of Agabus regimbarti
チャイロマメゲンゴロウ。北海道では多くのマメゲンが確認できますが、本種だけは確認できないようです。東北以南では確認できるマメゲンはぐっと減って3種だけになるのですが、こちらでも本種は東北、関東ではほとんど確認されていないようです。
むしろ西日本の方で確認しやすいという、北方種にしては風変わりなゲンゴロウです。
見た目も、似たようなものが多いマメゲンの中で、前胸背側辺に黄色いラインがはいっていたり、上翅が淡く薄く後翅が少し透けていたりと、お洒落な容姿が琴線に触れます。
見た目も、似たようなものが多いマメゲンの中で、前胸背側辺に黄色いラインがはいっていたり、上翅が淡く薄く後翅が少し透けていたりと、お洒落な容姿が琴線に触れます。
何年もずっと欲しくて、これ狙いで何度も無謀な探索に出かけ、ことごとく玉砕して腐りきっていたところ、某御仁より譲っていただき、ようやく15年前から飼育することができました。
その方から聞いても、やはり生息地でも多産しないようで、他のマメゲンと混生していても、いっぺんにまとめてたくさん捕れることはあまりないようです。
上から見たチャイロマメゲンゴロウ。体長10~11.5mm。前胸背の脇の黄色いラインが見えるでしょうか。他のAgabus属はみんなまっ黒なので分かりやすいですね。上翅の脇もなんとなく黄色くというか、淡色で縁取られていてお洒落です。
パッと見は分からないけど、よく見ると繊細な模様や色だというのは、僕の好むところです。和名がどうもしっくりこないのですが、別名はなんとチャバネマメゲンゴロウというらしく、もっと残念です。
パッと見は分からないけど、よく見ると繊細な模様や色だというのは、僕の好むところです。和名がどうもしっくりこないのですが、別名はなんとチャバネマメゲンゴロウというらしく、もっと残念です。
混生するマメゲンにクロズマメゲンゴロウというのがいます。比べて見ると一目瞭然なのですが、左がチャマメ。右がズマメとなります。写真では分かりづらいかもしれませんが、ズマメの方が体つきが丸っこくてでっぷりとしています。
同じく混生するマメゲンにマメゲンゴロウというのがいます。ただのマメゲンゴロウです。比べてみるとこんな感じになります。左からチャマメ、ズマメ、タダマメです。
ズマメもタダマメも、冬に幼虫がとれて、幼虫の顔はにこにこ笑っているみたいなのですが、チャマメはどうでしょうか。幸の薄そうな微笑系でしょうか。なんとか見てみたいです。
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ズマメもタダマメも、冬に幼虫がとれて、幼虫の顔はにこにこ笑っているみたいなのですが、チャマメはどうでしょうか。幸の薄そうな微笑系でしょうか。なんとか見てみたいです。
ちなみに、冬場は他のマメゲンゴロウのように上陸越冬するかもしれないと思い、11月にためしに陸にあげてみたところ、まんまと土の中に潜っていってくれました。しかし、そういえば幼虫が見たいんだったと思い出し、慌てて掘り戻しました。