of Hydrochara affinis
コガムシです。
体長1センチ半ほどの、平地部でまだ比較的よく見られるガムシです。シマゲン同様、冬場はほとんど確認できません。 陸上越冬でしょうか?(←'06.3 その後、飼育下で陸上越冬を確認しました)
体長1センチ半ほどの、平地部でまだ比較的よく見られるガムシです。シマゲン同様、冬場はほとんど確認できません。 陸上越冬でしょうか?(←'06.3 その後、飼育下で陸上越冬を確認しました)
ガムシなのでやっぱり泳ぎはヘタです。やたらわちゃわちゃしています。お尻も振るし。でも体が小さいぶん水の抵抗が少ないのか、ヘタなりに結構スイスイ進んでいきます。
'06.3月初旬のある日。5ヶ月間の陸上越冬から目覚めて、水に戻った翌日のコガムシ。さっそく甲羅干しです。からだをしっかり起こしてるのかな?
陸上越冬の方法はこちら。
体長差です。左の画像、左からガムシ、コガムシ。右の画像、左からヒメガムシ、コガムシです。
ホテイアオイの脇に浮かぶ、アマゾンソードが巻かれたコガムシの卵のう。幅、奥行き、高さ(ちょんちょりん含)各約1.5cm。
ガムシの卵のうを見慣れていると、白くてちっちゃくてコロンタンとしてて、おもわず口にいれたくなります。おもわず。
ガムシの卵のうを見慣れていると、白くてちっちゃくてコロンタンとしてて、おもわず口にいれたくなります。おもわず。
下記はコガムシの幼虫の成長過程です。僕の数少ない水生昆虫の幼虫飼育の中で、もっとも刺激的で楽しかったものです。そしてもっとも簡単に高確率で羽化させることができたものです。
おもしろいので、そのままの記述で載せます。僕の鼻息だいぶ荒いです。
コガムシの1齢幼虫です。
なんてやる気のない顔でしょう。この顔につい心を許したイトメやアカムシが次々にやられていきます。殻をくだいたタニシをあげてみたのですが、ほとんど食べません。 でもガムシのように首がぐわっと後ろにのけぞるようになっているので、主食はそっちのような気がするのですが…。
なんてやる気のない顔でしょう。この顔につい心を許したイトメやアカムシが次々にやられていきます。殻をくだいたタニシをあげてみたのですが、ほとんど食べません。 でもガムシのように首がぐわっと後ろにのけぞるようになっているので、主食はそっちのような気がするのですが…。
コガムシの2齢幼虫です。
人間、よく脱皮という隠喩を成長する例えに使いますが、彼らは脱皮しても「どぅでもいいよぅ」的なやる気のなさはそのまま引き継いでしまうようです。 おまけに脱皮のさいのカロリー消費のせいか、大きくなったせいか、体の半分がからっぽになっています。まるでウィリアム・バロウズの[裸のランチ]にスポイトとして出てきていそうです。 どうでしょうか?
僕としてはどうせなら、このままぼんやりと3齢になってほしいものです。
人間、よく脱皮という隠喩を成長する例えに使いますが、彼らは脱皮しても「どぅでもいいよぅ」的なやる気のなさはそのまま引き継いでしまうようです。 おまけに脱皮のさいのカロリー消費のせいか、大きくなったせいか、体の半分がからっぽになっています。まるでウィリアム・バロウズの[裸のランチ]にスポイトとして出てきていそうです。 どうでしょうか?
僕としてはどうせなら、このままぼんやりと3齢になってほしいものです。
ぶっ。さっそくなっちゃいました、3齢に。孵化してからこれまでにかかった日数は5日!詳しくないので分かりませんが、ボウフラより早いんでは…?
この勢いだとそう何日もかけずに上陸してしまうのでは?と思っています。
上の写真は3齢になりたてのコガムシ幼虫です。
上の写真は3齢になりたてのコガムシ幼虫です。
ふと思ったのですが、コガムシはエサを捕まえるとほとんどみんなが首から上を水面から出して食べます。
なんだろうと思って観察したのですが、大アゴと前頭楯(下唇?、上唇?、1齢幼虫のメジャーと一緒に撮ってある写真で確認できます)のみっつを編物するみたいにうまく使ってエサをくるくるとまるめて食べやすくしていました。 ほんと綺麗に巻きます、職人技です。
上の写真は左上から時計回りにアカムシ、イトメ、アカムシ、ヨコバエを食べているところです。
なんだろうと思って観察したのですが、大アゴと前頭楯(下唇?、上唇?、1齢幼虫のメジャーと一緒に撮ってある写真で確認できます)のみっつを編物するみたいにうまく使ってエサをくるくるとまるめて食べやすくしていました。 ほんと綺麗に巻きます、職人技です。
上の写真は左上から時計回りにアカムシ、イトメ、アカムシ、ヨコバエを食べているところです。
これはガムシの初齢を水面に晒しあげるようにしながら、もみくちゃダンゴにこねりあげるコガムシの終齢です。
水の中でこねってるときはそうでもないですが、水面に晒すとアッというまにダンゴになっていきます。 エサはダンゴになるまで生きているので、麻痺させるようなものを注入しているわけではなさそうです。 というより、唾液のような溶解液で、ハンバーグをこねる要領で溶かし吸っている感じでしょうか、 水面に晒すのは他の生き物にエサを嗅ぎ付けられないようにするため以外に、体外消化されたエサを効率よく取り込むためでもあるようです( '05.07追記 )。
水の中でこねってるときはそうでもないですが、水面に晒すとアッというまにダンゴになっていきます。 エサはダンゴになるまで生きているので、麻痺させるようなものを注入しているわけではなさそうです。 というより、唾液のような溶解液で、ハンバーグをこねる要領で溶かし吸っている感じでしょうか、 水面に晒すのは他の生き物にエサを嗅ぎ付けられないようにするため以外に、体外消化されたエサを効率よく取り込むためでもあるようです( '05.07追記 )。
3齢からサシをメインで与えていたところ、そのせいかは分からないのですけれど、なんでか緑がかった色になりました。ツブゲンの幼虫みたいです。体長3cm弱。
素直にずっく、ずっくと潜っていきましたとさ( '05.07追記 )。
素直にずっく、ずっくと潜っていきましたとさ( '05.07追記 )。
予想どおりです。とうとう一週間で潜っちゃいました。そして潜って4日で蛹です。生き急いでます。
ジェームス・ディーンもおいおい、と言います。おいおい、いくらなんでも…。とにかく4、5日後には羽化します、きっと。
ビンゴ♪4日目で羽化固体がではじめ、5日目には全て羽化完了。孵化12匹中9匹が成虫になりました。羽化失敗なし(!)。
オオゲンやガムシに比べるとびっくりするくらい簡単でした。
きっと成虫になるための苦難や準備も、彼らにとってはどうでもよかったのでしょう。たぶん僕が一時間後には羽化するでしょう、と言っていたらきっとその時間に羽化していたことでしょう。 どうでもいいんです、きっと。
14~18ミリ、オスメス不明(- -;)、みな元気。
オオゲンやガムシに比べるとびっくりするくらい簡単でした。
きっと成虫になるための苦難や準備も、彼らにとってはどうでもよかったのでしょう。たぶん僕が一時間後には羽化するでしょう、と言っていたらきっとその時間に羽化していたことでしょう。 どうでもいいんです、きっと。
14~18ミリ、オスメス不明(- -;)、みな元気。
成虫になった途端わちゃわちゃと、まるで大切なものをなくしたかのような落ち着きのなさぶりですが、彼らはこれで幼虫時代とのバランスをとっているのでしょう(失笑)。
孵化12匹中、羽化9匹でした。
孵化12匹中、羽化9匹でした。