7/21に土に潜っていきました。あとは祈るだけ。むにゃむにゃ。
Each of the faces which 3rd instar larvae have. / C,rugosus
それぞれ上陸する直前の3齢の顔です。すべて屋内飼育。Cは、ひとつ上のタバコと一緒に映ってるコです。こんなかたちの鋸歯なんですね。ふむふむ。
Fは、3齢を10匹くらい見てきた中では、他とはちょっと比べものにならないくらい色と模様が濃いです。2齢の後半から色が濃くなりはじめました。 たまたまだと思いますが、でもそんなこともないのかな。よく分かりませんが。
pupa
9/4に潜った終齢幼虫の、9/30の姿。きれいな蛹。きれいに揃った足。右端にごしょごしょっと見えるのは、終齢幼虫の脱皮殻です。今までの流れだと、あと2~4日で羽化でしょうか。
羽化
10/7に羽化です。大きくはずれました。あめ色が綺麗ですねー。舐めればそれはもうテロリンテロリン。ふふ。舐めないけど。
羽化
翌日。だいぶ色づきました。背中の光沢がもう立派なオスですね。はい、いらっしゃい。ほんとに。いらっしゃってくれてありがとう。
a teneral male
上の方でタバコと一緒に写っている、7/21に潜った幼虫( 顔面画像C )が、8/20の午前3時頃に土から出てきました。約3.5cmの♂。実はこれが羽化一号でした。どうして午前3時かというと↓
a flying teneral
蛹用ケースの中でガソコソと騒がしくて目が醒めてしまいました。あけたらヒメフチ新成虫。とても元気で、スケール写真を撮っていたら何度も飛びました。 コガタノといい、南西諸島産は羽化後すぐ飛翔行動をとる傾向があったりするのでしょうか。たとえば本土に比べて安定した水場が少ないため、羽化後にある程度の移動を強いられることが多いとか?
僕にはまるでよく分からないですけど、まさかねえ。
a teneral female
これは6/19に孵化、28日に2齢、7/10に3齢、21日に上陸、8/21に羽化の、体長約3.5cm、♀です。羽化2号。土から出てきたのは午前1時頃で、それはなぜかというと↓
a flying teneral
やっぱりカサコソと蛹ケースが騒がしく、これまたあけたらヒメフチの新成虫。ジリリリと後翅を震わせて羽ばたきます。ひっくり返ろうが、カメラにぶつかろうが隙あらば。
他のヒメフチを飼われてる方のところではそんなことないんでしょうか。
ヒメフチの腹面
ひっくり返ったついでに腹面です。ヒメフチを同定する際のポイントになります。
ちなみにオオゲンに比べてお尻が短いです。これは背中側から見ても分かるので、これもちょっとしたポイントですね。ずーっと見てからオオゲンを見ると、ほら、違いますねー。
a flying teneral
ブイィーーン。何匹目かの処女飛行。羽化後は体も軽いし、飛びやすいのかな?

 
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