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|」を使うとOR検索ができます。例えば、「ゲンゴロウ | ガムシ」と入力すると、「ゲンゴロウ」か「ガムシ」の片方または両方を含む文書を検索します。

|」の優先順位は「&」や「!」より高くなります。例えば、「ゲンゴロウ ! ガムシ | タガメ」と入力すると、「ゲンゴロウ ! (ガムシ | タガメ)」と解釈され、「ゲンゴロウ」を含むが、「ガムシ」か「タガメ」のいずれも含まない観察記を検索します。

空白や「&」「!」「|」を検索語そのものとして指定したい場合は、フレーズ検索を応用してください。例えば「R&B」を検索したい場合は、「"R&B"」とします。

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10月31日

 
そーるわんはどうなってんだ?飽きてんのか?凹んでんのか?寝てんのか?

...ニンニンニンニンニンニンんんんっ!
前歯をアロンアルフィんぐして堪えてました。それ留まれ。やれ留まれ。

ところでクイズゲームつくってみました。ゲンガム専用。
名前はQ&ゴロウ。うおー。
ものすごく限定された一部のひとたちの心を、熱くグッととらえるためにつくりました。
まだバグもあると思いますが、よかったら暇つぶしにやってみてくださいませ。


9月29日

 
夕方どっかで地震があったみたいで、出向先の現場のひとの携帯が一斉に緊急地震速報を受信した。 でも僕の携帯には最後までなんのお知らせも来なかった。
格差社会め。
今日はひさしぶりに「System Of A Down」のToxicityとか「NO FX」のReekoとか聴いてうおおーってなる。

9月26日

 
最後のセミは、いったいなんのために鳴くんだろう。

9月21日

 
告知です!

「日本動物学会 第81回 東京大会 2010」
日時:9/25(SAT) 09-16時
場所:東大駒場キャンパス13号ロビー
演目:東京近郊に生息する水生昆虫

ポスターとか生体展示とか。僕もいきまーす!

8月29日

 
日本の車窓から あぶなかった。
前日、あんだけ目覚ましをチェックして、アラームを5分間隔で3回セットしたのに、一度も鳴らなかった。
自然と目を覚ましたら、もう電車が出発する15分前だ。

愕然として、もうだめだといろいろ言い訳を考えて、一日の始まりでもうそんななのがイヤで、やっぱり思い直して、うおおってやったらその10分後くらいには駅につけた。
電車にも間にあった。

ゴッド・ブレス・ミー。

アラームが鳴らなかったのは、曜日設定が効いていて平日しか鳴らないようになっていたからだ。
自力で目を覚ませた奇跡。
そういえば前日、もう数年ぶりにゲンゴロウの夢をみた。なんか目のところがくぼんでてかっこいいゲンゴロウだった。たぶん今日の採集を心のどこかでわくわくしていたのだろう。
だから、潜在意識が鳴らないアラームに代わって、きっと僕を起こしてくれたのだ。

日本の車窓から ミラクル・ミチル。

特急に乗って、電車の車窓から移ろう景色をながめながら、僕は旅行気分でテンションがあがる。
今日は初めてyanaさんと、1年弱ぶりにYさんと、2年弱ぶりにKくんと、採集にご一緒させてもらえることになった。
テンションがあがるわけだ。景色のせいではない。

待ち合わせ場所に到着すると、yanaさんが車で迎えに来てくれた。
足超長い。姿勢超いい。身長195cmのイケメンです。
そしてそこからYさんとKくんと合流しに行きます。
足長yanaさん 車中、たしかキボシツブゲンゴロウのことだったと思うのですが、学名に日本がたくさんついているという話をしてくれました。
yanaさん「まるでニッポニア・ニッポンみたいな感じです」
そーるわん「ゴリラ・ゴリラみたいな感じですか?」
yanaさん「はい」←だからニッポニア・ニッポンみたいな感じです、なんだけど、優しいから「はい」
帰ってからその学名を調べてみると、なるほど日本がたくさんついていて、強烈に日本の固有種性を主張しています。
こういうところに気づけるか気づけないかで、おもしろみの度合いも変わってくるのかもしれませんね。
勉強になります。

これはyanaさんと終始話してて思ったことですが、知的好奇心が豊かで、それを素直に楽しまれているところが膨大な知識量の源泉なのかな、という気がしました。

Yさん 合流場所につくと、YさんとKくんがすでに到着しています。
Yさんとお会いするのは3度目ですが、渋くてイノセントで行動派の、おもしろいことを言ったときはそのフレーズを2~3回リピートする素敵なおじさまです。
今日もリピートいただきました!おってご紹介します。

Kくんとはひさしぶりでしたが、真っ赤なシャツに明るい栗色の髪の毛、おしゃれにコーディネートされたメガネが昔よりさらにいっそうカッコよさを後押しして、さすがテレビにも出るようなひとは違うなあというたたずまいです。
タレント・オーラがビグザムの拡散メガ粒子砲みたいにあたりを強烈に照らします。

KくんとTさん それと、女性の方もご一緒してます。
女性??

Tさんという、なんでもKくんと同じ会社で働いている方で、子供たちに生き物のことをいろいろレクチャーしてあげなければいけない仕事の都合もあって、今回の採集に参加されたそうです。

素敵な動機です。
動機というか、素敵な女性です。僕はもうグイグイいきたい。
女の子と採集。超クールだ。待ってよメーテル~。

追いていかれないよう、一生懸命ついていくことにします。
それでも今日はいろいろと追いていかれることになります。想像してた以上に追いていかれました。
準備万端なTさん 実はyanaさん、Yさん、Kくん、それぞれみなさんなにかしら論文や文献に発表や報告をしているすごいひとたちです。しかも3人ともゲンゴロウの小型種に特に詳しく、ゲンゴロウ以外もさらに詳しい達人たちです。
そんなひとたちが、キリッキリにコアな小型種めぐりの採集に出かけるのです。
ついていける方がおかしいです。そのあたりもおって。

さっそく、1箇所目はコマルケシゲンゴロウを見に行きます。

2ミリちょっとの極小種。GABANの粗引き粒コショウの一粒とどっちが大きいでしょうか。
それでもみんなの食いつきは尋常ではありません。
Kくんは生息地の感じを高そうなカメラで丁寧に記録していきます。
Yさん、Kくん、yanaさん、そしてTさんまでもが長靴&おっきなタモ網で準備万端。
僕はおそるおそるTさんに聞いてみます。
そーるわん「もしかしてマイ長靴ですか?」
Tさん「はい、自分のです、私はかたちからはいる口なので(謙遜)

弁慶オールスターズ 衝撃です。
網はなんとYさんにつくってもらったそうです。ハンドメイド。
たぶん認められた証だと思います。のれん分けみたいな何か。
狙うのは2ミリサイズなのに、弁慶のような大きい網。
普通このくらいのサイズになると網目も粗いのですが、Yさんの英知を結集してつくられたこの網は網目の粒度も絶妙で、とりこぼしません。

僕は自分の網が残念です。
小型種はなんでもこれでがんばってきました。長いこと、これ一本でやってきました。もう、はじっことかボロボロです。
かんじくんのかたみ これは昔、とよかんさんがうちに置き忘れていったものです。これを長年愛用してきました。
かたみ、といってもいいかもしれません。
なんとなくこみあげてくるものがあります。

かんじくん、俺がんばるよ。弁慶なんかに負けないよ。
金魚網を握る手に、心なしかぎゅっと力がはいります。

ここではコマルケシゲンゴロウは安定して確認できるが、あまり生息密度は高くないようで、数匹とれればいい方とのことです。
しかし早くもyanaさんの網にはいります。どれ?どれ?見せてもらいましたが、ものすごくちっちゃい。
コマルケシゲンゴロウ 他にもコガムシ、ヒメガムシ、トゲバゴマフガムシ、ルイス(?)ヒラタガムシ、ヒメゲンゴロウなどがYさんの網から確認できました。
Kくんもコマルケシゲンゴロウをとりました。Tさんの網にもいろいろはいります。

しかし僕の網にはなにもはいりません。偶然にも。
クモの巣が顔にかかって一気にバッテリー残量が1になります。場所が悪いんだと思います。
場所を変えると、変なくぼみからおっきな鳥が飛び出してきてびっくりします。鳥めっ。
場所を変えても何も網にはいりません。水が臭いです。偶然。

弁慶オールスターズ 気がつくとみんな次の場所に向かうところ。僕はyanaさんの車に乗っけてきてもらっているので、追いていかれたら途方に暮れるしかありません。
この暑さですから、そんなことになったら炎天下の下、速攻で熱中症にかかってぶつぶつとうわごとを言いながら臨終してしまいます。
あぶないところです。あわてて僕もみんなのところに合流します。

みんな、あたりをつけて一日に数箇所巡って調査、というようなことを当たり前のようにこなしているひとたちなので、目的が達成された後は無駄に時間を消費したりしないのでしょう。
目からウロコです。

弁慶オールスターズ 次はただのマルケシゲンゴロウです。
これも3ミリに届かない極小種。さっきのコマルケシゲンゴロウの生息環境とはまた違った感じです。
普通のゲンゴロウ屋さんならまずスルーするような環境なんじゃないかと思います、とyanaさん。たしかにそんな感じです。開放水面が広がり、ウシガエルのおたままでいます。
でも岸辺のガマ(?)の生えた根際あたりを探すと確認できるようです。
ここではコツブゲンゴロウも確認できるそうです。コツフゲンゴロウは最近の僕の注目の的なので、大変に興味を注がれます。

コツブゲンゴロウといえば、2年前、Yさんにヒゲブトコツブのいる生息地を案内してもらいました。 そのときは知りませんでしたが、ヒゲブトコツブのメスはひげが太くなく、普通のコツブもオスはいくぶんひげの節が膨らむようです。 ヒゲブトコツブとコツブのオスメスが渾然一体となったら、いったいどうやって見分ければよいのでしょう。
Yさんは、それでも慣れると区別はつくようになるそうで、触覚の部分だけでなく体のまるみや体高、色などで複合的に見分けて判断できるらしく、yanaさんとその貴重な同定基準についてあれこれ意見を交わし、同意しあっていました。
きりっきりにコアな、夏の日の一点照射。

マルケシゲンゴロウ 本命のマルケシはこんな感じでした。
前出のコマルケシと比べてどうですか。色はずいぶん違いますね。よくみると顔立ちもかわいらしい感じがします。

ところでかんじくんに固く誓った僕の決意表明ですが、ここでも僕の金魚網は僕の思いとはうらはらに、泥ばっかりを掬うだけでなかなかその存在価値の正当性を再確認することができずにいましたが、みんながコツブをわけてくれて、うらはらがおもておもてになって大満足です。
おもておもて?

振り返らずにいきます。
次はいよいよ流水性のゲンゴロウ。なんとキボシケシとキボシツブ。
なんとと言うわりに、僕は寸前までキボシチビコツブのこととばかり勘違いしてうおおっとなっていましたが、全然違うので気をつけてください(気をつけます)。

弁慶オールスターズ でも僕は、キボシだのキベリだのチビだのケシだのツブだのマルだのマメだのが渾然一体となって、おなかいっぱいです。和名を聞いても今ひとつピンときません。
もし今後、少しでも名前に親しみやすさへ配慮する余地があれば、新記載種を報告される際はひとひとねり加えてほしいです。
以前、一網入魂のブログでキベリクロヒメゲンゴロウをスイカの種みたいだと比喩されていましたが、僕も同じことを思っていたので、それを読んで深く同感しました。 キベリクロヒメじゃなくて本当はあれはスイカノタネゲンゴロウでよかったんじゃないかと思います。それだと属名が見当つかないよ、というのであればスイカクロヒメゲンゴロウでいいんじゃないかと思います。そのゲンゴロウがしっくりきます。

でもものごとは百人百様です。ひょっとしたらキベリクロヒメとかキボシチビコツブとかマルガタシマチビとか、そういう名前であるからこそピンとくる方やしっくりくる方もいるでしょう。
せめて地名や人名を冠してくれるといいのに。
チョウカイクロマメとかワタラセツブとか。口にした感じもいいですね。
少なくとも、マルコガタノゲンゴロウみたいな猛烈にダサい名前が、増えないことを切に願います。

おっとっと。なんだっけ。
あ、キボシケシとキボシツブです。
弁慶オールスターズ 川の縁の、流木の根がひげみたいになって水に漬かっているところや、コケ状になっているようなところに潜んでいるようです。
YさんとKくんは、地元であればいったいどこらへんに該当するだろうと想像して、いろいろ意見を交わしていました。
Tさんはウェーダーまで着込んで準備万端です。ウェーダー?
そーるわん「もしかしてそのウェーダーも自分のですか?」
Tさん「そうです、私はかたちからはいる口なので(謙遜)

僕のメーテルは鉄郎を置いて、ずんずん先へ行ってしまいます。待ってよメーテル。
なんか、なんでも凍らせちゃう女のひとがラーメンをカチンコチンにさせながら悲しそうにこっち見てるよ?怖いよメーテル。待ってー。

yanaさんがそんな僕の切なさに配慮して、自分のウェーダーを僕に貸してくれます。
Yさんはハンドメイド弁慶を貸してくれます。
ヤバいよメーテル。追いついちった。ラーメン凍らせてんじゃねえよ。余裕で食えねえ。あれは食えねえ。

かんじくんごめんね。ばいばい金魚網。

マムシ いざ採集はじめようとしたところ。誰かがマムシだと言います。あわてて振り返ると、水際で小さなヘビがゆっくりと動いています。
とたんに額から汗が噴出します。やばい死ぬ。フォッサさん助けて。
これはきっと、調子こいてた僕への警鐘です。かたみを大切にしない僕への訓戒。
すいません、凍ったラーメンも最高です。今時分の季節には最高のお客様へのおもてなしです。

そーるわん「あれに噛まれると血がとまらなくなるんですよね?」
Yさん「ヤマカガシね。以前、どこそこの子が噛まれてグヘヘッて笑ってたよ(目を上に向けて両手を上に持ち上げる)
母親が血相変えて、もう命だけ助かったら勉強なんてできなくてもいい、ただ命さえ助かってくれたらそれでいい、なんて言うのを聞いたもんだからグヘヘッて笑ってたよ
(目を上に向けて両手を上に持ち上げる)
もう勉強しなくていいんだ、なんて思ったんだろうね。グヘヘッ
(以下略)
いいなあ、僕はこういう大人になりたい。

キボシケシゲンゴロウ ところでキボシツブはこんなです。きれいですねぇ。体長わずか3ミリ。
とってもとっても小さいですが、模様が大変きれいで、これは僕も見れて本当によかったです。
キボシケシも負けずきれいなのですが、こちらは写真に撮り忘れました。いずれまたどこかで。
他にはマルガムシやナベフタムシが取れました。
ナベフタムシは大変にかわいらしいお顔をしていますね。
ナベフタムシと言えば、ここでもYさんが、刺されたときの痛さを何通りもの比喩を交えながら「あ痛ァッ」とリピートしていただきました。痛い話なのに不謹慎ですが、笑ってしまいました。
しかし、なんでもマツモムシの痛さとはまた違った痛みのようで、こちらはとても細い針で突き刺すような痛みなのですが、何日も腫れたりはしないそうです。貴重な体験談。

マルガムシ ナベフタムシ
そういえばこの川へおりる小道の途中で、yanaさんだかKくんだかが冬虫夏草を見つけました。
YさんとKくんも、yanaさんと同じくらい冬虫夏草に詳しく、掘り起こして宿主の確認をしたりしています。
カメムシタケ たぶんこれとおんなじやつ。
僕はどうも腰がひけちゃうのですが、みんな夢中であれこれ話しています。
Tさんも平気なようで、なんでも水族館の展示で冬虫夏草展のようなものがあって、わりと客もはいるようです。
Tさん「お客さんも怖いもの見たさというか、気持ち悪い~とか言いながら見てますよ」

冬虫夏草。おしゃれな経緯とか聞いたら僕も何かはじまるかもしれません。
なんで冬虫夏草っていうんですか?
Tさん「なんでなんでしょうねえ」
ケイくんにも聞いてみます。
Kくん「(なんかチラッと専門用語的なことを言ってから)ちょっと分からないです」
うおお。はじまんねえ。

ヤンマタケ 僕はここらへんから追いつけなくなります。
そのうち誰かが(Tさん?)今度はヤンマタケという、トンボに寄生する冬虫夏草をみつけます。
見つけ出すとあちこちで確認できるようで、その具合から、まだ発芽に至る前の、まだ複眼に光が宿っていて今にも飛んでいきそうなトンボ(だけどもう動けない)や、発芽してるけど翅も4枚ちゃんと残っているもの、発芽しきって(完成体?)よく見ないともうトンボだと分からなくなっているようなもの、などいろいろな状態を確認できます。

僕は親指をギュッと手のひらで包み隠しながら、真似して探してみますが、もうこうなってくると何もかもが冬虫夏草に見えてきます。
ヤンマタケ 木の枝に生えたちっちゃなキノコのようなものや、木の枝の下側にぶら下がっているツノゼミ(?)みたいな虫から、地面に落ちている細い枯れ葉まで、すべて冬虫夏草に見えます。
疑心暗鬼です。
ひょっとしたら、Kくんのあのおしゃれな明るい栗色の髪の毛も冬虫夏草かもしれません。

もう誰も網を握っていません。
頭の中でずっとWEEZERがオー・ガールフレンドを歌っています(たぶんyanaさんの車で聞いてたから)。
全然知らないけど、たぶんあれはガールフレンドに置いていかれて、待っておくれよとリヴァース・クオモが懇願するような詞だきっと。

O,GIRLFRIEND
きみの持っている綺麗なお花は違うんだ
本当は虫なんだ
きみはまるで取りあわないふうに 虫じゃなくて冬虫夏草だというけれど

オー・ガールフレンド
僕を待って
置いていかないで
僕にはきみのいってることが分からないよ
©1989 EPICS○NY

ヤンマタケを手に満足そうなyanaさん 表情が見せられず大変に残念ですが、ヤンマタケを手にとても満足そうにしているyanaさん。
まるでお父さんから風車をもらって嬉しそうにしている子供のようになっています。

そのうち今度はYさんが、カイガラムシ(?)に寄生して発芽している冬虫夏草をみつけてKくんと一緒にざわざわしてます。
写真をかわりばんこに撮ったりしながら、これだけいろいろ確認できるところは珍しい、○○さんに言ったら喜んで来たがるだろう、みたいなことを談笑しあっています。
僕はもう今日はゲンゴロウとかガムシの採集はしないんじゃないかと不安になります。
yanaさんが察して風車を持ちながら、ずいぶん反れちゃいましたけどこれからちゃんとゲンゴロウに戻りますからね、と優しく言ってくれます。

冬虫夏草の撮影に夢中 そういえば写真に撮り忘れましたが、この後yanaさんは車のダッシュボードの上にこの風車をちょこんと刺して、ものすごいレイアウトにしていました。
頭の上の日光除け(なんて言うんですか?)の裏にはオオタカだかオオワシの羽根が刺してあったりして、ものすごいです。
さらにそういえば、足元にぱっと落ちているなにかの鳥の羽を見つけて○○の尾羽だ、なんて言って、僕を震撼させます。

突然だけど、なんだか書き疲れてきた。
目がしょぼしょぼする。僕の記憶はあてにならない。あてにならない上に、時間が経つとすぐに風化していく。前後や誰それがどんどん入れ替わっていく。
なかったことがあったことになり、あったことがなかったことになる。ここは一気に書いてしまいたい。
というわけであとはざっと。

次はモンキマメとキベリマメのとれる河川です。
さっきの川よりずいぶん大きくなって、どこかの川の本流にぶつかる少し前のところのようです。
ここでようやく僕の金魚網が本領発揮します。
なぜかというと、キベリマメは川岸の、ほんとに乾いている陸の部分と濡れている部分のギリギリ境目あたりの石をどかすとサッと出てくるのですが、動きが素早くすぐに隠れてしまうので、そこをすかさず金魚網のような小回りのきく小さな網などで掬うと効果的だそうです。
なるほどやってみるといい感じです。それでも何回かに一度くらいしか掬えず、僕は時間も忘れてせっせとキベリマメ掬いに没頭しました。

車へ戻る帰り際、ここへ来て僕ははたと、そうだコバンムシのエサのミズムシがもうほとんどないからなんかエサも捕っていこうと思っていたのだったと思い出しました。
ずんずんゆくぞ ああっ!と思って、まるでそんなことを忘れて何もストックしていない自分にショックを受けてつい口にしてしまったのですが、もういざ帰ろうとしているときなのに、yanaさんやKくんが、一緒に、じゃあトビケラの幼虫なんていいんじゃないの?と少し取るのを手伝ってくれます。

泣きそうです。
yanaさん「このあたりはトビケラの幼虫はあんまり多くないんだけど、本当はいるところだと石を持ち上げようとすると、巣をつくるときに使う粘着性の糸が張り付いて、こう、感触で分かるんですよ」
Kくん「ダイミョウなんとか(難しくて覚えてないです)
そーるわん「Kくんは10年くらい前は僕とそんなに知ってるレベルみたいなのって、たしかそんなに変わらなかったはずなのに、今はもう全然ついてけないよ」
Kくん「そんなことないよ。たまたまYさんとか詳しいひとがまわりにいたから、いろいろ教えてもらううちになんとか覚えられただけだよ」

撤収 あっという間に5~6匹とれて、これでしばらくはもつだろうと、車まで戻りました。

そして戻ってみんなで談笑していると、足に違和感。
パッとみるとなんかちょっと大きめのブヨみたいなのが僕の足にとまっています。
うわあとなって、ここもしかしてブヨいる?と聞くと、いるとyanaさん。

うおお。ブヨめ。

僕は急に落ち着かない感じになります。

いつもブヨに刺されると分かっていて、分かっているのに半袖半ズボン。
今度はディート入りの虫除けスプレーがあるから大丈夫だぜ、とタカをくくっていたらスプレーが尽き。
yanaさんが自分のディート入りの虫除けを貸してくれると言えば、ひったくるように奪って塗り。
あげく、出たよとかマジかよとか凹むわとか愚痴をこぼしてみんなの談笑感に水を差し。
そんなで急に引き上げムードにさせてしまった僕のしょっぱさが身に染みる8月の終わりから3日前のホットな夕暮れ。
なんか夕焼け小焼けのメロディーがおセンチだった。

帰りは保全の話や文献の報告方法とか、実態顕微鏡を使った極小種の観察方法とか、いろいろ濃いノウハウを教えていただく。
コンビニでYさんKくんTさんと別れて、yanaさんに朝拾ってもらった駅まで送っていただく。
駅についたら今特急が行ったばかりだと告げられ、僕が特急に乗ると旅行気分が増してテンションあがるなんて言ったものだから、特急の出る駅までさらに先に送ってもらう。
駅前で降ろしてもらってyanaさんにバイバイして、なぜか駅と反対方向に歩き出す僕に、車を降りてわざわざ教えてに来てくれるyanaさん。

みんなどうもありがとうございました。楽しかったです。
しかも今回はどうやらブヨじゃなかったようです。本当にもう、お騒がせしましたm(_ _)m

今日の収穫: いろいろ

8月25日

 
例年だったらもう聞こえているはずのツクツクホウシの鳴き声をまだ聞かない。
猛暑の影響だろうか。

毒をもって毒を制す。
暑いからこその炎天下ランチで暑ハラスメント。

今日。
外ランチしてたら、隣に座っているひとが近くにいたスズメにごはん粒をあげていた。
そしたらもう一匹のスズメがやってきて、2匹のスズメでごはん粒をとりあいをはじめた。
いや、つつきあいをしているからそう思ったのだけれど、そうじゃなくて、それは実に実に、見事に美しいひと番の愛情のかたちだった。

片方のスズメのくちばしの脇にごはん粒がくっついて食べづらそうになっていたのだが、それをもう片方のスズメがくちばしでとって、それをそのまま食べるのではなくそのスズメの口にいれて食べさせてあげていた。
ごはん粒はどうやらくっつきやすいらしく、何度かそういった行為のやりとりがあった。
遠くでは束の間の永遠を鼓舞するかのようにセミがけたたましく鳴き、太陽ははるか昔から上空に焼きついているかのように暑かった。

時間がとまったような感覚があった。
僕はそれをみて、本当は野生の動物にエサなんてあげてよくないなあなんて思ってたのだけど、見事にそんな考えはふっとんで、もっと見ていたいこの美しい愛情表現のあらわれを、とか思って胸がキュンキュンした。

気になって、会社に戻ってスズメの生態をウィキってみたけど、一夫一妻制のようなことは書かれていなかった。
実際どうなんだろう。でも、どうあれ、とても小さな生き物がきちんと相手のことを思いやっている(またはそう見える)のをみて、僕はものすごく癒された。

それから、こうしてかわいいとかかわいそうとかいう安直な気持ちに駆られて給餌する行為が、ゆくゆくは彼らを不必要に繁殖させて、いずれ給餌がおこなわれなくなったときに不必要な淘汰を産むのかと思うと、複雑な気持ちになった。
そしてすぐに、そういう複雑な気持ちがものすごく、ものすごおく面倒なものに思えた。

だから結局はスズメ自身に責任があるのだと思い直した。エサをひとの手からもらおうが自力で得ようが、東に飛ぼうが西に飛ぼうが、それはスズメ自身の選択によるものだと思った。
いちいち栄枯盛衰に責任の所在を探すな。

そして自分にハラがたった。
太陽は僕だけを焼いて西に沈めばいいのだ。僕は自分の面倒臭さがイヤなだけだ。

気を取り直すように仕事に戻った。

でも確かに僕は一瞬、本当にいい気分だった。


8月22日

 
IE以外のブラウザ用に少し種別メニューの感じを変えました。IEはギブ。
コバンムシの繁殖もギブ。ギブしたくなかったなあ。しかしギブ。
滝の下にマメゲン見に行きました。網を忘れ、蚊に10箇所近く刺され、こちらも秒殺でギブ。

8月8日

 
ルイスツブゲンゴロウ ちょっとー。
もーせっかくのヒシ投入もまるで総スカンなんですけど、どういうことですか?
大さんに泣きついたら、うちではほっといたら産んだよ?的な楽チン感。

遠くで太鼓の音が聞こえる。がんばれがんばれ。え、なになに?よく聞こえないよ?

ルイスツブがおちょぼ口で僕をなぐさめる。ほら、だばだばー。ダメだ日本語崩壊。

8月1日

 
アトホシヒラタマメゲンゴロウ
なんとなく、ローカルPCにストックしていた昔の画像を整理してみた。2004年の12月から残ってた。ずいぶん撮ってるけど、ほとんどゲンゴロウだった。僕自身はほとんど写ってない。
でも当時のゲンゴロウたちの写真をみて、当時の自分が思い出せるところもあった。あのときは俺がちょうど転職した頃かな、とか。
写真は今はなきアトホシヒラタマメゲンゴロウ。なつかしいな。でもあんまり昔の写真みてるとどうしてもノスタルジック感みたいなのがやってきてヤですね。

ついでにひさしぶりにギャラリーを更新。



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