GalleryLogo of Ilybius apicalis


キベリクロヒメゲンゴロウ
キベリクロヒメゲンゴロウ。体長0.8~1.0cm。全国に広く分布するが、局所的で、地域によっては絶滅や準絶滅危惧指定がされています。
同様に広く分布するゲンゴロウにシマゲンゴロウがいますが、比べてみるとはるかに本種の方が会いづらいです。はるかに。
分布域と、生息密度や個体数は比例しないという、いい例かもしれませんね。
体の側面の黄色い縁取りがいかにもゲンゴロウっぽくて、昔から気になるゲンゴロウでした。
しかし、実際はCybister属とはまた違った黄色いラインの入り方で、泳ぎ方やシルエットとかも全然違うので、ただ単にゲンゴロウを縮小した、という感じのゲンゴロウではないです。
上からみたキベリクロヒメゲンゴロウ
むしろ、マメゲンやクロヒメゲンにたまたま黄色いラインがはいってるだけでしょうか。顔とかシルエットとか、頭の模様とか、泳ぎ方とかを見るにつけ、ふつふつとそう思います。
横からみたキベリクロヒメゲンゴロウ
しかし横からみると、また他とは違って、なんだか特徴的です。僕にはなんだかコメツキムシみたいな感じを受けます。
コメツキムシ?
えーと。なんでしたっけ。ともあれどことなく、なんだか特徴的ですね。
キベリクロヒメゲンゴロウ
実際の生息地でも、冬を迎える頃になると個体数はグンと少なくなるようです。マメゲン属と同じような習性があるのでしょうか。
そしたら幼虫は冬に??成虫は陸上越冬??
などと、いろいろ想像はめぐりますが、どれも未確認です。
実際はどうなのでしょうね。
上陸したキベリクロヒメゲンゴロウ
10数匹中3匹が、この11月に陸にあげてみたところ、土の中に潜っていきました。
他はまた水槽に戻してみましたが、実際ははたして??
潜った方と、また春に元気に再会できるといいのですけど。。不安と期待が交差してすれちがって、そのまま通り過ぎて、僕はどっちに連いていくべきか分からなくなります。
上陸越冬するキベリクロヒメゲンゴロウ
上述の3匹です。土の中は意外と暖かいのでしょうか。水の中よりは冷たそうですが、冬眠するならやっぱり、空気をたっぷり含んでふっくらとした土の布団ですよね。
ここでひとまず春まで過ごします。春の、ある日の目覚めの雨まで。
越冬明けのキベリクロヒメゲンゴロウ
結局、それから追加上陸させたものもあわせて計8匹中、6匹が無事に越冬から目覚めました。
上陸越冬の開始日は、最初の3匹が11/16、追加2匹が11/25、さらに3匹追加を12/10。越冬明けが3/19でした。
目覚めた途端に、待ちわびていたかのように元気に動き出します。春は、やっぱりすべての生き物にとって、嬉しい季節なのですね。
真ん中でぼやけているのはコバンムシ。右の巨大なのはエゾコガムシです。キベリクロヒメはなぜかみんな、体じゅう泥だらけです(笑)
back to the top
上に戻る    
 
 
    
 
 
 
 
 
 
 
recommendation

Valid HTML 4.01 Transitional

Valid CSS!

泳げ飛べ歩け!開設ロゴ