of Amphiops mater
タマガムシは国内1属1種の、体型が名前のとおり球形になった風変わりなガムシ。滑り台から転がしたらたぶん下まで確実に転がります。
水の抵抗をいかになくすかとか、そういった美しい進化には興味がないようです。
体長3.5mm内外。
水の抵抗をいかになくすかとか、そういった美しい進化には興味がないようです。
体長3.5mm内外。
体型よりもっと風変わりなのはその泳ぎ方でしょうか。進行方向を乱数生成してでたらめに動かしたような縦横無尽ぶりです。見ているとまったく重力感を感じません。スペースノイドみたいです。
中肢(中脛節)にはにしきのあきら風な遊泳毛がこじゃれていて、それをすばやく動かすことで自由すぎる動きを獲得しているように見える。ちなみに泳いでいるとき後肢はまったく使っていない。 舵くらい切っているのかもしれませんが、死後硬直したみたいに微妙です。なぜ後肢に遊泳毛を生やしてより効率よく泳ごうとしないのか、不思議で仕方ありません。
中肢(中脛節)にはにしきのあきら風な遊泳毛がこじゃれていて、それをすばやく動かすことで自由すぎる動きを獲得しているように見える。ちなみに泳いでいるとき後肢はまったく使っていない。 舵くらい切っているのかもしれませんが、死後硬直したみたいに微妙です。なぜ後肢に遊泳毛を生やしてより効率よく泳ごうとしないのか、不思議で仕方ありません。
背泳ぎが大好きです。横になって泳ぐのも逆さになって泳ぐのも好きみたいです。あんまり上下とか向きは関係ないのでしょうか。アクロバティックです。
正面からみるとまるでコビトカバのような顔かたちです。複眼の下の頬にあたる部分が出っ張っていて、独特な表情を与えています。複眼が二分されているそうなので、この出っ張りの下に複眼の下半分があるのでしょう。
口吻は平べったいのかちっちゃいのか、肉眼ではよく分かりません。不思議な顔です。
背中には斑紋が見えます。退色は薄いのもいますが、たいていは濃褐色です。そもそも何を食べているのでしょうか。デトリタス系でしょうか。
動いていないとなにかの種かと思います。遠くから見ているとタヌキモの殖芽と見分けがつきません。でも動くとすぐ分かります。変な泳ぎ方。
タマガムシのような種。じゃなくて、種のようなタマガムシ。丸っこいのはタマガムシ独特な縦横無尽な遊泳方法をサポートするための360度オールレンジ適応でしょうか。
冬。ためしに上陸越冬するかと思い、陸にあげてみましたが、ほとんどじっとして潜る気配はありませんでした。歩き方ものそのそとスローな具合がちっちゃなカバみたいでかわいいです。でも水に戻すとすぐに変な泳ぎ方をします。
息を吸いにあがってきました。他の小さなガムシのように腹面をべったり水面につけて入れ替えするのではなく、こうやって直角に曲がったお尻(第2節以降が上を向いています)から換気しているようです。