of Agabus japonicus
マメゲンゴロウ。公園脇の人工の小川の岸辺の石ころの下に、キベリヒラタガムシなんかと一緒にたくさんいました。
わちゃわちゃと、大変に落ち着きがありません。
拡大してみました。体長7mm前後。これもまた大変にかわいいお顔をしておりますね。
左がマメで、右がクロズマメです。大きさが全然違うので見分けは簡単ですが、マメの方が上翅がやや明るく反射率も高い感じです。
流木の上でほっこりほぐれているマメ。陸で体を休めているときはほとんど動かずじっとしています。じっとほぐれてます。愛も夢も金も欲もすべて忘れ去って、ただ朴念とほぐれて過ごします。
ときどきすべてが忘れられずやさぐれていやな匂いを出すゲンゴロウもいますが、マメゲンゴロウは全然臭くなりません。小さいからかもしれません。いえ、頭のほぐし方がうまいのでしょう。
ときどきすべてが忘れられずやさぐれていやな匂いを出すゲンゴロウもいますが、マメゲンゴロウは全然臭くなりません。小さいからかもしれません。いえ、頭のほぐし方がうまいのでしょう。
ちなみに写真のゴマのようなちっちゃいツブツブはコウキクサが貼り付いてひとりでに勝手に化石化したものです。手ごわい植物です。
上の、茎が赤い水草はロタラなんとかです。日本の植物ではありません。僕が不用意に植えた外国の水草で、22年前から一度も枯れずに繁茂しています。おそろしい植物です。
このマメゲンはずいぶん黒っぽいですねー。このマメゲンがいたところはみんな同じくらい黒っぽくて、一緒に生息していたホソクロマメゲンゴロウと区別するのが難しかったです。
止水域でも流水域でもお目にかかることができます。
10月にはいるとだんだん個体数が確認できなくなり、真冬のあいだはまず確認できなくなってしまいます。しかしまた翌年の4~5月ごろから確認できるようになります。
どこへ行ってしまうんでしょうねー。
10月にはいるとだんだん個体数が確認できなくなり、真冬のあいだはまず確認できなくなってしまいます。しかしまた翌年の4~5月ごろから確認できるようになります。
どこへ行ってしまうんでしょうねー。
これは自然下のマメゲンゴロウ。10月後半の、ちょっと上が滝のような感じになった水場の、たまりのところでちょこちょことせわしなく泳いでいました。
ここでは、この時期でもまだたくさんのマメゲンゴロウが水の中で確認できました。
ここでは、この時期でもまだたくさんのマメゲンゴロウが水の中で確認できました。
自然下を模して、落ち葉ばっかりの中。内側のサイズが縦25cm×横35cm×高さ10xmの発泡スチロールケースで上からこんにちは。
別の年の同じ10月後半の、ちょこちょことせわしなく泳ぐマメゲンゴロウ。
11月にはいると、自然下では確認するのが難しくなります。
別の年の同じ10月後半の、ちょこちょことせわしなく泳ぐマメゲンゴロウ。
11月にはいると、自然下では確認するのが難しくなります。
そしてなぜか幼虫は、その成虫が確認できないころに、生息地で確認することができます。
写真はマメゲンゴロウの1齢幼虫。スマイルくんの笑いそこない。
産まれたばかりのマメ1齢は黒くてニヒル。体長約2mmと、最初はクロズマメと大きさ変わらないのですね。
写真はマメゲンゴロウの1齢幼虫。スマイルくんの笑いそこない。
産まれたばかりのマメ1齢は黒くてニヒル。体長約2mmと、最初はクロズマメと大きさ変わらないのですね。
左がマメで、右がクロズマメの初齢です。こんな感じです。 05年、3月のとある日に10倍顕微鏡にて。
10倍で。どんなによく見ても初齢にスマイルくんほどのかわいさを感じられません。なぜなんでしょう。
2齢になります。脱皮はあっというまです。孵化後約1週間目にして。
そしてマメの2齢。動きの速いのは捕まえるのがあまり得意じゃないみたいだけど、なんとかいろいろ食べて大きくなります。
これもマメの2齢。色がまだ1齢の黒さをひきずったものもいます。色が性別なんかの標識になればいいのですけど。はい、都合でものを言えば。
左がマメ、右がクロズマメです。両方とも当日3齢になったものです。どこがどう違うのでしょうね。
1齢は同じ大きさですが、膨張率に差が出てきて、2齢から大きさが変わります。成長はマメの方が早いようです。
同じく左がマメ、右がクロズマメ。上記の顔アップ。どこがどう違いますか?3齢にもなるとお互い、いい笑顔を見せてくれます。
とりあえずこちらも笑顔を返しましょう。
上陸寸前のぷっくぷく。約13mm。これは上2枚のマメ(左)と同じコです。この後素直に潜っていきました。孵化から上陸まで28日。3齢期間は16日。
蛹化3日後のマメ。背中を向けて、じっくりなにやら下準備。4月は桜満開のある土曜日に。
羽化してるところ。いわば成人式中。これから私は泳ぎたいときに泳いで、飛びたいときに飛んで、歩きたいときに歩くのだと、そんな決意も新たにかどうかはまったく分かりませんが、とかくめでたい瞬間ですね。もー手放しで。
続々いらっしゃい。ワイルドサイズでホッと一安心。しばらく個別飼育したらマメ水槽へ仲間入り。長生きしてね。