of Enochrus sp.
ヒラタガムシ属の1種です。本種は実家近くの小さな人工河川の浅瀬の砂利の下に、マメゲンゴロウと一緒によく多産していました。しかしある年に行ってみるとまったく捕れなくなっており、それ以来そこでは確認していません。
同定力不足でいまひとつ断定できませんが、頭部の黄色いラインの入り方や体型、幼虫の形状と平野部という生息域から、おそらくキイロヒラタガムシなのではないかと見当をつけています。
同定力不足でいまひとつ断定できませんが、頭部の黄色いラインの入り方や体型、幼虫の形状と平野部という生息域から、おそらくキイロヒラタガムシなのではないかと見当をつけています。
以前まではキイロヒラタではなくキベリヒラタとして紹介していました。
本種の3齢幼虫(8~9mm)です。ガムシやコガムシの幼虫に比べると頭がとてもちっちゃく、体がやけに伸び縮みします。
下記の行動を観察するまでは水面に落ちたイモムシのようにしか思えませんでした。
アブラムシを捕食する3齢です。食べ方はコガムシと同様、上半身を水面から出してエサをまるめるようにして食べます。
ゲンゴロウのように体液を吸うわけではないので、捕らえられた獲物はきれいさっぱり跡形もなくなります。
ある方の知見ですが、この水面上での摂食行為は消化液でぐちゃぐちゃの粥状にしたエサが、水中でムダに流出しないようにするためのものではないかとのことです。
僕もそんな気がします。そう考えた方が自然です。別に、食べるということの素晴らしさを世界にアピールするための政治的姿勢ではないのでしょう。
ヒラタガムシの上陸です。長いこと(2日くらい)プラケースの壁面にしがみついて水に戻ろうとしないので、もしやと思って土を用意すると、すぐに潜っていきました。なるほど、と思いました。
コガムシの幼虫と違って本種の幼虫は登坂力があるので(高さ10センチのタッパもふたをしないと逃げ出してしまいます)、上陸期の見定めに慎重にならなくてもこうやっててくれれば溺死の心配もないし、分かりやすいですね。
コガムシの幼虫と違って本種の幼虫は登坂力があるので(高さ10センチのタッパもふたをしないと逃げ出してしまいます)、上陸期の見定めに慎重にならなくてもこうやっててくれれば溺死の心配もないし、分かりやすいですね。
2匹目も、この方法ですんなり上陸です。
上述した潜るヒラタガムシの、6日後の姿です。かわいいです。コガムシ同様毛がまばらに生えてます。アデ○ンスに電話しなきゃ(笑)。
その二日後の写真です。むけました。おめでとう、羽化成功です。一日置いて体が充分黒くなったら個別飼育で数日隔離して、それから小型種用水槽に加えました。ウェルカム!